オービタル(Orbital)、6年振りのアルバム『Monsters Exist』をリリース
「これは現代のモンスターを写し出したアルバムだ。それは銀行家や“あの男”かもしれないし、君たち自身の中にいる悪魔や恐怖かもしれない」──フィル・ハートノル(オービタル)
「Chime「Impact」P.E.T.R.O.L」など数々のヒット曲で90年代テクノ・シーンを牽引したポール&フィルのハートノル兄弟によるデュオ、オービタル。'04年からの活動休止期間を挟み、'12年の前『Wonky』で完全復活を遂げた彼らが、遂に6年ぶりの新作『Monsters Exist』をリリース!
現在の世界の政治情勢にインスパイアされた彼らは、それに中指を突き立てるような粗野な表現を選ぶか、レイヴ時代のセンスに回帰するかで揺れ動いた結果、両者を融合した作品を完成してみせた。制作期間中、ポールはネイサン・フェイクやジョン・ホプキンスといった新世代のエレクトロニカから、ベックやベル&セバスチャンまでを愛聴。一方フィルは、バイセップ(Bicep)や復権したベルリンのミニマル・テクノに浸っていたという。幻想的なシンセサウンドとエレクトロビートによる重厚ながらもポップ、時にユーモアも振りまく「これぞオービタル!」というべきサウンドは、90年代の作品のファンも歓喜させるものだが、“現代のモンスター達”を前に、彼らが敢えてバック・トゥ・ベーシックなアプローチを採ったのには明確な意図があるに違いない。
「モンスターが誰なのかを詮索する必要はない。ドナルド・トランプや金正恩を指しているわけじゃないさ。誰がモンスターなのかは明らかだ。僕はお説教するのが嫌いでね。人々のちょっとした思考を引き出す方がずっといいよ」──ポール・ハートノル(オービタル)
【収録曲】
DISC 1
1. Monsters Exist
2. Hoo Hoo Ha Ha
3. The Raid
4. P.H.U.K.
5. Tiny Foldable Cities
6. Buried Deep Within
7. Vision OnE
8. The End Is Nigh
9. There Will Come A Time (Featuring Prof. Brian Cox)
10. Satan (Live From Hammersmith)(日本盤ボーナストラック)
デラックス・エディション
DISC 2
1. Kaiju
2. A Long Way From Home
3. Analogue Test Oct 16
4. Fun With The System
5. Dressing Up In Other People's Clothes
6. To Dream Again
7. There Will Come A Time - Instrumental
8. Tiny Foldable Cities - Kareful Remix
タグ : クラブ/テクノ
掲載: 2018年07月20日 10:50