タワレコ藤沢オーパ店がおススメするハワイアン・ミュージック ~トラディショナル編~
Mark Yamanaka『Lei Lehua』
2019年のナ・ホク主要部門を総獲り!今最も注目のハワイアンといったらこの人です。オリジナル曲も交えながら全13曲美しいファルセットが堪能出来ます。今やハワイアンの定番曲ともいえる(1)“Koke'e”からスタート、スティール・ギターに加え、ピアノ等の音色もマークの歌声をさらに美しくサポートする。また、ハワイアン・ナンバー以外でも”Yesterday Once More”でナ・レオのレフア・カリマをフィーチャーする等全編聴きどころ満載です。
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Na Hoa『Aloha From Na Hoa』
ベース、8弦ウクレレ、ギター3人編成からなる絶品のファルセット・ハワイアンバンド、ナー・ホア。演奏と3人の見事はハワイ語による歌とファルセット。そのスタイルはかつてのナー・パラパライを彷彿させますが、ナー・ホアのファルセットはパラパライほど高くはなく自然で大らかな印象。1曲目「タ・フ・ラ」5曲目「イニキ・マイレ」そしてラストの「ナニ・コウラウ」では早いテンポの曲を美しいファルセットを中心に随所に甘いスティールギターを入れて聴かせます。ピアノが荘厳な印象を与え熱唱する「オル・オ・プウラニ」や切ないメロディーを3人でそっと歌う「レオ・カマアイナ」などいろいろなタイプの曲をバランスよく配したこのアルバムはずばり力作です。
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KEALII REICHEL『カワイプナヘレ』
ハワイアン・ミュージックの歴史を大~きく変えた、この1枚。癒しだけじゃない彼の魅力!今のハワイアン・ブームは96年のここから始まったのでした。 聴いていて、ひたすら気持ちイイ。でも、よーく詞を読むと、選ばれた少ない言葉で、大自然のこと、神のことをベースにした真のアロハ・スピリッツが歌われていて、ドーンとココロに響きます。ケアリィを極めるならハワイアンを極めるなら、ベスト盤でなく、この1枚ですね。
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JOSH TATOFI『Pua Kiele』
ジョシュ・タトフィはハワイアン・レゲエの老舗バンド、カペナのメンバーを父に持ち、デビュー盤はレゲエ中心だったものの、この2枚目にしてトラディショナル中心のフラアルバムを完成させました。彼の強みは低めのボーカルなんですが、裏声に頼らない美しい高音も魅力です。ウェルドン・ケカウオハのヒット曲「カ・マカニ・カイリ・アロハ」に似た雰囲気の「レイハレ」やカムエラのスターダンサーが出演するPVが話題の「プア・キアレ」などどの曲も踊りたくなるスローやミディアムナンバーが並びます。さらにシスター・ロビとのデュエットを果たした「スィート・ハート・マイン」は甘いスティール・ギターが切ないバラードです。
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WAIPUNA『E HO’I MA』
ダンサーが今最も踊ってみたいアーティスト。正統派のトラッドを奏でるグループがトレンドの今のハワイアンにあって、若手のケアウホウとともにダンサー注目のアーチストがワイプナです。二人とも歌が上手く、スローな曲中心に丁寧なギターの演奏とともに優しくハワイの大自然と愛を歌い上げます。
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LITO ARKANGEL『Ku'upau』
魂込めて歌うはハワイのローカルの悲哀。初めてみたのはナホク賞のエントリー者が集う舞浜アンフィシアター。ギター一本で切々と歌い上げるその姿に僕は打ちのめされました。まったく無名の農業の村出身で作業が終わると寂しさや悲しさやるせなさを歌にして歌っていた彼の歌に普通のハワイの人の魂が宿ります。ある意味ギャビー以来のリアルなハワイアンとも言えます。
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掲載: 2019年06月10日 16:36