Puscifer(プシファー)|メイナード・ジェームズ・キーナンによるプロジェクト5年振り新作『Existential Reckoning』
いかなる侵入者も寄せ付けない重厚な要塞のように圧倒的存在感を持ってシーンに君臨するTOOL、そして静かなるカタルシスと繊細なるメランコリーが同居する唯一無二の世界観を放つA PERFECT CIRCLE、他に類を見ないサウンドと圧巻の表現力&言葉では表現しきれないほどの凄まじさを放つライヴ・パフォーマンスで絶大な支持を集めるこの二つのバンドで活動する奇才、メイナード・ジェームス・キーナン。彼の難解なる潜在意識の中にあるクリエイティヴィティを放出させる場所として存在するもう一つのプロジェクトが、このプシファーだ。
ほかの二つのバンドとは全く違うベクトルを持つサウンドを放つこのプシファーは、メイナードの表現力がより際立つエレクトロかつオーガニックな独特の音像で聴く者を別次元へと連れ去っていくかのような世界観を持ちながらも、そのサウンドとは裏腹に、奇妙奇天烈なヴィジュアルと意味深げでありながら全く意味が分からない設定で、大いなる謎をシーンに投げかける、特異なバンドだ。そんな彼らが、2015年に発表した前作『MONEY SHOT』より約5年ぶりとなる最新作『EXISTENTIAL RECKONING』を完成させた…!
アルバム資料に書かれた今作の内容を以下にまとめておく。この世界観についてこれるかどうかはあなた方次第だが、これだけは言っておこう、特異すぎるから、といって彼らの世界観を投げ出してしまうのは、素晴らしいサウンドとの出会いを自ら放棄するようなものだ、ということを…。
アリゾナ州ジェロームから、緊急速報が届けられた。コードネーム:プシファーの名のもとに集結したスペシャル・エージェントたちによる、12曲を収録したアルバム『EXISTENTIAL RECKONING』なるアルバムの到着が、今目前に迫っているようだ。このアルバムは、Alchemy Recordings/Puscifer Entertainment/BMGより、世界に投下される模様。マット・ミッチェル(g, b, key)、カリーナ・ラウンド(vo, key)、そしてディック・マーキンの名でも知られる研修中エージェント、メイナード・ジェームス・キーナンは、既にこの迫りくるアルバムの到着に先駆け、「The Underwhelming」という曲を公開、早くも世界中に衝撃を与え始めているとの情報も入ってる。
この3人が司令官に語った話は、下記の内容だったという。
「2016年の夏、我々はBilly D.の愛すべき妻、Hildy Bergerより連絡を受けた [削除済]。ワインのボトルと奇妙なブリーフケースだけを持っていたと噂されるBilly D.は、突如何の足跡も残さず、アメリカの南西部の砂漠で消息を絶ったのだ」
「邪悪なるウェブ上のおしゃべり野郎たちの間では、エイリアンによって誘拐されたのだ、という噂でもちきりとなっている。であるからして、汚いレジャー・スーツに身を包んだ行方不明で希望を失った飲んだくれの後を追うのに、伝統的な方法を選択するなんてありないだろう [削除済]。そこで我々は、こう仮説を立てた。この男の場所を確定するには[削除済]、直感とテクノロジーとの間をつなぐ架け橋を構築し、数学と情熱、芸術と秩序、そして希望と証明の間にある比喩的な菌糸の中を探検していくしかないだろう、と。この方法を持って、我々はBilly D.と彼の秘密めいたブリーフケースの場所を特定できるものと考えている」
この任務を遂行すべく、3人のエージェントは、グレッグ・エドワーズ(FailureやAutoluxといった機密任務にあたってきた熟練のエージェント、b, g, key)、ガンナー・オルセン(dr)、そしてサラ・ジョーンズ(dr)というバックアップ・メンバーを招集した [削除済]。『EXISTENTIAL RECKONING』はマット・ミッチェルとプシファーがプロデュースを担当。レコーディングとミックスは、カリフォルニア州ノース・ハリウッドにあるPuscifer Studiosにて行われている。
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
01. Bread And Circus
02. Apocalyptical
03. The Underwhelming
04. Grey Area
05. Theorem
06. UPGrade
07. Bullet Train To Iowa
08. Personal Prometheus
09. A Singularity
10. Postulous
11. Fake Affront
12. Bedlamite
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2020年10月30日 15:48