Pink Floyd(ピンク・フロイド)|夜明けの口笛吹き・天才シド・バレット最後の炎の煌き!初期フロイドの1967年未発表ライヴを2公演収録!
スウィンギン・ロンドンに咲いた狂気の花、UKサイケからプログレへ。シド・バレットがその天賦の才を遺憾なく発揮した1967年。デビューアルバム『夜明けの口笛吹き』が全英6位を獲得し、その先進性に注目が集まりだした時期。彼らは精力的にライヴ活動を行っています。しかしシドは過度のドラッグ摂取により、'67年終盤にはステージも困難となり、翌年にはバンド脱退を余儀なくされます。そのためシド在籍期間のライヴ記録は、わずかしか残されていません。その数少ないライヴ音源から、ここには2つのライヴを収録しました。
1967年9月13日、デンマークのスタークラブでのライヴは、「アーノルド・レーン」や「天の支配/Astronomy Domine」も演奏された貴重ライヴ。シドの歪んだギターから始まるオープニング曲の「Reaction In G」は、2コードのフリージャム風で、この時期にオープニングによく演奏されたレア曲。全般的に、バンドサウンドの核となる、シドのスペーシーなギターも絶好調で、ベースのロジャー・ウォータース、キーボードのリック・ライト、ドラムのニック・メイソンの3人も激しい演奏を繰り広げています。未発表曲「One In A Million」ではロジャーのボーカル、「マチルダ・マザー」や「Scream Thy Last Scream」もリックやニックがボーカルと、この時期ならではのピンクフロイドの独自性が伝わってきます。
1967年11月13日、ジミヘンなども出演したオランダでの「ヒッピー・ハッピー・フェア」でのライヴは、チッチッーという印象的なイントロの「Pow R Toc H」や、次回作用に既に作られていた「太陽讃歌/Set the Controls for the Heart of the Sun」も聴ける貴重ライヴ。「星空のドライブ/Interstellar Overdrive」は初期のライヴでは欠かせない長尺曲。ギターとベースのユニゾン・リフから始まり、スタジオテイクからさらに進化したアプローチで聴かせます。 しかし、ここではシドのギターはスタークラブと比べて控えめ。想像ですが、このオランダでのシドは、すでに以前のシドとは違うように思えます。破壊衝動と静寂のはざまで、シドの情念はろうそくの灯のように怪しく揺れていたのでしょうか。そのシドの分をカバーしようとしてか、他の3人の演奏がとにかく熱いライヴです。
この2会場でのライヴは、当時の会場の音響設備の問題でシドのボーカルが極めて小さく、良好とは言えないマスターですが、、各楽器パートはクリアにとらえられています。英国ロックの異形として、第六感に訴えるピンク・フロイド独自の音楽性を形成する過程をとらえた歴史的ライヴ音源です。
★当時の状況、エピソード、曲目などの日本語解説文を内ジャケに掲載
★Eternal Groovesの"ROCK OFF"シリーズから登場
国内盤CD
■収録予定曲
Star Club, Copenhagen, Denmark / Sept 13th 1967
Reaction In G
Arnold Layne
One In A Million
Matilda Mother
Scream Thy Last Scream
Astronomy Domine
Hippy Happy Fair, Rotterdam, Netherlands / Nov 13th 1967
Reaction in G
Pow R Toc H
Set The Controls For The Heart Of The Sun
Interstellar Overdrive
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タグ : プログレッシブロック (Progressive Rock) ロック復刻&発掘
掲載: 2020年12月29日 09:53