Busted(バステッド)再結成から約3年振りとなるニュー・アルバム『Half Way There』をリリース
2016年、奇跡の再結成を果たしたイギリスのスーパー・ポップ・ロック・バンド、バステッド。約10年のブランクを経てニュー・アルバムをリリースし、ここ日本も含むツアーを行った彼らが、その再結成から約3年振りとなるニュー・アルバムを完成させた。
メンバー曰く、2003年のミリオン・ヒット・アルバム『A PRESENT FOR EVERYONE』時代のサウンドに回帰したと語るニュー・アルバム『HALF WAY THERE』。本作を制作するにあたって、バステッドの3人は“どうやって究極のバステッド・アルバムを作るか”を目標にソングライティングをスタートさせたという。北ロンドンにあるジェイムス・ボーン(ギター/ピアノ/ヴォーカル)のアパートを中心に、約1年かけて楽曲を練っていた彼らは、これまでにない数の曲を作り、結成当時と同じぐらい3人で一緒に過ごす時間も増えたそう。その間彼らは、思いついたアイディアを何回も再考し、出来るだけ強いサウンドを作り出そうと試行錯誤を重ねていった。アルバムのプロデュースを手掛けたのは、バステッドにとって憧れでもあった、フー・ファイターズやピクシーズなどを手掛けたギル・ノートンである。
そうやって完成した新作は、自身の原点に回帰したとも呼べそうな、ポップ・ロック・サウンド全開のアルバムとなった。ポップなメロディに弾けるようなリフ、そしてライヴで間違いなく大合唱になりそうなコーラスなど、ブリンク182やニュー・ファウンド・グローリーを彷彿させるサウンドとなっている。そして歌詞は、自身の軌跡を振り返るようなどこかノスタルジックな「Reunion」や「All My Friends」に「It Happens」、ファンタジックな冒険を思わせる「Shipwrecked In Atlantis」、さらにはスペースXやテスラの共同設立者/CEOであるイーロン・マスクへのトリビュート・ナンバー「Race To Mars」など、多彩なテーマが散りばめられている。
アルバム発売に先行してリリースされたシングル「Nineties」は文字通り、聴くものをマコーレー・カルキンやスマッシング・パンプキンズに夢中だった90年代へと誘うナンバー。旧友でもあるマクフライのダギー・ポインターもソングライティング・クレジットに名を連ねているこの楽曲は、「Year 3000」や「Crash The Wedding」の流れを組む、ローキーなイントロからドッカーンとポップ・パンクが炸裂するバステッド王道サウンドのど真ん中を突っ走っている。制服姿だけでなく、ニルヴァーナやテイク・ザット、ビースティ・ボーイズをイメージ(?!)した90’sファッションや当時のTV番組へのオマージュをフィーチャーしたミュージック・ビデオも要注目だ。
「ファンがこのアルバムを聴いてSNSであれこれ騒ぐのが待ちきれないよ」そう語るのは、マット・ウィリス(ベース/ヴォーカル)。「すごく気に入ってもらえるような気がするんだ」そしてジェイムス・ボーンもまたこう付け加えている。「俺がバステッドのファンで、このアルバムを聴いたら、彼らが帰ってきたって思うだろうね」そしてそんな二人のコメントに続けてチャーリー・シンプソン(ギター/ドラム/ピアノ/ヴォーカル)が以下のように締めくくる。「ユーモラスな要素が変わらずあって、俺たちも相変わらず楽しんでいるけど、かなり痛烈な曲もある。俺たちと一緒にファンのみんなも年を重ねてきているから、これらの楽曲に共感してくれたらいいなと思っているよ」。
【収録曲】
01. Nineties
02. Reunion
03. What Happened To Your Band
04. Shipwrecked in Atlantis
05. Race To Mars
06. All My Friends
07. MIA
08. Radio
09. Nostalgia
10. It Happens
タグ : PUNK/EMO
掲載: 2019年01月15日 09:16