The Bottom Line(ザ・ボトム・ライン)直球ど真ん中のポップ・パンクな新作『No Vacation』
Marshall Recordsから活きのイイ、期待度MAXなアーティストが飛び出した!イマドキ潔いまでに直球ど真ん中のポップ・パンク・サウンドを奏でる、イギリスのサウス・コースト出身の陽気な4人組、THE BOTTOM LINEだ。そのアティテュードはほんの少しオールド・スクールに見えるかも知れないが、彼らはそんな事を全く気にもかけず、今日もどこかのステージで「世の中、暗くでみじめなことばっかりじゃない」ことを、自身の楽曲とパフォーマンスで観客に見せつけている。
2011年に結成されたTHE BOTTOM LINE。現場第一主義の彼らは、Simple PlanやThe Offspring、Goldfingerなどの大先輩たちとのツアーを務めたりと、早くからその実力をステージ上で磨き、昨年にはダウンロード・フェスティヴァルへの出演も果たしている。そんな彼らの通算2作目となるニュー・アルバム『NO VACATION』。文字通り、”ノー・バケーション”でライヴを行ってきた彼らにピッタリのタイトルである。アルバムのプロデュース、ミックス、そしてマスタリングを一手に手掛けるのは、Bring Me The Horizon、Funeral For A Friend、Bullet For My Valentineなどの仕事で知られるRomesh Dodangoda。彼の手によって、THE BOTTOM LINEのポップ・パンク・サウンドは、よりエキサイティングで元気一杯なものへと進化している。
アルバムからのファースト・シングルとしてリリースされた「Gone」。ヴォーカルのCallumはこの曲についてこのように語っている。「”Gone"は、自分の人生が自分が生まれ育った小さな町を中心に回っていることに気付いた時についての曲だ。誰もがみんなの事を知っていて、何をやっているのかも知っている、そんな場所なんだ。こんな所から早く抜け出さなきゃ、町に潰されちまう、って気づいたんだ。曲のミュージック・ビデオも、曲を視覚的にプレゼンしたものにしたかった。安定したお堅い事務仕事をしているところから始まって、やがてすべてに逆らって、リスクを顧みず、安定した所から飛び出していって、後ろを振り返らない、そんな感じにね。バンドをやるのとすごく似ているよ」
また5月に発表した「In Your Memory」は、メンバーにとってアルバムの中で大きな位置を占める曲だそうだ。「バンドとして俺たちは、ツアー・バスがちょっとした衝突事故に遭ったり、豪雨で各地に被害を出したハリケン・ハービーからギリギリのところで逃れたり、ラスベガスから100マイルも離れたネバダ砂漠のど真ん中でエンストを起こしたりと、色々な経験をしてきた。"In Your Memory”は、バンドとしての俺たちがここまでやって来れたことを全力で祝う曲であるのと同時に、自分たちがどうやって、どんなことをくぐりぬけてここまで来たのかを改めて振り返ってもいる」そうバンドは語る。ちなみに、これらの過酷な経験を乗り越えた彼らは、一部で”パンク・ロック界のゴキブリ”と呼ばれているとかいないとか・・・。
そして全パンク・ロック・ファンならマストで押さえておきたいのが、アルバムにも収録されている「Reasons」だ。サウンドはTHE BOTTOM LINEの魅力が炸裂するポップ・パンク・アンセムだが、ダウンロード・フェスティヴァルで撮影されたというミュージック・ビデオにも、彼らの陽気で元気でフレンドリーな”楽しいパンク第一主義”な姿が捉えられている。またフェスティヴァルで撮影されただけあって、ビデオには、Simple Plan、The Fever 333、Mayday Parade、Neck Deepのメンバーなどが登場、画面を大いに盛り上げている。(さらにはストーム・トゥルーパーやエディも?!)
All Time Low、Sum41、Blink 182、Simple Planなどのポップ・パンクの流れを引き継ぐ、THE BOTTOM LINE。ポップ・パンクが懐かしいなんて言わせない!ノーバケでも、どん底でも、パンク!元気!ポップが1番!そんな楽しい連中がパンク魂を熱く滾らせ、シーンを爆アゲするのだ!
【収録曲】
01. Reasons
02. She Makes Me
03. Over And Over
04. Bad News
05. Doomed
06. Gone
07. Like The Movies
08. Everything
09. California
10. In Your Memory
タグ : PUNK/EMO
掲載: 2019年06月03日 10:17