Cryptosis(クリプトシス)|オランダ発のスラッシュメタル・バンド=DISTILLATORがバンド名を改名し、心機一転リリースするデビュー・アルバム『Bionic Swarm』
2013年に結成後、オランダ発のスラッシュメタル・バンドとして活動を続けてきた3人組DISTILLATOR。当時は、メンバーが各々音楽に対して全く違うビジョンを持っていた。しかし、ツアー中にお互いの音楽の嗜好を分かち合えたことで大きな変化が訪れる。3人はスラッシュメタルに縛られず、境界線のない新しい作品を作ろうと決意、バンド名をCRYPTOSIS(クリプトシス)に改名する。そして心機一転の“デビュー作”『Bionic Swarm』が遂にお目見えとなる。
今作は、暴走したテクノロジーが人類を支配してしまう2149年のディストピアを情熱的に描いたコンセプトアルバムだ(作品タイトルは、DISTILLATOR時代の楽曲「Swarm Intelligence」から取られている。) 前身バンドから受け継がれた力強くキレ味鋭いギターリフを武器としたオールドスクールのスラッシュメタル・スタイルは継承しているが、シンフォニック・デスメタル、エクストリームメタル、プログレッシヴ・メタルなどの新しい要素も加えられている。壮大なインストナンバー「Overture 2149」から、バンドのテクニックが光るドラマ性をもった「Decypher」、華やかさのある疾走感と音塊が一丸となり迫り来る驚異的な楽曲「Death Technology」まで、密度の濃い楽曲が続いていく。そして新生CRYPTOSISが手にした新機軸が「Prospect of Immortality」、「Conjuring the Egoist」におけるFrankが操るメロトロンの存在だろう。シンフォニックの要素を全面に打ち出した新たな世界観は、DISTILLATORを知るファンには驚きをもって受け止められることは間違いないだろう。ミックスはUNLEASHED、FIRESPAWN のギタリストのFredrik Folkare、Tony Lindgren(Kreator、Katatonia、Paradise Lost、Soilwork、Leprous、Enslaved)がマスタリングを担当し、刺激的で奥行きのあるサウンドを生み出している。
「俺たちは人として、アーティストとして成長していく。他の誰かの音ではなく、自分たちの音である音楽を作りたいと考えている。それがCRYPTOSISなんだ」。
新たな幕開けとなるCRYPTOSISのデビュー作は独創的な道を限界まで追求した結果である。『Bionic Swarm』は、スラッシュメタル・ファンたちの心を掴み、メタルシーンに強い一撃を与える2021年必聴の作品となるだろう。
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
1. Overture 2149
2. Decypher
3. Death Technology
4. Prospect of Immortality
5. Transcendence
6. Perpetual Motion
7. Conjuring the Egoist
8. Game of Souls
9. Mindscape
10. Flux Divergence
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2021年03月12日 13:06