ELPのカール・パーマー(CARL PALMER'S ELP LEGACY)が今は亡き盟友に贈るトリビュート・ライヴ作品
ELP(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)で一世を風靡し、その後エイジアでも活躍したプログレッシヴ・ロックを代表するドラマー、カール・パーマー。その彼が率いるソロ・プロジェクト、“CARL PALMER'S ELP LEGACY"。2001年にサイモン・フィッツパトリック(Simon Fitzpatrick)をベースに、そしてポール・ビエラトウィッツ(Paul Bielatowicz)をギターに結成されたプログレッシヴ・ロック・トリオだ。
彼らの活動の中心は、ライヴやツアー。演奏されるナンバーは、もちろんELPの楽曲が中心となっているが、それをあえて、キース・エマーソンの唯一無比のスタイルをなぞることなく、キーボード無しのドラム、ベース、ギターの編成による新たな解釈で演奏している。「エマーソン・レイク・アンド・パーマーを演奏するプログレッシヴ・メタル・トリオだ」そうカール・パーマー自身はこのトリオについて語っている。「オリジナルでユニークだが、それこそが自分にとって重要なのさ」
世界各地でツアーを行い、プログレ・ファンの胸と目頭を熱くしている彼らのスペシャルなライヴがCD+DVDで登場!CDには、2014年11月25日にニューヨークのTralf Music Hallで行ったソールド・アウト公演を収録。この日の公演には、ELPの“タルカス”を全編演奏。さらに“トッカータとフーガ ニ短調”、そしてエマーソン・レイク・アンド・パウエルも演奏した“火星、戦争をもたらす者”などのクラシック曲をアレンジしたもの、キング・クリムゾンの“21世紀のスキッツォイド・マン”、ELPの“Knife-Edge”や“Trilogy”(Short Version)、ナイスの“アメリカ”など、ELPの各メンバーと縁の深いナンバーを中心に構成されている。
そして本作のハイライトとも呼べるのが、DVDに収録されたライヴ映像だろう。2016年3月に突然この世を去ったキース・エマーソンを追悼するために、2016年6月24日、フロリダ州マイアミのオリンピア・シアターで行われたトリビュート・ライヴを収めた本映像には、“悪の教典#9”や“ビッチズ・クリスタル”、“エルサレム”、“庶民のファンファーレ”などのELPの代表曲や人気ナンバーが次々と演奏されている。またスペシャル・ゲストとして、スティーヴ・ハケット(ジェネシス、GTR)、マーク・スタイン(ヴァニラ・ファッジ)、デヴィッド・フランギオーニーも登場。まさに全プログレ・ファン感涙の映像だといえるだろう。CD+DVDに加え、ブックレットにはカール・パーマーのライナー・ノーツも掲載!2016年にキース・エマーソンとグレッグ・レイクを相次いで亡くした彼が贈る最高のELPトリビュート。