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Aloe Blacc(アロー・ブラック)|約7年ぶりとなるオリジナル・スタジオ・アルバム『All Love Everything』

Aloe Blacc(アロー・ブラック)『All Love Everything』

カリフォルニア出身のソウル・シンガー/ソングライター、アロー・ブラック。ここ最近では、アヴィーチの「Wake Me Up」の共作者、そしてフィーチャリング・ヴォーカリストとして広く知られている彼が、2013年のグラミー賞にノミネートされた『LIFT YOUR SPIRIT』以来、約7年ぶりとなるオリジナル・スタジオ・アルバムをリリースする。95年からEmanonというユニットで活躍していた彼は2003年からソロ・アーティストとしてのキャリアをスタートさせ、2010年のセカンド・アルバム『GOOD THINGS』からのファースト・シングル「I Need A Dollar」が全英シングル・チャート2位を獲得、続くInterscopeからのメジャー・デビュー・アルバムの『LIFE YOUR SPIRIT』からは、ファレル・ウィリアムスがプロデュースし、エルトン・ソングの「Your Song」を引用した「The Man」が全英1位、全米TOP10入りする大ヒットに。ここ日本も「Make Way」が三菱自動車のCMに使用されたり、GREENROOM FESTIVALで来日したりと話題を集めているソウル・シンガー/ソングライターである。

最新アルバムのタイトルは『ALL LOVE EVERYTHING』。アロー曰く、ここに収録されている楽曲はすべて、彼が父親になってから作られたものだという。「父親になってから、自分の経験を音楽を通して分かち合いたいと思うようになった」久しぶりのフル・アルバムについて、彼はそう語る。自身にとって大きく重要な体験を歌詞とメロディーへ変えるのはひとつの挑戦だったが、結果完成した作品には、「Glory Days」や「Family」といった豊かな家族愛を描いた曲や、忍耐や支えあいをテーマにした「My Way」や「Corner」といった楽曲が収録されている。デビューから一貫して、プラトニックな愛から人間愛、政治や社会のこと、大志や憧れを抱くこと思いやりなど、様々な人生経験や感情を、深みのあるアメリカン・ソウル・ミュージックに描き出している。しかし彼のソングライティングには、時代やジャンルを超えた普遍性があり、それだからこそ、彼はR&Bだけでなく、EDMやダンス、カントリーなど様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションを実現させることができるのだろう。プロデューサー陣にも、パニック・アット・ザ・ディスコやセレーナ・ゴメスとの仕事で知られるJonas Jeberg、 レゲエやダンスホールを手掛けるJugglerz、アヴリル・ラヴィーンやデュア・リパを手掛けたJon Levine、チャーリー・プースなどで知られるMatt Primeなど様々なジャンルやスタイルのアーティストとの仕事を経験している顔ぶれが並んでいる。

「ジャンルとかではなく、俺の音楽は“A.I.M.(A=肯定(affirmation)、I=インスピレーション(inspiration)、M=モチベーション(motivation))”と自分で名付けたテーマに則っている」自身の音楽についてそう語るアロー。彼のヒット曲「I Need A Dollar」や「The Man」そしてアヴィーチとの「Wake Me Up」は必ずしも同じ音楽ジャンルに括られることはないかもしれないが、聴くものに与えるフィーリングは共通している。「自分の音楽について語る機会を結構得るようになり、“俺はポップ・アーティストだ”とか”俺はフォーク・アーティストだ“とか言うことに違和感を感じていたが、それによって気づいたことがある。俺のソングライティングのジャンルは”テーマ”だってことに」

R&Bからソウル、ゴスペルに加え、ポップスやフォークなど、様々なサウンドやスタイルが織り合わせった、アローの温かみのあるソウル・サウンドが存分に堪能できる最新作『ALL LOVE EVERYTHING』。彼の音楽的懐の深さを感じさせる1枚である。


・輸入盤CD


・輸入盤LP


【収録曲】
01. Family
02. All Love Everything
03. My Way
04. Wherever You Go
05. Nothing Left but You
06. Glory Days
07. I Do
08. Corner
09. Hold On Tight
10. Harvard

Aloe Blacc(アロー・ブラック)

タグ : ソウル/R&B

掲載: 2020年10月05日 11:55