Nozomu Wakai's DESTINIA(ノゾム・ワカイズ・ディスティニア)|一夜限りのステージを収めたライヴ作品『TOKYO ENCOUNTER』が4月21日リリース
若井望は2014年にNozomu Wakai's DESTINIAとしてアルバム『Requiem for a Scream』で鮮烈にデビューした。インペリテリのシンガー、ロブ・ロックなどをゲストに迎え、アルバムすべてをプロデュースしその年のBURRN!ブライテスト・ホープを獲得。ラフカットのポール・ショーティノ率いるショーティノのプロディーサー/ギタリストとしても活動している。2018年にDESTINIAとして『METAL SOULS』を発表。このアルバムはヴォーカルに無名からレインボーに大抜擢されたロニー・ロメロ(ヴォーカル)、ホワイトスネイクのドラマーとして今も活躍するレジェンド、トミー・アルドリッジ(ドラムス)、トミーとはホワイトスネイクやジョン・サイクスなどでリズム隊を組んだマルコ・メンドーサ(ベース)というメンバーで制作され、イタリアのフロンティアーズ・レコードからリリースされた。クラシック・モダンというクラシック・ロックの意思を現代に紡ぐスタイルを打ち出したこの作品は海外でも高い評価を経て、若井が注目される更なるきっかけとなった。
さて、本作はそのアルバム『METAL SOULS』を記念してファンの要望に応える形で2019年に東京で開催された一夜限りのショウを映像化したものとなっている。『METAL SOULS』からはすべての楽曲が演奏され、さらに『Requiem for a Scream』からも人気楽曲が披露された。加えて、トミー・アルドリッジを要するからには欠かすことのできないドラム・ソロ・セクションも余すことなく完全収録されている。50年以上のキャリアを持ち、いまだ衰える事をしらないトミーの最新のドラム・ソロは鬼気迫るものがある。ショウ全体も緊張感と熱気に包まれ、若井も80年代のメタル・ギタリストが持つ様な高いスター性を発揮し画面越しにもその強い存在感を感じることができる。ロニー・ロメロも抜群の歌唱力とパフォーマンス観客を魅了し、トミーとマルコの強力なリズム隊もそれらを後押しする。まさに運命的ともいえるこの遭遇は全HR/HMファン必見といえる内容だ。
もう一つ本作のポイントとなるのが、アンコールで披露されたカヴァー・ソングセクションだ。トミーとマルコの関連する楽曲を中心に選ばれた名曲は、「The Boys Are Back in Town」「Please Don't Leave Me」「Over The Mountain」「Fool for Your Loving」の4曲。いずれも音声のみの収録ではあるが、演奏も冴えている。中でもいまトミーのドラムでオジー楽曲が聴けるのは大変貴重だ。ファンにとってもはもちろん、正統派HR/HMの歴史的な意味合いからも見逃せない作品だ。
国内盤Blu-ray
国内盤DVD
【収録曲】
Blu-ray / DVD / CD 収録曲
01. メタル・ソウルズ
02. レイン
03. ジャッジメント・デイ
04. プロミスド・ランド
05. スティル・バーニング
06. ドラム・ソロ
07. レクイエム・フォー・ア・スクリーム
08. テイク・ミー・ホーム
09. レイズ・ユア・フィスト
10. メタモルフォーシス
11. ビー・ア・ヒーロー
12. クロス・ザ・ライン
13. ジ・エンド・オブ・ラヴ
14. レディ・フォー・ロック
ボーナスCD収録曲
01. ボーイズ・アー・バック・イン・タウン(シン・リジー カヴァー)
02. プリーズ・ドント・リーヴ・ミー(ジョン・サイクス カヴァー)
03. オーヴァー・ザ・マウンテン(オジー・オズボーン カヴァー)
04. フール・フォー・ユア・ラヴィング(ホワイトスネイク カヴァー)
【メンバー】
若井 望(ギター)
ロニー・ロメロ (ヴォーカル/リッチー・ブラックモアズ・レインボー、ローズ・オブ・ブラック他)
マルコ・メンドーサ (ベース/ザ・デッド・デイジーズ、シン・リジィ他)
トミー・アルドリッジ (ドラムス/ホワイトスネイク、オジー・オズボーン・バンド他)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2021年04月13日 12:25