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『激ロック』スペシャルコーナー【5月レコメンドアイテム】

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AMON AMARTH / 『Berserker』
GENRE:MELODIC DEATH METAL

ヴァイキング・メタルの重鎮が放つ最新作!
天下無双のベルセルクをモチーフに破壊力満点のサウンドで大暴れ!

北欧メロディック・デス・メタル、そしてヴァイキング・メタル・バンドとして、ここ日本でも人気のあるAMON AMARTHが新作を完成させた。毎回北欧神話の神々などをモチーフとする彼らが、今回の主題に選んだのは“ベルセルク(狂戦士)”。たったひとりで大軍に立ち向かった、無敵の強さやその荒々しさは、メタル・シーンで唯一無二の存在として輝く彼らの音楽性とも繋がり、AMON AMARTHというバンドがなぜベルセルクに惹かれたのか、わかる気がする。サウンド的には、常に自分たちの中での新しさや変化は求めつつも、王道でクラシックなヘヴィ・メタルのエッセンスもしっかり詰め込まれており、リスナーを裏切らない魅力のある作品だ。日本盤特典のライヴCDもこだわりの内容なので要チェック!

山本 真由【ライター推薦】

 

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DESTRAGE / 『The Chosen One』
GENRE:PROGRESSIVE METAL

イタリア発超絶変態技巧派メタル・バンド、DESTRAGE!
5枚目となるニュー・アルバムをドロップ!

“ポォォォオオニョ!!! ポニョポニョ!!!!”のサビで衝撃を与えた“ジブリ・メタル”から8年。アルバムも5枚目と中堅に入ってきた彼らが今作で求めたのは変化だ。KORN、LIMP BIZKITらのミキシング、LAMB OF GOD、SOULFLYらのプロデューサーを務めてきたJosh Wilburをミックス&マスタリングに起用し、これまでにないタイトでソリッドなサウンドの作品が完成した。無駄を排しながらも激しく緩急のついた「About That」、本来なら不協和音になりかねない音の組み合わせを強引に曲として成立させた、ダークで、プログレッシヴで、ハイセンスな「At The Cost Of Pleasure」など聴きどころは枚挙に暇がない。

米沢 彰【ライター推薦】

 

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BAD RELIGION / 『Age Of Unreason』
GENRE:MELODIC PUNK

これぞ反逆のポップネス!
パンク・シーンの生けるレジェンド BAD RELIGION、6年ぶりの新作!

来年40周年を迎えるBAD RELIGIONの新作は、錆びつくことのない疾走感と力強さ、哀愁を帯びたメロディに磨きがかかり、BAD RELIGION節以外の何物でもないサウンドだ。1曲がほぼ2~3分以内という、コンパクトで密度の高い内容も彼ららしい。歌詞も排他主義への抗議など、眼前に迫った危機に対して現実感のある言葉で皮肉を織り交ぜながら描いているからこそ、説得力がある。そして音像も、アグレッションとポップネス、エモーションが同居する計算されたバランスが心地よい。また、トリプル・ギターでありながら、厚みのある洗練されたハーモニーを奏でている。目の前にある現実に対し自分の姿勢を示し続ける姿は、彼らと同世代の大人たちにも、これからの時代を生きる若者たちにも等しく響くものだ。

山本 真由【ライター推薦】

 

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PERIPHERY / 『Periphery IV: Hail Stan』
GENRE:Djent, PROGRESSIVE METAL

Djentシーンのパイオニアが放つキャリア史上最高傑作!

“Sumerian Records”を離れ、自主レーベルからリリースされた本アルバムは、今のバンドのすべてが詰め込まれた作品だ。冒頭からキャリア最長の16分を超える楽曲でオーケストラを携えた壮大なサウンドを聴かせると、カオスとヘヴィネスが渦巻くTrack.2や、ポスト・ハードコアに通じるキャッチーさを持ったアンセムのTrack.5と、振り幅のある楽曲群を高次元のアンサンブルで巧みに彩っていく。そして圧巻なのはSpencer Soteloのヴォーカルで、「Satellites」ではまさにクライマックスに相応しい絶唱を披露している。“Djent”のパイオニアたる矜持と、そのジャンルを一歩先に導く気概を示した今作は、彼らの最高傑作と言えるだろう。

菅谷 透【ライター推薦】

 

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AFTER THE BURIAL / 『Evergreen』
GENRE:PROGRESSIVE METALCORE, Djent

USプログレッシヴ・メタルコア・バンド、AFTER THE BURIAL!
ダークでタフなサウンドを貫きながら独自の色を放つ名作が完成!

2017年の初来日も記憶に新しい、USミネソタ州出身のAFTER THE BURIALによる約3年ぶり6作目。オリジナル・メンバーの死を乗り越え制作された前作『Dig Deep』は好評を得たが、今作も同様にダークでタフなサウンドを貫いた作品に。思わず“こんなのアリ!?”と唸ってしまう斬新なピッキング・ハーモニクス使いのTrack.1を筆頭に、ポリリズミックな要素とメロデス/メタルコア由来のメロディアスなフレーズが融合したリフはバンド独自の色を放っている。クリーンを排したゴリゴリのヴォーカルや、モッシュ必至のブレイクダウン・パートも、このバンドがジャンルを超えて支持される理由だろう。故郷の常緑樹に由来するタイトルのように、色褪せない魅力が詰まった1枚だ。

菅谷 透【ライター推薦】

 

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THE GET UP KIDS / 『Problems』
GENRE:EMO, INDIE ROCK

10月に来日するTHE GET UP KIDS、8年ぶり新作リリース!
エモすぎるサウンドを堪能せよ!

最近は、若者言葉で“エモい”と言うといろんな意味があるらしいのだけど、本来“エモい”とはこのバンド、THE GET UP KIDSのためにあるような言葉。Matt Pryor(Vo/Gt)の擦れた高音、かき鳴らすギター、さり気ないキーボードの音色……ほら、エモい。前作アルバムから約8年ぶりの新作なんて信じられないほど、ずっとコレを聴いてた気がする。ガレージ/インディー寄りのロック・サウンドにシフトした前作から考えると、本当に“コレだよ、コレ!”と叫びたくなるほど、エモすぎるTHE GET UP KIDSサウンド。前作の方向性を少し残した、レトロな雰囲気のローファイなサウンド・アレンジもまた楽曲に合っていて、丁度いい着地点が見つかったんだなと、なんとなく納得。

山本 真由【ライター推薦】

 

【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

http://gekirock.com/

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2019年05月28日 09:14