Cheap Trick(チープ・トリック)|結成40周年を経ても現在進行形のポップでパワフルなロックンロール・バンド約2年ぶりとなる通算20作目
結成40周年を経ても未だ現在進行形のロック・バンド、チープ・トリック。1977年にデビューを果たし、日本のファンからいち早く人気を集めた彼ら。初来日公演を収録した『Cheap Trick at Budokan』は日本からの逆輸入という形でアメリカでもヒットとなり、バンド初の全米TOP10アルバムに。アルバムからのシングル「I Want You To Want Me(甘い罠)」も全米TOP10入りを果たす大ヒットとなった。その後も彼らは80年代に一時低迷するものの、1980年に脱退したベースのトム・ピーターソンの復帰作となる全米TOP20アルバム『Lap Of Luxury(永遠の愛の炎)』から「The Flame(永遠の愛の炎)」が全米No.1となり、その後90年代に起きたパワー・ポップ・ムーヴメントにより彼らへの再評価が高まった。“ライヴ・アルバム”から世界的成功を掴んだ彼らだけに、ライヴ・アクトとしても超一流。2016年には”ロックの殿堂入り“を果たし、2018年には武道館公演から40周年を記念した来日公演を行ったことも記憶に新しい。
そのチープ・トリックがニュー・アルバムを引っ提げてシーンに帰ってきた!2017年の『WE’RE ALL RIGHT!』、そしてバンド初となるクリスマス・アルバム『CHRISTMAS CHRISTMAS』以来、約3年ぶりとなる新作のタイトルは『IN ANOTHER WORLD』。彼らにとって通算20作目のスタジオ・アルバムとなる。プロデュースを手掛けるのは、2000年代以降の作品のほとんどに名を突かれているジュリアン・レイモンド。アルバムからのファースト・シングルとなる「Light Up The Fire」を聴けば、ポップでパワフルなロックンロール・サウンドが今作でも健在であることが分かるだろう。
またアルバムには、昨年のレコードストア・デイにシングルとしてリリースされたジョン・レノンのカヴァー「Gimme Some Truth」も収録。この曲でギターをかき鳴らしているのはSex Pistolsのスティーヴ・ジョーンズだ。この他にも、Wet Willieのジミー・ホールのハーモニカ・ソロをフィーチャーしたシカゴ・ブルース風の「Final Days」や、ライヴ・アンセムになること間違いなしのロックン・ロール・ナンバー「Boys & Girls & Rock N Roll」など全13曲が収録されている。
デビューから40年以上、現在も尚、最も精力的なライヴ・アクトとして年間150本以上のライヴを行っているというチープ・トリック。そんな彼らだが、昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大により、バンド史上最も長いかも知れない”ツアーからのオフ“期間を体験しているという。しかしそんなことで足を止める彼らではない。シングルのタイトル通り、ライヴの火を再び激しく燃えがらせる日を虎視眈々と狙っているという。再び彼らがステージに立つ姿を拝めるのもそう遠くはないだろう。
輸入盤CD
輸入盤LP
■収録曲
01. The Summer Looks Good On You
02. Quit Waking Me Up
03. Another World
04. Boys & Girls & Rock N Roll
05. The Party
06. Final Days
07. So It Goes
08. Light Up The Fire
09. Passing Through
10. Here's Looking At You
11. Another World (Reprise)
12. I'll See You Again
13. Gimme Some Truth
タグ : ロック復刻&発掘
掲載: 2021年02月05日 14:42