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12月27日公開:CLASSICバイヤーによるセレクト・アイテム〈CLASSICマスターズチョイス〉

2018年12月27日公開

クラシックマスターズチョイス

1884年生まれのフランスの巨匠ヴォルフのステレオ名盤&優秀録音、チャイコフスキー交響曲第4番が世界初CD化!



【参考音源】チャイコフスキー:交響曲第4番~終楽章
ヴォルフ指揮パリ音楽院管弦楽団(Beulahによるリマスター)

ステレオ初期の名盤が世界初CD化されました!アルベール・ヴォルフ(1884~1970)はフルトヴェングラーより2歳年長のフランスの名指揮者で、SP時代から数多くの録音を行いました。1950年代からは英デッカの専属となり、1954年以降はその晩年の至芸を8枚のステレオLPに残しました。その何れもが風格と品格、激しい情熱の高揚と華麗な色彩を併せ持った名演です。最も有名で早くからCD化された名盤ではグラズノフのバレエ《四季》の全曲がありますが、このチャイコフスキーの第4はなぜかLP、CDでの発売の機会が少なく、デッカ本体からは今回が世界初CD化となります。掲出した参考音源にあるように、ここでもスケール雄大で色彩豊か、ハイテンションの演奏を聴かせています。終楽章の各セクションを間を置かずにどんどん進めるのはフェドセーエフと同様ですが、緊張感を一貫させた効果は絶大で、素晴らしいクライマックスを築き上げています。英デッカの名エンジニア、ケネス・ウィルキンソンによる優秀録音も聴き物です。

チャイコフスキー:交響曲第4番 ベルリオーズ:序曲≪宗教裁判官≫≪ローマの謝肉祭≫

曲目
チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
ベルリオーズ:序曲《宗教裁判官》作品3、序曲《ローマの謝肉祭》作品9
演奏
アルベール・ヴォルフ(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
録音
1955年6月20-22日(ベルリオーズ)、1959年5月5、6日(チャイコフスキー)、ステレオ

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戦前のSPレコードをDGが最新技術で復刻!名人たちが入れ替わり立ち代わり十八番を演じてゆきます!

シェラック盤の時代

ジャケットの写真をご覧ください。これがエミール・ベルリナーが1887年に考案した円盤式蓄音機「グラモフォン」で、SPレコードやLPレコードの原型となったものです。このベルリナーが1898年にドイツで設立したレコード会社がドイツ・グラモフォン(DG)で、今年創立120年を迎えました。DGは世界各地で記念コンサートを開く一方で「シェラック・プロジェクト」を立ち上げ、戦前のSPレコード(シェラックはその原材料の名称)に刻まれた名演の復刻を行いました。このLPは15トラックを厳選したもので、戦前の名人たちが十八番を披露しあうようなプログラムとなっています。A面のトラック1、電気録音が発明される前のラッパ録音によるルッフォ(バリトン)の圧巻の歌声に驚かされました。電気録音以降でもベルガーの完璧なコロラトゥーラやプシホダの甘美なヴァイオリン、ショパンの孫弟子のコチャルスキの味わい深いピアノ、そしてマスカーニ自作自演の《カヴァレリア》のロマンティックな名演など、「シェラック盤の時代」の空気を満喫することができる1枚です。

シェラック盤の時代~1912 - 1936年歴史的録音

曲目、演奏、録音
[Side 1]
1) ロッシーニ:歌劇『セビリャの理髪師』より「私は町の何でも屋」[演奏]ティッタ・ルッフォ(バリトン)[録音]1912年、イタリア、2) モーツァルト:『エクスルターテ・ユビラーテ』K.165より「アレルヤ」[演奏]シグリッド・オネーギン(アルト)ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ)[録音]1919年、ドイツ、3) ドヴォルザーク:ユーモレスク[演奏]ヴァーシャ・プシホダ(ヴァイオリン)オットー・グレーフ(ピアノ)[録音]1929年、ドイツ、4) モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』より「いとしい人の愛のそよ風は」[演奏]コロマン・フォン・パタキー(テノール)[録音]1927年、オーストリア、5) ショパン:夜想曲変ホ長調Op.9 No.2[演奏]ラウル・コチャルスキ(ピアノ)[録音]1936年、ドイツ、6) レーガー:素朴な歌Op.76より「マリアの子守歌」[演奏]エルナ・ベルガー(ソプラノ)Woflgang Martin(指揮)シュターツカペレ・ベルリン[録音]1935年、ベルリン、7) ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』より「聖金曜日の音楽」(抜粋)[演奏]マックス・フォン・シリングス(指揮)シュターツカペレ・ベルリン[録音]1927年、ベルリン
[Side 2]
1) プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」[演奏]ヘルゲ・ロスヴェンゲ(テノール)フランツ・アルフレート・シュミット(指揮)シュターツカペレ・ベルリン[録音]1935年、ベルリン、2) マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲[演奏]ピエトロ・マスカーニ(指揮)シュターツカペレ・ベルリン[録音]1927年、ベルリン、3) R.シュトラウス:セレナーデOp.17 No.2[演奏]ユリウス・パツァーク(テノール)[録音]1931年、ドイツ、4) スメタナ:『わが祖国』より「月光―水の精の踊り」[演奏]エーリヒ・クライバー(指揮)シュターツカペレ・ベルリン[録音]1928年、ベルリン、5) Hoppe:Ein rheinisches Madchen beim rheinischen Wein Op.39 No.1[演奏]ハインリヒ・シュルスヌス(バリトン)ヨハン・ハイデンライヒ(ピアノ)[録音]1925年、ドイツ、6) Buday:Ein BlumenstrauB Aus Nizza[演奏]エルナ・ザック(ソプラノ)ヴァルター・シュッツェ(指揮)シュターツカペレ・ベルリン[録音]1936年、ベルリン、7) ペレス・フレイレ:アイ、アイ、アイ!(Serenata Criolla)[演奏]Umberto Urbano(バリトン)ヨハン・ハイデンライヒ(指揮)オーケストラ[録音]1929年、チリ、8) 明るい表通りで[演奏]ルイ・アームストロング&オーケストラ[録音]1934年、アメリカ

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商品本部 洋楽部:板倉重雄

板倉重雄
所属
商品本部 洋楽部
名前
板倉重雄
趣味
レコード蒐集(SP~CD)、音楽書・美術書蒐集、野球観戦
愛聴盤
  • ヨゼフ・シゲティ、ミエチスラフ・ホルショフスキ『ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1&3番』
  • イェルク・デムス、バリリ四重奏団『シューマン:ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲』
  • ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団『シューベルト:弦楽四重奏曲第15番』

全集完結!真摯の極み、パーヴィ・ヤルヴィがブラームスの第3・第4を録音、新規範の誕生!

新宿店展開写真

新宿店にてご試聴いただけます

2018年に再発売されたフルトヴェングラーのディスクで個人的に朗報だったのがこのセットです。今年のタワレコCL輸入盤TOP40にもランクインしました。交響曲全集は2010年に旧EMI国内盤SACDシリーズのためにリマスターされた音源を使用、あらためて巨匠の最高の芸術が破格の廉価で聴けるという利点があります。最大の理由は、『ドイツ・レクイエム』1948年11月19日ストックホルム・ライヴが収録されていること。当時、再発LPについて、『レコード芸術』誌で故・畑中良輔氏が長文の月評・解説を掲載され、その熱量に衝撃を受けた記憶が今でも蘇ります。第2曲「人はみな草のごとく」で管弦楽・声楽を一体に結び合わせ、地の底から屹立させる強い魂からの音楽。第6曲「われらここには、とこしえの地なくして」での怒涛のようにうねる強靭な音楽。一切のひと節ひとくさりをドラマの中に息づかせる巨匠の求心力。大げさに、と敢えて言えば、これは生きるために魂が必要とする「音楽」のひとつなのだと思います。

ブラームス:交響曲第3番&第4番(HB)

曲目
ブラームス:
1.交響曲 第3番 ヘ長調 作品90
2.交響曲 第4番 ホ短調 作品98

演奏
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

録音
2016年12月19日~22日(交響曲第3番)
2017年12月18日~21日(交響曲第4番)
ヴィースバーデン、クアハウス

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理屈抜きでピアノを聴く快楽を!ユジャ・ワン、ドイツ・グラモフォンから3年ぶりの新作!

ベルリンの満場の聴衆をうならせた話題のライヴが登場!2018年6月1日ベルリン・フィルハーモニーのカンマームジークザールでの演奏、ユジャ・ワン3年ぶりとなるドイツ・グラモフォンからの新作です。協奏曲を含めると当盤が7作目、ソロ・アルバムとしてはこれが4作目。傑出した超絶技巧とクールでしなやかな感性から繰り出される精密で知的なアプローチ。とかくテクニックに焦点が当てられがちな彼女のピアニズムですが、ストイックなまでに作品の深部へ迫ろうとする強固な意志が一瞬の閃きのようにスパークする瞬間を、この一枚からも存分に味わえることでしょう!まず冒頭のラフマニノフを、またトラック8のリゲティを聴いてみて頂けたらと思います。高精度のメカニックへの感嘆のみならず、明快で曇りのない作品への視座は痛快なくらい。彼女が手掛けてきた作曲家たちの作品(既発盤との曲重複なし)をパレットに、ピアノを聴く快楽が最高に堪能できます!

ベルリン・リサイタル

曲目
セルゲイ・ラフマニノフ:
1) 前奏曲 ト短調 作品23 第5曲
2) 絵画的練習曲《音の絵》 作品39 第1曲 ハ短調
3) 絵画的練習曲《音の絵》 作品33 第3曲 ハ短調
4) 前奏曲 ロ短調 作品32 第10番
アレクサンドル・スクリャービン:
5)ピアノ・ソナタ 第10番 作品70
ジェルジュ・リゲティ:
6) ピアノのための練習曲 第3番 《妨げられた打鍵》
7) ピアノのための練習曲 第9番 《眩暈》
8) ピアノのための練習曲 第1番 《無秩序》
セルゲイ・プロコフィエフ
9)-11) ピアノ・ソナタ 第8番 変ロ長調 作品84

演奏
ユジャ・ワン(ピアノ)

録音
2018年6月1日 ベルリン、フィルハーモニー、カンマームジークザール〈ライヴ〉

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新宿店:森山 慶方

森山 慶方
所属
新宿店
名前
森山 慶方
趣味
音源チェック
書店巡り
ラグビー観戦(JRFUメンバーズクラブ会員)
声楽と指揮を楽しみレベルでまた再開したいなと夢想…
好きなジャンル
オケもの、オペラ・声楽曲、古楽
愛聴盤
  • フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル『シューマン:交響曲第4番』
  • ベルティーニ指揮ケルン放送響『マーラー:交響曲第3番』
  • クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管 ワーグナー:舞台神聖祭典劇『パルジファル』

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タグ : マスターズチョイス

掲載: 2018年12月27日 18:00