タワレコ藤沢オーパ店がおススメするハワイアン・ミュージック ~AOR編~
LEMURIA『LEMURIA』
今やハワイアンAORといえば本作がまず頭に浮かぶ方は多いのでは。カラパナを脱退したカーク・トンプソンが結成した大所帯ファンクバンド。ホーンが7人に女性ボーカル隊が4名くらいその他リズム帯とギター、キーボードが揃う。豪快なホーンをバックにゴスペル調の女性陣が気持ちよさそうに歌い上げるとそこは焼けた砂浜のよう。カラパナのファンキー担当だったトンプソンの作り出すアイランド・ファンクネスと豪快な演奏。ファンクと言っても、そこはハワイ。いい具合にメロウで涼しげな風もときおり吹き抜け、まぎれもないハワイの音になっています。
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Mackey Feary Band『Mackey Feary Band』
カラパナ脱退後より都会的な音も求めてマッキーは自分のバンドを結成。カラパナのアコースティックな部分はメラニー・ビリューが担当していたのに対してグルーブマスターだったマッキー。ここでも(1)ユーアーヤング~(2)キャサリーンへの流れは素晴らしく、ノリの中にもハワイの持つ「儚さ」のようなものが上手く溶け込んでいて、なんとも切ない気持ちになる。亡くなって長い時間が流れたけれど今も70年代のハワイと湘南が蘇る素敵な音楽の連続。
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Kalapana『BLACK SAND: THE BEST OF KALAPANA』
オリジナル・アルバムでご紹介出来ないのが惜しい。オリジナル作品、中でも傑作と言われるファーストとセカンドは現時点では廃盤となっている為、最新のベストアルバムをご紹介。当時のAORのファンもフリーソウル好きも誰もが絶賛する超名曲“The Hurt”が冒頭から聴けるのは本当に嬉しい。イントロのアコギのカッティング~ぶっといベースラインが入って、マッキー・フェアリーの歌声が響けばもう頭の中はハワイ。リマスターもされているので、改めて20曲たっぷり聴きこむのもまた良し!
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COUNTRY COMFORT『We Are The Children』
カラパナやセシリオ&カポノらが西海岸を目指す中、ハワイに残って自分たちのペースでのんびりやっていく道を選んだこの人たち。音楽的にもまるで草むらの中にどっかり腰を下ろしてギター片手に歌っているかのようなオーガニックな香りに満たされている。
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Koola『オール・サイズ・ナウ』
1987年にたった1枚、自主制作によりアルバムを残したFRANZ KAHALE(フランツ・カハレ)とRON KUALA'AU(ロン・クアラアウ)によるハワイの二人組ユニットKOOLAのコンテンポラリー・ハワイアン & ハワイアンAOR激レア盤が待望のフルアルバムでの世界初リイシュー。かつてコンピレーションに収録され注目を浴びた(1)「Blow my blues away」はハワイアンAORファンなら耳にした事もある隠れた名曲だ。カラパナあたりを彷彿させるメロウな(4)等もオススメ。待望のCD化、ハワイアンAORファンならマストです。
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VAROIOUS ARTISTS『ALOHA GOT SOUL』
2019年も来日して、藤沢8hotelやOPPALAでもファンキーなDJを披露、アナログでも数々のハワイアンAORのレア音源をリイシューする等注目を浴びるALOHA GOT SOUL監修によるハワイアンAORコンピレーション。ハワイアンAORファンにはすっかりおなじみのTender Leaf(1),Lemuria(4)はじめAORやファンクナンバーの激レア音源を多数収録。山下達郎"Sparkle"のカバー(13)も素晴らしい仕上がり!
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掲載: 2019年06月10日 16:36