CANDID(キャンディド)復刻第4期15タイトル登場!幻のレーベルの音源が最新リマスターで復刻
ヴァリー・ブラザーズ、アンディ・ウィリアムス、ドン・シャーリー等を擁するポップス系レコード会社“ケイデンス”のジャズ部門として1960年に発足し、ナット・ヘントフがプロデューサー兼ディレクターとして就任。わずか2年という短い期間で幕を閉じた“幻”のレーベル『CANDID』がの第4弾15タイトルが最新マスタリングで発売!ステイシーケント、カイル・イーストウッド、ジェイミー・カラム参加のアルバムなど気鋭の現代ジャズアーティストも網羅する伝説レーベル〈CANDID RECORDS〉の音源が復刻!!
〈CANDID RECORDS〉は、ポップス系レコード会社“ケイデンス”のジャズ部門として1960年に発足。ナット・ヘントフがプロデューサー兼ディレクター、ボブ・キャンベルが セールス・マネージャー、ボブ・ドゥーオリンズが録音エンジニアに就いた。制作ポリシーは“ホットでスウィンギーであること”、“ひとつのスタイルにとらわれず、さまざまなジャズの側面を記録すること”。こんにちではチャールズ・ミンガス『ミンガス・プレゼンツ・ミンガス』やマックス・ローチ『ウィ・インシスト』など先鋭的な黒人ジャズ作品のイメージが際立っているところもあるが、いっぽうで白人新進ヴォーカリストのナンシー・ハーロウ、デューク・エリントン楽団とカウント・ベイシー楽団の双方に所属経験があるトランペット奏者クラーク・テリー、1920年代から活動するディキシーランド・ジャズ系クラリネット奏者ピー・ウィー・ラッセルらにもレコーディングの機会を与え、さらにライトニン・ホプキンスやメンフィス・スリム等のブルース・アルバムも制作している。
“幻”に再びスポットが当たったのは、CDの売り上げが初めてLPのそれを上回ったとされる(アメリカ・レコード協会調べ)1987年のこと。ブラック・ライオン、フリーダムなど様々なジャズ・レーベルを運営する英国人プロデューサーのアラン・ベイツ(元ポリドールUK)がキャンディドの権利を獲得し、ヘントフ時代の音源復刻や未発表テイクの発掘に加え、四半世紀ぶりにニュー・レコーディングにも取り組むことを表明したのだ。それからさらに30余年、ジェイミー・カラム、ステイシー・ケント、ゲット・ザ・ブレッシング、イングリッド・ラウブロック、ギジェルモ・クラインら逸材が頭角を現し、ドクター・ジョンとドナルド・ハリソンのコラボレーション、デイヴ・リーブマンのバラード集『クラシック・バラーズ』といった好企画が生まれた。この名門レーベルの作品群が、これほどまでに大規模なスケールで市場に並んだことはかつてない。キャンディド・ジャズの尽きない魅力に、身も心も没頭する時が来たようだ。
キャンディド・レコード 第4期全15タイトル 2021年12月2日(水)発売 最新リマスター 日本語解説書き下ろし 監修・解説:原田和典
クレア・ティール/ザ・ロード・レス・トラヴェルド
ソニー移籍後のアルバムが英国ジャズ・チャートの首位を獲得。ライザ・ミネリのオープニング・アクトやヴァン・モリソンとの共演などでも名を博すスター・ヴォーカリスト、クレア・ティールが大ブレイク前に残したキャンディド盤がついに国内盤として登場。タイトル曲ではジェイミー・カラムとの共演も!
ステイシー・ケント/ドリームズヴィル
現役最高峰ヴォーカリストのひとり、ステイシー・ケントの名をいちやく広めた2000年制作の名盤が久しぶりに再登場。夫君のサックス奏者ジム・トムリンソンを含むバンドをバックに、ヘンリー・マンシーニ、ジョージ&アイラ・ガーシュウィン、デイヴ・フリッシュバーグ等の書いたバラードの逸品を歌い込む。
ステイシー・ケント/イン・ラヴ・アゲイン
20世紀アメリカを代表するヒット・メイカーのひとり、リチャード・ロジャースの楽曲にスポットを当てた一作。ミュージカル『王様と私』からの「シャル・ウィ・ダンス?」、『南太平洋』からの「バリ・ハイ」など幅広い層に愛される名曲の数々を、“ジャズ・ソングバード”ことステイシー・ケントの歌声で聴く喜びは格別。
ステイシー・ケント/ザ・ボーイ・ネクスト・ドア
ステイシー・ケントのキャンディド・レーベルにおける最終アルバムは、トニー・ベネットからポール・サイモンまで、敬愛するシンガーゆかりの曲を集めた豪華なソングブック。なかでもボサノヴァ・アレンジの「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」、ジャンプ&ジャイヴ色の濃い「ウー・シュビー・ドゥビー」は絶品。
カイル・イーストウッド/メトロポリタン
父クリント・イーストウッドの映画『硫黄島からの手紙』『グラン・トリノ』等のサウンドトラックも手掛けるカイル・イーストウッドの、通算4枚目となるリーダー・アルバム。マヌ・カチェ、ティル・ブレナー、エリック・レニーニら豪華メンバーと共に、巧みなベース・プレイとメロディ・メイカーぶりを披露。
カイル・イーストウッド/ソングス・フロム・ザ・シャトー
映画監督/俳優クリント・イーストウッドの愛息、カイル・イーストウッドがベーシスト/作曲家として更なる進境を示した通算5枚目のリーダー・アルバム。レギュラー・ユニットならではのタイトなサウンド作り、新天地パリでの日々を反映したヨーロピアン・テイストの作風でリスナーを魅了する。
ジーン・ディノヴィ/ルネッサンス・オブ・ア・ジャズ・マスター
140年代からベニー・グッドマン、レスター・ヤングらと共演。ジャズ界の名脇役ピアニストが、リーダーとしての魅力を存分に発揮した一枚が約25年ぶりに国内盤として再登場。デイヴ・ヤング(元オスカー・ピーターソン・カルテット)、テリー・クラーク(元ジム・ホール・トリオ)と、共演者も極上!
ルイス・ヘイズ/ザ・クロール
ホレス・シルヴァー、キャノンボール・アダレイ、オスカー・ピーターソンら錚々たる面々を歯切れのよいプレイで支えてきた名ドラマーが、自身のユニットで問うモダン・ジャズの王道。ゲイリー・バーツ(元NTUトゥループ)やクリント・ヒューストン(元チャールズ・トリヴァー・ミュージックINC)も参加。
ジョー・チェンバース/ファントム・オブ・ザ・シティ
1960年代の、いわゆる“ブルーノート新主流派ジャズ”のリズム面をトニー・ウィリアムス、エルヴィン・ジョーンズと牽引した偉才ジョー・チェンバースによる白熱のライヴ盤。ウェイン・ショーターやジョー・ヘンダーソンの曲も演奏、元マイルス・デイヴィス・バンドのボブ・バーグも壮絶なプレイを繰り広げる。
シャーリー・スコット/ブルース・エヴリホエア
60年代に元夫スタンリー・タレンタインとのコンビで絶大な人気を得たオルガン奏者が、ピアニストとしての本領を発揮した1991年のレコーディング。ウェス・モンゴメリー唯一の欧州ツアーに同行したアーサー・ハーパー、シャーリーと数々の共演盤を残すミッキー・ローカーも極上のサポートを聴かせる。
セルダン・パウエル/エンド・プレイ
1950年代に録音したルースト盤でジャズ通から圧倒的な支持を受ける職人肌のサックス奏者、セルダン・パウエルが他界する3年半ほど前に残したラスト・メッセージ(93年録音)。クラーク・テリー、バリー・ハリスなどほぼ同世代のベテランと共に、これぞジャズの極みというべきプレイで唸らせる。
クラウス・イグナツェク・クインテット/サイレント・ホーンズ
ドイツ出身の名ピアニストが、ファッツ・ナヴァロ、リー・モーガン、ケニー・ドーハム、ブッカー・リトルら伝説的モダン・ジャズ・トランペッターに表敬した極上ハード・バップ・アルバム。クラウディオ・ロディティ(ブラジル出身)とグスタヴォ・ベルガリ(アルゼンチン出身)の2トランペットが大活躍。
デイヴ・リーブマン/クラシック・バラード
マイルス・デイヴィスやエルヴィン・ジョーンズのバンドで鬼気迫るプレイを繰り広げたリーブマンが、満を持して制作したスタンダード・ナンバー集。ヴィック・ジュリスのギターとスティーヴ・ギルモアのベースをバックに、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などバラードの数々をソプラノ・サックスで綴る。
デイヴ・リーブマン/ジョイ-ザ・ミュージック・オブ・ジョン・コルトレーン
ジャズ・サックスの可能性を探求し続けるリーブマンが、“心の師”ジョン・コルトレーンの楽曲に大編成で取り組んだ意欲作。アレンジャーにはジム・マクニーリー、コンラッド・ハーウィグ、エーロ・コイヴィストイネンらも起用、ラージ・アンサンブル・ファンも必聴必携の一枚に仕上がっている。
ケニー・バロン/レムリア-シースケイプ
アメリカ・ジャズ界最高の栄誉といわれる“NEAジャズ・マスター賞”に輝く巨匠ピアニスト、ケニー・バロンの定番アルバムが再登場。スタン・ゲッツとの感動的なデュオ・アルバム『ピープル・タイム』とほぼ同時期の、ピアノ・トリオ編成による会心の演奏だ。録音はルディ・ヴァン・ゲルダー。
第3期 2021年07月14日発売 はコチラ
第2期 2021年03月10日発売 はコチラ
第1期 2020年12月09日発売 はコチラ