Throbbing Gristle(スロッビング・グリッスル)|インダストリアル・ミュージックの創始者ジェネシス・P・オリッジ死去
インダストリアルの象徴的存在であるThrobbing Gristle(スロッビング・グリッスル)やPsychic TV(サイキックTV)などでの活躍でも知られる、インダストリアル・ミュージックの創始者ジェネシス・P・オリッジが3月14日に死去されました。享年70歳。
ミュージシャン、詩人、パフォーマンス・アーティストだったジェネシス・P・オリッジは2017年10月より髄単球性白血病を患っていることを公表し闘病生活を送っていました。
ジェネシス・P・オリッジは1950年にマンチェスターで生まれ、エセックスで育ち、自らを第3のジェンダーである彼/彼女という代名詞で呼び、ダダイストに影響を受けたパフォーミング・アート集団〈クーム・トランスミッション〉を1969年に結成。1975年にはスロッビング・グリッスルを結成し、1977年に自身のインダストリアル・レコードからデビューアルバム『The Second Annual Report』をリリース。工業化社会をテーマとしたコンセプトと、機械音やノイズのコラージュ、呪詛的なボーカルやリズム・ボックスを多用したサウンドはインダストリアル・ミュージックの土台になり、中でも79年に発表された『20 Jazz Funk Greats』はインダストリアルの代表作としてのみならず、その後のエレクトロニック・ミュージックへ多大な影響を与えました。
スロッビング・グリッスルは1981年に一度活動を終え、2004年に再結成を果たすも、2010年に再度解散。2017年にはデビュー・アルバム発売40周年を記念した全カタログのリイシューシリーズが始動し、昨年末にそのシリーズが完結したばばかりでした。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。
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