The Damned(ザ・ダムド)、決定盤2枚組アンソロジー・ベスト・アルバム
1976年、ミュージック・シーン初となるパンク・シングル「New Rose」を発表、翌年1977年に同じくシーン初となるパンク・アルバム『DAMNED, DAMNED, DAMNED(邦題: 地獄に堕ちた野郎ども)』を発表し、セックス・ピストルズやクラッシュと並びロンドンの三大パンク・バンドの一角を担う”真の”パンク・ロック・バンド、ザ・ダムド。史上初のパンク・シングル/パンク・アルバムをリリースし、最速で解散した後最速で再結成を果たし、現在も唯一現役アーティストとして活動を続ける、その型にはまらないスタイルとサウンドで後続のロック・アクトに多大なる影響を与える、パンク界の真のレジェンドだ。
彼らの登場はパンク・ムーヴメントの火付け役となっただけでなく、USハードコア・シーンやパンク/メタル・シーンへも大きな影響を与えている。バッド・ブレインズやブラック・フラッグはもちろんのこと、グリーン・デイやオフスプリング、ガンズ・アンド・ローゼズなどにも影響を与え、現在の若いバンドに影響を与えるそれぞれのシーンでの代表格バンドに多大なる影響を与えたのが、このザ・ダムドなのだ。
2018年には全英チャート7位を獲得した約10年振りとなる最新作『EVIL SPIRITS』を発表、同時期に彼らがStiff Recordsに残した初期シングルをコンパイルしたボックス・セットもリリースし、今年のサマーソニックでも堂々たる貫禄のロック・ショウを観客に見せつけるなど、デビュー以降40年を超えるキャリアを誇りながらも今なお現役として圧倒的存在感を放っている彼らから、決定的なアンソロジー・アルバム『BLACK IS THE NIGHT: THE DFINITEVE ANTHOLOGY』が今ここに届けられる!
バンド自らが選曲に携わり、バンドの全キャリアを総括する全39曲を収録したこのアンソロジー・アルバム。パンク・ミュージック初のシングルとなった「New Rose」や、「Eloise」を初めとする彼らの全英Top 40シングル曲、そしてデビュー作に収録されており、2017年の映画『BABY DRIVER』でもフィーチャーされていたパンク・アンセム「Neat, Neat, Neat」といった楽曲から、最新作『EVIL SPIRITS』収録の楽曲まで、数々の名パンク・ロック・トラックがひしめきあうこのアンソロジー・ベスト・アルバムには、現役であることの誇りを感じさせるかのように、堂々たる最新楽曲「Black is The Night」を収録。まさに、パンク史のバイブル的アルバムとなっている。
今作のアートワークを手掛けるのは、何度もザ・ダムドのアルバム・アートワークを手掛け、またモーターヘッドやエルトン・ジョン、マッドネスらの作品も手掛けることで知られる、フィル・スミー。ザ・ダムドというバンドの持つパンク性からゴシック性までをも見事に表現したそのアートワークも、特筆すべきポイントだ。
タグ : PUNK/EMO
掲載: 2019年10月29日 10:56