米パンク界の生ける伝説、Bad Religion(バッド・レリジョン)、17枚目となる新作
米パンク界の生ける伝説、バッド・レリジョン。17枚目の新作は、この“反理性の時代”に対するアンチテーゼとなる、彼らの意思表明である。
今作はカルロス・デ・ラ・ガルサ(Jimmy Eat World、Paramore他)の共同プロデュースとなり、2013年リリースの『True North』以来、約6年ぶりの新作となる。
現代の社会が抱える様々な問題、人種差別、トランプ政権問題、中流階級崩壊、コリン・キャパニックの抗議等をテーマにした世界に対する警告であり、きわめてアグレッシブな作品に仕上がっている。
彼らは結成以来、ヒューマニズム、そして個人主義を支持する、政治性の強いパンク・バンドとして活動してきた。このような価値観が崩れていき、偏狭なナショナリズムが高まっていくこの時代だからこそ、バッド・レリジョンのメッセージはより重みをもって我々の胸に突き刺さるのかもしれない。