Kelly Jones(ケリー・ジョーンズ)|ステレオフォニックスのフロントマンがバンドやソロ作からの楽曲を中心に新たな解釈を加えた作品『Don't Let The Devil Take Another Day』をリリース
ウェールズが生んだ"国民的ギター・ロック・バンド"ステレオフォニックス。そのフロントマンであるケリー・ジョーンズが、ソロ・アルバムを完成させた。自身のソロ名義としては、2007年の『ONLY THE NAMES HAVE BEEN CHANGED』以来となるアルバムのタイトルは『DON'T LET THE DEVIL TAKE ANOTHER DAY』。ステレオフォニックスや自身のソロ作からの楽曲を中心に、現在の彼ならではの新たな解釈やアレンジ、感情を加えた"リイマジンド・アルバム"である。
アルバムに収録されている21曲の内、18曲はステレオフォニックスのナンバー、2曲は前作ソロ・アルバムからのもの、そして残り1曲はクリス・クリストファーソンの時代を超えた名曲「Help Me Make It Through The Night」となる。収録されている楽曲は2019年、英国各地でレコーディングされたもの。そして本作の為に彼が選んだ曲はいずれも、最悪な時期を乗り越えていた時に傍らにあった曲であるという。ケリーにとって『DON'T LET THE DEVIL TAKE ANOTHER DAY』は、大人気バンド、ステレオフォニックスを率いるロックスターである故の束縛やしがらみから離れ、即興性や脆さ、そしてリスナーとの距離の近さを感じさせるような作品を作る良い機会となった。その個性的で味わい深い歌声で、歌や物語、笑いや嘆きを通して聴くものを魅了してきた彼が、自身のキャリアを通してともに成長してきた楽曲の"エモーショナルな魂"を、本作で再び我々に引き合わせてくれるのだ。アルバムからのリード・シングルは、クリス・クリストファーソンのカヴァー「Help Me Make It Through The Night」。ケリー曰く、この楽曲は子供時代に父親が歌い聞かせてくれた曲の一つだったという。このアルバムは彼にとって、そういった物語が散りばめられたきわめてパーソナルな1枚なのだ。
アルバムの発売と同時に、彼が自身の人生について語る同名ドキュメンタリー作品も公開される。ライヴ・パフォーマンスだけでなく、ケリーが今まで明らかにしなかった苦難とそれを乗り越えてきた姿を捉えたこのドキュメンタリーについて、監督のBen Loweはこう語っている。 「これまでの人生で何百回もライヴにいってきたーーカメラを構えている時もあれば、純粋ないちファンとして見ていたこともある。でも、このツアーのケリーみたいなライヴは体験したことがなかった。彼の演奏と、彼が曲の間に語るストーリーが、観客を笑わせたり、泣かしたりするのを見れば、ステージ上で何か特別なことが起きていると気づくだろう。だから私はこのドキュメンタリーをケリーのショウと同じぐらい率直でハートフルなものにしたいと思った。劇場で彼の曲を聞くのは素晴らしいだろうとは思っていたけど、本当にぶっとんだよ。ケリーが今年の最初の数か月について話してくれた時、彼の勇気と正直さに触発されたような気がしたんだ」
ケリー・ジョーンズというミュージシャンの人生が滲み出たエモーショナルで味わい深いアルバム。ステレオフォニックスの楽曲を取り上げながら、ステレオフォニックスでは見られない彼の一面が伺えるソロ・アルバム、それが『DON'T LET THE DEVIL TAKE ANOTHER DAY』なのだ。
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
1. Hurry Up And Wait
2. You're My Star
3. Suzy
4. Katie
5. I Wanna Get Lost With You
6. Help Me Make It Through the Night
7. I Stopped to Fill My Car Up
8. Before Anyone Knew Our Name
9. Mr Writer
10. Rewind
DISC 2
1. Local Boy in the Photograph
2. Feel
3. Into the World
4. This Life Ain’t Easy (But It’s the One That We All Got)
5. Boy on a Bike
6. No-one's Perfect
7. Show Me How
8. Maybe Tomorrow
9. Traffic
10. Just Looking
11. Dakota
タグ : UK/US INDIE
掲載: 2021年01月08日 12:17