Lady Frequency(レイディ・フリークエンシー)デビュー・アルバム『Hardcore Gentleness』
きらびやかな野生――それが、レイディ・フリークエンシーが『ハードコア・ジェントルネス』で作り上げたユニークな世界を表現する最良の言葉かもしれない。カリフォルニア州ベンチュラ出身のシンガー、マルチ・インストゥルメンタリスト、コンポーザー、プロデューサー、レイディ・フリークエンシー。彼女は独創的なミュージシャンであり、そのスタイルははなやかで予測不可能だ。自らをエクレクティック・ソウル・アーティストと呼ぶ彼女。R&Bやジャズ、ファンク、ネオ・ソウル、オルタナティヴなどさまざまな要素が入り混じったその音楽はたしかに多彩で、じつに新鮮だ。「Kaiyote Cries at Night(Ode to Hiatus)」や「Caliber」といった曲では、彼女は大げさなR&Bの歌い回しやポーズを取り入れることを恐れない。気まぐれでドリーミーなサウンドの「Hawthorne」や、「Tokyo Rose」のきらめくシンセ・ピアノは、彼女の遊び心のセンスを最もよく理解できる曲だろう。エイミー・ワインハウスの影も随所に見え隠れする、秀逸きわまりないデビュー・アルバムだ。
【収録曲】
1. Kaiyote Cries at Night (Ode to Hiatus)
2. Hardcore Gentleness
3. Saba
4. Oil and Water
5. Hawthorne
6. Heart String Harmony
7. Tenderoni Lullaby
8. Caliber
9. Tokyo Rose
10. In Full Bloom
11. Sweet Thang
12. Soli
13. Flight Feathers
14. Mynka
15. Ode to a Soul Queen
タグ : ソウル/R&B
掲載: 2019年11月18日 11:18