Epica(エピカ)|オランダのシンフォニック・メタル・バンド 4年ぶりのニュー・アルバム『Omega』
歌姫シモーネ・シモンズ擁するオランダのシンフォニック・メタル・バンド、エピカが4年ぶりのニュー・アルバムをリリース。今回ももちろんオーケストラや合唱隊をフィーチャ。ゴージャスこの上なかった前作をさらに上回る、壮大でシンフォニックでプログレッシヴなアルバムに仕上げている。
オランダが誇るシンフォニック・メタル・バンド、エピカ。その端緒は、アフター・フォーエヴァーを脱退したマーク・ヤンセンが02年に始めた、サハラ・ダストというプロジェクトである。後にバンドの看板ヴォーカリストとなるシモーネ・シモンズを加入させると、翌03年にはバンド名を現在のエピカにチェンジ。シンフォニックでヘヴィ、そしてもちろん高品質なファースト・アルバム『ザ・ファントム・アゴニー』は大きな話題となり、エピカはあっという間に人気バンドの仲間入りを果たす。04年のライヴ・アルバム『ウィー・ウィル・テイク・ユー・ウィズ・アス』を皮切りに、『コンサイン・トゥ・オビリヴィオン』(05年)、『アン・エピック・ジャーニー』(05年:サウンドトラック)、『ザ・ロード・トゥ・パラディソ』(06年)、『ザ・ディヴァイン・コンスピラシー』(07年)、『デザイン・ユア・ユニヴァース』(09年)、『レクイエム・フォー・ジ・インディフェレント』(12年)、『ザ・クォンタム・エニグマ』(14年)、『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』(16年)と怒涛の、しかもハイ・クオリティのリリース・ラッシュで、その人気を不動のものとしていった。
そしてこの度、4年ぶりのリリースとなる8枚目のフル・アルバムが、この『オメガ』だ。前作『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』でも混声合唱隊や弦楽隊をフィーチャ。過剰なほどにシンフォニックでゴージャスなスタイルでリスナーを圧倒していたが、「エピカ史上最も壮大な作品」だと彼らが断言する本作では、前作の高いハードルをいとも簡単に超えてみせている。合唱隊、オーケストラ楽器はもちろん、世界中を回って最高のプレイヤーたちに演奏してもらったという各国の民族楽器も多数フィーチャ。ヘヴィメタルからクラシック、映画音楽、そして民族音楽までもが1つになり渦巻くエピカ独特の世界は、聞くものを感動させずにはおかない。シモーネの歌もますます冴え渡る。ハイライトはやはり、おなじみの「キングダム・オブ・ヘヴン」シリーズ、「ジ・アンティディルヴィアン・ユニヴァース」だろう。エピカのすべてが詰まっていると言える13分にも及ぶこの大曲のスケールを、言葉で説明するなど到底不可能。これで鳥肌の立たぬものなどいないだろう。ぜひ、ご自身の耳で確かめて頂きたい。
ミラスのザヘル・ゾルガティがゲスト・ヴォーカルで参加。
国内盤CD
日本語解説書封入/歌詞対訳付
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
DISC 1 / 『オメガ』
01. アルファ -アンテルディアム-
02. アビス・オブ・タイム -カウントダウン・トゥ・シンギュラリティ
03. ザ・スケルトン・キー
04. シール・オブ・ソロモン
05. ガイア
06. コード・オブ・ライフ [feat. ザヘル・ゾルガティ(ミラス)]
07. フリーダム -ザ・ウルヴズ・ウィズィン-
08. キングダム・オブ・ヘヴン part.3 -ジ・アンティディルヴィアン・ユニヴァース-
09. リヴァーズ
10. シナジャイズ -マニック・マニフェスト-
11. トワイライト・レヴェリー -ザ・ヒプナゴジック・ステイト-
12. オメガ -ソヴェリン・オブ・ザ・サン・スフィアズ-
DISC 2 / 『オメガ』アコースティックCD
01. リヴァーズ -ア・カペラ
02. アビス・オー・タイム
03. オメガコースティック
04. エル・コディゴ・ヴィタル
【メンバー】
シモーネ・シモンズ(ヴォーカル)
マーク・ヤンセン(ギター)
クーン・ヤンセン(キーボード/ギター/ピアノ)
アイザック・デラハイ(ギター)
ロブ・ファン・デル・ルー(ベース)
アリエン・ファン・ウィーゼンビーク(ドラムス)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2021年02月26日 11:36