Kate Bush(ケイト・ブッシュ)、レア音源をコンパイルした4枚組作品『The Other Sides』
16歳の時にピンク・フロイドのデイヴィッド・ギルモアに見出され、1978年に19歳という若さでドラマチックなデビューを果たして以降、現在までに10枚のスタジオ・アルバムを発表、その全ての作品で独自の世界観を展開し、全世界から圧倒的なリスペクトを受ける女性アーティスト、ケイト・ブッシュ。英国メディアからは「ロック史上誰よりも大きな影響を与えてきた女性アーティスト」として評され、その長年の功績をたたえ、2013年には大英帝国勲章も受賞する、まさに「音楽史の宝」という名にふさわしい、圧倒的存在感を持つアーティストだ。
2018年11月にリリースした、彼女の全スタジオ・アルバムのリマスター音源は世界中のファンを歓喜させ、まさにケイト・ブッシュの決定盤とも言うべき充実のボックス・セットはファンにとってマスト・アイテムとなった。同時に各スタジオ・アルバムの単体リリースも行われていたのだが、2019年3月に、同ボックス・セットのPart 2 (アナログ盤ボックス・セットとしてはPart 4)に収録されていたレア音源集が、遂に4枚組CDの単独作品としてリリースされることになった!
この『THE OTHER SIDES』は2018年11月にリリースされたCDボックスやLPボックスを含む彼女の決定盤的カタログ・リマスタリング・プロジェクトの最後を飾る作品であり、CDボックス・パート2に収録されていた彼女のレア音源集を4枚組CDの単独作品として発表する作品となっている。音源はボックス・セット同様全て2018年の最新リマスター音源を収録。
この4枚組CDには、Bサイド曲や12インチ・ミックス、レア楽曲やカヴァー曲などを多数収録。カヴァー曲のみを収録したDisc Fourには、ケイト・ブッシュによるエルトン・ジョンの「Rocket Man」や「Candle In The Wind」のカヴァーの他、ジョージ&アイラ・ガーシュウィンの「The Man I Love」のカヴァーなどを収録。また、今作品には、映画『BRAZIL(邦題: 未来世紀ブラジル)』のサウンドトラックに提供した「Brazil (Sam Lowry’s First Dream)」や映画『THE GOLDEN COMPASS(邦題: ライラの冒険 黄金の羅針盤)』の「Lyra」といった楽曲の他、ニック・ローグ監督の映画『CASTAWAY(邦題: 漂流者 2人だけの島)』から「Be Kind To My Mistakes」や、ボックス・セットで初めて世に出ることとなった初期デモ音源「Humming」などが収録されている。
特製ハードブック・パッケージに4枚のディスクを収納したこの『THE OTHER SIDES』は、ケイト・ブッシュの決定盤的リマスタリング・プロジェクトの最後を飾るに相応しい作品だと言えるだろう。
【各ディスク内容】
DISC ONE: 『12" MIXES』
5曲の12インチ・リミックス楽曲を収録。
DISC TWO & THREE: 『THE OTHER SIDE 1 & 2』
アルバム未収録曲やシングルのBサイド曲など貴重な音源を各ディスクに10曲づつ収録。
DISC FOUR: 『IN OTHERS' WORDS』
ケイト・ブッシュが発表してきた名カヴァー曲をコンパイルしたアルバム。「Rocket Man」や「Brazil」、「Candle In The Wind」などを収録。