11月4日更新:『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』50周年記念エディション発売記念、マスターズ・チョイス ビートルズ・スペシャル!毎日更新!
「ビートルたちのソロで一番の失敗作」だって?とんでもない!
George Harrison『ゴーン・トロッポ』
メディアに<ビートルたちのソロで一番の失敗作>とまでこき下ろされ、実際のセールスも悲惨だった82年作。だけど本当に駄作なのか?少なくとも僕はそうは思わない。本作の特色は <トロピカル>と<シンセ・ポップ>。どちらも 2010年代ぽいキーワードで、改めて聴き直すと(線の細い柔和なヴォーカルも含め)近年のインディ・ポップとの親和性を感じたりもする。ここまでイマっぽいビートルたちのソロは他にない。また、いつもどこかで陰りのあるジョージだが、本作の彼は珍しくとてもリラックスした風情で、優しく明るい。聴き手も肩肘張らず楽しめるのだ。そして実は何よりも楽曲が良い。南国趣味満点の(2)(5)はじめ、陽気な Doo-Wop(3) 、いかにもジョージな(6)、メロウでポップな(7)などたまらないじゃないか。どうか世評に惑わされず、自身の耳でその真価を確認して欲しいアルバムである。
渋谷店:北爪 啓之
北爪 啓之の「私とビートルズ」
初めてのビートルズとの出会いは、映画「悪霊島」(金田一役が鹿賀丈史)の"Let It Be"。TVの再放送だとビリー・プレストン版になっちゃっていたのでちょっとムズムズした。一番好きな曲は"I'll Get You"ですが、いまだ同志に会ったことないのが残念。
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掲載: 2018年11月04日 17:30