Mastodon(マストドン)|バンド史上初の2枚組スタジオ・アルバム『Hushed and Grim』を今シーンに叩きつける
現メタル・シーンにおいて唯一無二の存在感を放ち、その独特な中毒性のヘヴィネスで「メタルの未来を担うバンド」として語られる、アトランタ出身の超重量級メタル・アクト:マストドン。稀有なヘヴィ・サウンドでありながら、グラミー賞を受賞したり、全米チャートでも常に上位にランクインし続ける彼らの存在は、まさに<現代における最も重要なヘヴィ・アクト>として、シーンに君臨する絶対君主だ。
2020年活動20周年という記念すべき年を迎えた彼らは、数々のオンライン・ライヴを開催したり、映画への楽曲提供や今までのレア音源をコンパイルしたアルバム『MIDIUM RARITIES』を発表してきたのだが、活動21年目を迎えた今年、遂に超待望の最新作『HUSHED AND GRIM』を完成させた! これはグラミー賞「ベスト・メタル・パフォーマンス」部門を受賞し、米トップ・アルバム・チャートや米ハード・ロック・チャートで堂々の1位を獲得した2017年の前作『EMPEROR OF SAND』以来約4年振りのスタジオ・アルバムとなり、バンド史上初となる2枚組の大作となるスタジオ・アルバムだ。
この最新作『HUSHED AND GRIM』は、トゥールやラッシュ、ミューズやピーター・ガブリエルなどを手掛けるデヴィッド・ボトリルをプロデューサーに迎え、地元アトランタでレコーディングが行われたアルバムだ。ロックやサイケデリック、パンク、メタル、オルタナティヴ、プログレッシヴ…、様々な音風景を、4人の熟練したミュージシャン達が持つ天性の表現力を持ってひとつのサウンドにまとめ上げた全15曲を収録したこの最新作は、非常に意欲的な作品であると同時に、現実的な喪失感や孤独感が全編に漂いながらもその先にある光をはっきりと感じさせてくれる、そんな圧巻の大作となっている。彼らの旧友であり、親友であり、長年のマネージャーであったニック・ジョンの死も、今作の作風に大きな影響を与えているのかもしれない。
この最新作の情報と共に公開された新曲「Pushing The Tides」は、強靭なリフと叩きつけるかのようなリズムにのせて、まるで霊的なものを感じさせるかのようなコーラス・パートが響き渡る、疾走感がありつつも喪失感と壮大さを併せ持つ、マストドンにしかなしえない音像を吐き出す楽曲だ。ジャンルを超えたソングライター/ミュージシャンとして飛躍的な進化をし続ける彼らだが、このアルバムはその真骨頂とも言うべき圧倒的説得力と存在感を放っている。
現存する何かに適合することを拒否し、常に無限に広がる可能性を追い求めながらも自然な進化を遂げていく絶対的存在、マストドン。総ての境界線を取り払い、自由にその創造性を羽ばたかせることで、絶対的なメロディへの自信と複雑さに満ちながらも整合性を保った独自のスタイルを推し進めていく彼らが、活動20周年という節目を経て、さらに先へと続く道を歩んでいくことを高らかに宣言する、圧巻の最新作の登場だ。この最新作は、全リスナーの魂を鷲掴みにし、その圧巻の音像でシーンを飲み込んでいくアルバムとなるのだ…。
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
CD 1
01. Pain with an Anchor
02. The Crux
03. Sickle and Peace
04. More Than I Could Chew
05. The Beast
06. Skeleton of Splendor
07. Teardrinker
08. Pushing the Tides
CD 2
01. Peace and Tranquility
02. Dagger
03. Had It All
04. Savage Lands
05. Gobblers of Dregs
06. Eyes of Serpents
07. Gigantium
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2021年10月07日 17:05