コンセプトは〈アフロビート〉そして〈女性〉『リパブリカフロビート VOL.5~女たちのアフロビート Ⅱ』
コンセプトは〈アフロビート〉そして〈女性〉!フェミニズムや文化的多様性、社会正義を掲げたインタナショナルなアフロビート・コンピレーション!
ラテン音楽からアフロビートに至るまで、そのボーダレスな選曲センスに熱い注目が集まるスペイン出身の国境なきDJ:FLORO。これまでも、ラテン・ジャズ/ファンク?ブーガルー、サルサ作品などのコンパイラーとして、“Los Autenticos Reyes Del Mambo"(2002年)などをはじめとするグルーヴ感たっぷりの名編集盤を生み出してきました。その彼が主催するアフロビートをテーマとした〈アフロビート・プロジェクト〉では、2003年より『リパブリカフロビート・シリーズ』の制作を開始。ザ・ソウルジャズ・オーケストラ、ジミ・テナー&カブカブからキザイア・ジョーンズ、トニー・アレン、そしてファットボーイ・スリムのナンバーに至るまで、現在のアフロビート・シーンにおけるその時旬のアーティスト/旬のナンバーを堪能することが出来る優良コンピレーションとして人気を博してきました。このシリーズも今年ではや5作目。今回ご紹介するのはそのシリーズ最新作『リパブリカフロビート VOL.5~女たちのアフロビート Ⅱ』です。
今回の作品のサブ・テーマは、2017年リリースの4作目に引き続き〈女性〉。女性のソロ・アーティストはもとより、女性ばかりで組まれたバンド、女性をフロントマンに配したバンドなど総勢11組のナンバーを収録。出身国/活動拠点なども様々で、コンゴ民主共和国からナイジェリア、南ア、アイヴォリー・コースト、モザンビーク、コートディヴォワール、ポルトガル、ブラジル、ジャマイカ、アメリカ合衆国、フランス、チリ、ポーランドと実に国際色豊かなラインナップとなりました。もちろん、どのナンバーもじっと聴いているのが難しくなるほどファンキーでダンサブル。フェミニズムや文化的多様性、そして社会正義的な主張を含有したエッジーな歌詞が生み出す緊張感も非常に良いスパイスとなっています。
収録一曲目はスーパー・ダイナマイト・ヴォーカリスト:ジュアニータ・エウカをフロントマンに置いた英国/コンゴ民主共和国出身者混合バンド:ロンドン・アフロビート・コレクティヴ。タイトなホーンセクションとスピード感あふれるパーカッション・プレイにのせてソウルの塊のような女性が吠えまくるという、レトロスペクティヴなアフロビート+ファンク・サウンドが魅力の彼らの楽曲群からは、本アルバムのコンセプトにならい‘Power to the Women'の一曲がピックアップされました。この他にも女性トロンボーン奏者:トリ・ネームレス率いる女性8人編成の大所帯バンド:トリ・ネームレス&ザ・フェム・ネームレス(米国)や、フェラ・クティのサウンドに中南米のテイストを溶かし込んだチリ出身の大人気バンド:ニューエン・アフロビートなど、とにかくパワフルなラインナップによる鉄板チューンばかり。アフロビート・ファンの方はもちろんのこと、全てのワールド・ミュージック・ファンの方必聴の一枚です!
輸入盤:国内流通仕様CD
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【収録曲】
1. Power To The Women (Radio Edit) - London Afrobeat Collective
2. Ijoya - Weird M.C.
3. Fire - Akua Allrich
4. Chaltumay- Newen Afrobeat
5. Only Now (Bosq Remix) - Warsaw Afrobeat Orchestra
6. Maputo - Bixiga 70, Selma Uamusse
7. Negracao - Funmilayo Afrobeat Orquestra
8. Ibajekbe (What If) - Toli Nameless & The Femm Nameless
9. Lucidity (Radio Edit) - ATOMGA
10. Fela's Azania - Simphiwe Dana
11. Corrupt - Ruth Tafebe & The Afrorockerz
タグ : 世界の音楽
掲載: 2021年06月11日 11:09