〈Acoustic Sounds Series〉にBill Evans(ビル・エヴァンス)2作品が登場|オリジナル・アナログ・テープからマスタリング/高品質ゲートフォールド・スリーヴ
トップ・マスタリング・エンジニアのスキルとクオリティ・レコード・プレスの卓越した制作技術を活用した〈Acoustic Sounds〉シリーズ。オリジナルのアナログ・テープからマスタリングされ、180g重量盤ヴァイナルでプレス、さらにStoughton Printing Co.によって高品質のゲートフォールド・スリーヴとチップオン・ジャケットでパッケージ化。
世界最大のオーディオファイルのソースであるAcoustic SoundsのCEOであるチャド・カセムが監修。Acoustic Soundsシリーズは、Verve/UMeの非常に豊かなアーカイブを網羅した異なるレーベルから毎月2作品がリリースされます。このシリーズでは、彼らの比類なきカタログの中から、1950年代と1960年代の最も人気のあるアルバムを中心に紹介していきます。
Bill Evans / Trio '64
エヴァンスがリバーサイド・レコードからヴァーヴに移籍して最初のトリオ・アルバムとなったのが、この「トリオ64」である。スコット・ラファロとポール・モチアンとの最初のトリオでの作品(特にヴィレッジ・ヴァンガードでの録音)は、エヴァンスの作品の中でも最も人気があり、高く評価されているが、1961年にラファロが悲劇的な死を遂げた後も、エヴァンスは彼特有のソウルフルで内省的な演奏に磨きをかけ続けていた。モチアンとの再会と、才能あるベーシスト、ゲイリー・ピーコックとのエヴァンスの唯一のレコーディング作品で、ピーコックの鋭いベースラインとモチアンのいつもの崇高なドラムスの間で踊る、エヴァンスの最高のトリオ・セッションと一つ。ピーコックはエヴァンスとの相性が抜群で、『トリオ64』の録音から数年後にアルバート・アイラーやポール・ブレイらと共演していることからもわかるように、当時の音楽の流れを単純に追わないという点で気が合っていた。12月18日に録音された「Santa Claus Is Coming To Town」や、1940年代に放送された同名のアニメのテーマ曲「Little Lulu」など、ピーコックの充実したベースラインとモチアンの堅実かつ抑制されたビートの間を滑るように輝くエヴァンスのピアノを担当することのできる作品。
パーソネル: Bill Evans(p) Gary Peacock(b) Paul Motian(ds)
Bill Evans / Trio '65
リラックスしたエモーショナルなピアノ・スタイルは、同世代のピアニストだけでなく、後に続く何世代ものピアニストにも影響を与え続けるビル・エヴァンスが新ベーシスト、チェック・イスラエルを迎え「イスラエル」「エルザ」といった愛奏曲を再演したヴァーヴ時代を代表する1965年録音の名盤。当時の主要レパートリーであった「ラウンド・ミッドナイト」におけるトリオの一体感が見事!
パーソネル :Bill Evans(p) Chuck Israels(b) Larry Bunker(ds)