10月25日更新:『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』50周年記念エディション発売記念、 マスターズ・チョイス ビートルズ・スペシャル!毎日更新!
ビートルズは音楽だけじゃない!映像においても金字塔を打ち立てていたのだ!
The Beatles『マジカル・ミステリー・ツアー』
音楽がレコード、CD、デジタルと変遷していても、アーティストに紐づく、グッズやMVなどの映像作品など<モノ>は多くある。ビートルズがこれら<モノ>の礎を築いていた(ハシリだった)ことはあまり知られていないかもしれない。その1つが今なおアート・フィルムとして誉れ高い『マジカル・ミステリー・ツアー』だ。この作品はヒッピー・カルチャーやフラワーパワーの影響を受けつつ、奇想天外なストーリーとカラフルかつシュールな内容で、67年にBBC1(モノクロ)で放送された視聴率は75%を記録したものの評論家からはひどく酷評された作品だった。しかし、ハリウッド映画の巨匠、スティーブン・スピルバーグもこの作品に刺激を受けたと語り、後の多くのヒット作の礎となっている。また80年代に入り、MTVの登場によって評価が大きく変わった。ストーリー仕立てのフィルムとなった、マイケル・ジャクソン“THRILLER”が代表例で、『マジカル・ミステリー・ツアー』が現在の礎となっていることがうかがえる。67年当時、世の中が追いついていけず理解されなかったものが、別の角度で影響を与え、別の形で世の中に戻ってくるという大きなうねりを生んだのだ。
メディア編集部:田口 淳
田口 淳の「私とビートルズ」
インターネットも黎明期で検索1つで全ては知れず、伝聞や雑誌・TVでの数少ない特集が情報源だった時代。それは、つまりアーティストのベールが身ぐるみ剥がされない時代。中・高と今でいう“中二病”であった自分が知りえた数少ない情報の中で、<ロック=反抗>を音楽も生き方も全てにおいて体現していたヒーローがジョン・レノンでした。さいたまスーパーアリーナにできた「ジョン・レノン・ミュージアム」にも通い詰めて、毎年誕生日、命日には必ず巡礼して献花。そんな自分がタワーレコードの入社面接で面接官の店長(現社長)からの<ジョン・レノンのソロはどの時期が一番好きか>という質問に、面接という場を忘れて、あーじゃない、こうじゃないと語ってしまって、面接後に落ち込んだのも良い思い出です。
タグ : マスターズチョイス
掲載: 2018年10月25日 15:13