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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.154

バド・シャンク『バド・シャンク・プレイズ・テナー』(1960)

BS

バド・シャンク(ts)
クロード・ウィリアムソン(p)
ドン・プレル(b)
チャック・フローレス(ds)

1957年11月29日、ロサンジェルス録音

曲目:
01.ゾウ・スウェル
02.テンダリー
03.虹の彼方に
04.ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ
05.アイ・ネヴァー・ニュー
06.オール・ザ・シングス・ユー・アー
07.ボディ・アンド・ソウル
08.ブルー・ルー

【アルバム紹介】
1.ウェストコーストの名アルト・サックス奏者、バド・シャンクの隠れ名盤
2.アルバム全編テナー・サックスをプレイした逸品
3.バックには名ピアニスト、クロード・ウィリアムソンのピアノ・トリオ

今回からウェストコースト・ジャズの隠れた名盤を取り上げてゆきます。
まずは名アルト・サックス奏者として名を馳せたバド・シャンクの名盤を紹介いたします。

アルト・サックスやフルートのプレイに長け、ウェストコーストのジャズ・ミュージシャンとして知られたバド・シャンクですが、本作はタイトルでおわかりのように全編テナー・サックスをプレイした逸品です。
しかもワン・ホーン・カルテットの編成ゆえ、そのフレージングやトーンの隅々までしっかりと堪能できる内容になっています。

バックにはウェストコースト・ジャズ・シーンで活躍した名ピアニスト、クロード・ウィリアムソンのピアノ・トリオがつき、抜群の相性でスタンダード名曲を聴かせています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
クールなウェストコースト的解釈の“テンダリー”。

ウェストコースト・ジャズの特徴は“ライト感覚”とよく言われます。アメリカの西海岸のカラっとした空気や温暖な気候がプレイヤーを通して音楽に反映されるせいなのでしょう。
スタンダードの名曲である“テンダリー”はバラード調で演奏されることの多いナンバーですが、ここでは軽快なスイング・ビートに乗せたクールな名演になっています。
元来アルト奏者であるバド・シャンクが吹くテナーは、いたってソフトで軽やかなトーンで、心地よいスイング感の上で、清々しい空気を思わせるソロを展開してゆきます。
小春日和の暖かい午後、ちょっと一息つきながら聴くには最高の演奏です。

国内盤

 

輸入盤LP

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年11月19日 10:00