ユニバーサル・スタンダードのアフロ・サウンド!Fuse ODG(フューズ・オー・ディー・ジー)ニュー・アルバム『New Africa Nation』
待望のニュー・アルバムのタイトルは『NEW AFRICA NATION』。2014年のデビュー作は、活気に満ち、風光明媚でコミュニティを大切にする、様々な機会に恵まれた大陸という、欧米の大手メディアが伝えるのとは全く異なった“ありのままのアフリカ”の姿を描き、シーンに鮮烈なインパクトを与え、アルバムからは「Azonto」などのヒット曲が生まれた。今回リリースされる新作でFUSEは、その路線を更に広く、深く、広げようとしているのだ。
アルバムからのリード・トラックは「Bra Fie(Come Home)」。ダミアン・マーリーをフィーチャーした本作のプロデュースを手掛けるのはユアーズ・トゥルーリー(Yr$ Truly)とOTウッド。FUSE曰く、このトラックはアフロ・カリビアン、アフロ・アメリカン、アフロ・ブリティッシュなどアフリカをルーツとする人たちも含む、全てのアフリカン人に結束を呼びかけた曲であるという。「“Bra Fie”は“帰郷”を意味している。現在、アフリカ人は変革の時を迎えている。人々もアフリカに注目している。俺たちはここにいるが、これらの注目に対して何を行っているだろう。この好機を利用して、何か顕在化できるものを目指そう。俺たちが一つに結束すべき時がやってきた。ただ物理的に母なるアフリカへ帰ろうということだけでなく、かつて自分たちが王で女王だった時代、自分たちを愛せていた時代に精神的に帰ろうという意味もある。今の俺たちは互いに争ってばかりいる。自分たちを愛せるようになり、そして互いを愛し、尊敬できるようになるべきだ」
この他、エド・シーランとMugeezをフィーチャーした軽快なアフロ・カリビアン風ポップ・ナンバー「Boa Me」、ステフロン・ドンをフィーチャーした「All Night Long」などもアルバムには収録されている。これらの楽曲からも分かるように、サウンド面においては、前作同様、アフロ・ビートにHIPHOPやラテン、レゲエ、ポップスなど様々な要素を取り入れたマルチ・ジャンル、マルチ・カルチャーでエネルギッシュなスタイルが全編通して溢れている。彼のサウンドがロンドンからラゴス、アッカラまで幅広く世界で受け入れられるのも頷ける。
音楽だけでなく、レコード・レーベル、ミュージック・フェスティヴァルやファッション・ブランド、果ては子供用の本やおもちゃなども幅広く手掛け、アフリカの人々が自身のカルチャーを世界へと発信する手助けを行うことに熱意を注いでいるFUSE ODG。世界に広がるアフロ・コミュニティを一つになれば、アフロ・カルチャーへの関心の広まり、さらにはアフリカへの投資や観光産業の活性化へと繋がると考える彼は、壮大な未来への地図を抱え、音楽で世界に帯掛けるのだ!
【収録曲】
01. Bra Fie (Come Home) [feat. Damian "JR GONG" Marley]
02. Thinking About It
03. Boa Me (feat. Ed Sheeran & Mugeez)
04. Quality
05. Interlude (feat. Suli Breaks)
06. Attention
07. Island
08. Outside Of The Ropes (Explicit)
09. Red Rose
10. All Night Long (feat. SteffLon Don)
11. So Many Ways
12. Asem Aba (Issues)
13. One Day (Bonus Track)
14. Sweetie Adjoa (Bonus Track) [feat. Sarkodie & OTWoode]
フューズODG参加「ライト・イット・アップ (feat.ナイラ&フューズODG)」リミックスを収録。
掲載: 2019年01月21日 09:53