WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.150
ジミー・スミス『ミッドナイト・スペシャル』(1961)
ジミー・スミス(org)
スタンリー・タレンタイン(ts)
ケニー・バレル(g)
ドナルド・ベイリー(ds)
1960年4月25日録音
曲目:
01.ミッドナイト・スペシャル
02.ア・サトル・ワン
03.ジャンピン・ザ・ブルース
04.ホワイ・ワズ・アイ・ボーン
05.ワン・オクロック・ジャンプ
【アルバム紹介】
1.ジャズ・オルガンのイノヴェイター、ジミー・スミス
2.ポップ・チャートで最高28位を記録した大ヒット作
3.ケニー・バレル、スタンリー・タレンタインら渋くブルージーなプレイが光る好演
前回のケニー・ドーハムに続いて、ブルーノート名盤を取り上げます。ジャズ・オルガンのイノヴェイターとして知られたレジェンド、ジミー・スミスの1961年の傑作です。
本作はブルーノートの番号でいえば4000番台の初期にあたる一枚で、オルガンが加わったソウル・ジャズ風なテイストがブルーノートの諸作に多くなってくる時期の人気盤です。
アルバムは発売後当時、ポップ・チャートで最高28位まで上りつめ、レーベル始まって以来の最大のヒットを記録しました。
参加メンバーはギターのケニー・バレル、テナー・サックスのスタンリー・タレンタイン、そしてドラムスのドナルド・ベイリーという布陣で、渋くブルージーなプレイが光る好演を聴かせています。 楽曲に関してはタイトル曲はジミー・スミスによるオリジナル、2曲目はスタンリー・タレンタインのオリジナルが続き、他はスタンダード・チューンを見事なオルガン・ジャズで聴かせています。
【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ブルージーな “ミッドナイト・スペシャル”。
この曲はジミー・スミスのオリジナルですが、アルバム・リリース時にシングル・カットされ、当時のシングル・チャートで69位にランクインしたという、ヒット・ナンバーでもあります。
ひたすらクールなブルースが10分近く続くトラックとなっておりますが、ジミー・スミスはもちろん、他メンバーもブルース進行にあわせて、自身のソロをじっくりとキメてゆきます。
スミスのソウルフルで歌っているかのようなフレージング、エモーショナルなタレンタイン、知性的なバレルのプレイも聴きどころとなっています。
ジミー・スミスはブルーノート・レーベルで初リーダー作を1956年にリリースして以降、1962年にヴァ―ヴ・レーベルに移籍するまでの間に20枚を超えるアルバム分の音源をレコーディングしており、オルガン・ジャズの第一人者としていかにレーベルが力を入れた存在であったかを伺わせます。
国内盤SHM-CD(一般普及盤)
タグ : WEEKEND JAZZ
掲載: 2021年10月22日 10:00