Duke Ellington and his Orchestra(デューク・エリントン・オーケストラ)1973年のブリュッセルでの未発表映像
デューク・エリントン・オーケストラの映像作品はたくさんありますが、これは1973 年のブリュッセルでのコンサートを収録したもので、デューク晩年の姿を記録した貴重な未発表映像ということになります。亡くなるまで前進意欲を失わなかったデュークは、70 年代に入っても2 度の来日を果たし、秋には長期の欧州ツアーを敢行し、その間の10 月24 日にはロンドンで大作『Third Sacred Concert』をRCA のためにレコーディングしたりしています。
今回リリースされたのはそのツアー中ブリュッセルで行ったコンサートをベルギーの公共テレビ局が収録、放映した映像で、ポ-ル・ゴンザルヴェス(ts) がメイン・ソロイストとして参加している他、ハリー・カーネイ(bars)、ジョニー・コールズ(tp)、ラッセル・プロコープ(as,cl)、チャック・コナーズ(tb)、ジョー・ベンジャミン(b) などのスターたちがデュークの音楽を華やかに彩っています。この前年に来日したときに加わっていたクーティ・ウィリアムズ(tp) が抜けてしまっているのは残念ですが、個々の個性から自らの音楽を作り上げるデューク・エリントンならではのオーケストラ・サウンドは相変わらず素晴らしく、お馴染みの旧作から「In Duplicate」、「New York, New York」、「Blem」といった新しい曲まで自ら書いた名曲(「Take The "A" Train」のみビリー・ストレイホーン作)をずらりと並べたステージは圧巻の迫力です。
メンバー:Duke Ellington
with: Money Johnson, Harry Carney, Barry Lee Hall, John Coles, Mercer Ellington, Vince Prudente, Art Baron, Chuck Connors, Russell Procope, Harold Minerve, Percy Marion, Paul Gonsalves, Harold Ashby, Joe Benjamin, Quintin White, Anita Moore, Tony Watkins
【収録曲】
1. The C Jam Blues (Duke Ellington)
2. Take the A Train (Billy Strayhorn)
3. Creole Love Call (Duke Ellington)
4. Caravan (Juan Tizol, Duke Ellington, Irving Mills)
5. In Duplicate (Duke Ellington)
6. New York, New York, featuring Anita Moore (Duke Ellington)
7. Blem (Duke Ellington)
8. Chinoiserie (Duke Ellington)
9. Mecuria, the Lion (Duke Ellington)
10. Medley: Don’t Get Around Much Anymore (Duke Ellington, Bob Russell), Mood Indigo (Barney Bigard, Duke Ellington, Irving Mills), I’m Beginning to See the Light (Duke Ellington, Don George, Johnny Hodges, Harry James), Sophisticated Lady (Duke Ellington, Irving Mills, Mitchell Parish)
11. Somebody Cares (Duke Ellington)