広瀬奈々子監督作品|映画『つつんで、ひらいて』DVDが2021年1月27日発売
1万5千冊をデザインした装幀者と、本を拵える人々のドキュメンタリー
1万5千冊以上の装幀を手掛けてきたブックデザイン界の巨匠「装幀者」菊地信義を、監督自らカメラを手に3年間追い続けた渾身のドキュメンタリー。
菊地信義の愛弟子で気鋭の装幀家・水戸部功をはじめ、編集者や印刷業者など、本づくりに懸ける人々を真摯に見つめる。
米ハリウッドレポーター誌「令和時代を定義する5人の日本人監督」に選出された広瀬奈々子監督(『夜明け』)の第2作監督作品。
釜山国際映画祭ワイド・アングル部門にてワールドプレミア上映、東京フィルメックスコンペ部門にてスペシャル・メンション受賞など、世界の映画祭で高い評価を得続けロングラン上映中。
【映画祭出品・受賞歴】
第20回東京フィルメックス コンペティション部門 スペシャル・メンション受賞
第24回釜山国際映画祭ワイド・アングル部門 招待
第62回ライプツィヒ国際ドキュメンタリー・アニメ映画祭 インターナショナルプログラム部門 招待(ドイツ)
第20回ニッポン・コネクション 招待(ドイツ)
第14回ジャパン・カッツ 招待(ニューヨーク、アメリカ)
第10回インターナショナルアートブック・フィルムフェスティバル コンペティション部門 招待 (フランス)
第22回台北文学映画祭 招待(台湾)
第10回デザイン映画祭 招待(シンガポール)
エンディング曲を担当するのは、『深夜食堂』のオープニング曲も担当し俳優としても活躍した鈴木常吉。
映像特典
特報、予告編
仕様
特製三方背ケース
ストーリー
たとえば、本屋で平積みになった新刊本を手に取るとき。それも必ずしも自分のお気に入りの作家のものではない本に触れるとき。
あなたを「動かしている」ものは何だろう。それは本の装幀かもしれない。菊地信義。空前のベストセラーとなった俵万智「サラダ記念日」をはじめ大江健三郎、古井由吉、浅田次郎、平野啓一郎、金原ひとみら1万5千冊以上もの本を手掛け、40年以上にわたり日本のブックデザイン界をリードしてきた稀代の装幀家です。本作は、美しく刺激的な本づくりで多くの読者を魅了し、作家たちに愛されてきた菊地の仕事を通して「本を作ること」を見つめた、おそらく世界初のブックデザイン・ドキュメンタリー。監督は、是枝裕和、西川美和率いる映像クリエイター集団・分福に籍を置き、『夜明け』で鮮烈なデビューを果たした新鋭・広瀬奈々子。手作業で1冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至るまでの工程を丁寧に綴り、ものづくりの原点を探ります。本を取り巻く環境が急速な変化を遂げ、価値観が塗り替えられていく現代。「読者が欲しくなる本」をこしらえ続ける菊地の創作の秘密を紐解き、本をつくる人々の情熱と知恵を追いかけたこの映画は、本という表現の可能性を新たに発見する冒険と言えるでしょう。
スタッフ
監督・撮影・編集:広瀬奈々子
音楽:biobiopatata
エンディング曲:鈴木常吉
プロデューサー:北原栄治
アソシエイトプロデューサー:青山エイミー
本編集:石原史香
スタジオミキサー:田中俊
広告美術:菊地信義・水戸部功
製作:バンダイナムコアーツ・AOI Pro.・マジックアワー・エネット・分福
企画・制作:分福
配給・宣伝:マジックアワー
©2019「つつんで、ひらいて」製作委員会
タグ : 映画
掲載: 2020年10月27日 11:00