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Willie Nelson(ウィリー・ネルソン)|家族と共に録音した71作目のスタジオ・アルバム『家族』

Willie Nelson_Photo by Dalton Campbell

Photo by Dalton Campbell

「ファミリー・バイブル」のウィリー自身が歌ったヴァージョンは、1971年発表のアルバム『イエスタデイズ・ワイン』に収められ、以来、ライヴ・パフォーマンスには欠かせない曲となっていたが今回新たにスタジオ録音された。

この最新作『家族』では、ネルソン・ファミリーのレパートリーの中から、強い精神性を感じさせる12曲が取り上げられている。たとえば、きわめてアメリカ的なA.P.カーターの「キープ・イット・オン・ザ・サニーサイド」、トラディショナルな聖歌「イン・ザ・ガーデン」。さらには、ハンク・ウィリアムスの「アイ・ソー・ザ・ライト」、クリス・クリストファーソンの「ホワイ・ミー」、ジョージ・ハリスンの「オール・シングス・マスト・パス」といった古典的な名曲も取り上げられていて、ウィリー本人が書いた6曲も収めている。

ウィリーのファミリー・バンドのメンバーは、姉のボビー・ネルソン、2人の息子ルーカス・ネルソンとマイカ・ネルソン、2人の娘ポーラ・ネルソンとエイミー・ネルソン、そして、長く彼と行動をともにしてきたミッキー・ラファエル、ポール・イングリッシュ、ビリー・イングリッシュ、ケヴィン・スミスらが名を連ねる。ウィリーの息子ルーカス(ルーカス・ネルソン&プロミス・オブ・ザ・リアルのフロントマンとしても活動をつづけている)は、「オール・シングス・マスト・パス」と「キープ・イット・オン・ザ・サニーサイド」の2曲でリード・ヴォーカルを担当。また、「アイ・ソー・ザ・ライト」、「アイ・ソウト・アバウト・ユー、ロード」、「ホワイ・ミー」をウィリーとともに歌っている。

『家族』からの第一弾シングル「ファミリー・バイブル」は、ウィリー・ネルソン初期の楽曲の一つで、書かれたのは1957年。その時、彼にインスピレーションを与えたのは、聖歌「ロック・オブ・エイジズ/千歳の岩」を好んで歌い、夕食の後にはいつも聖書を読んでくれた祖母の姿だったという。ヒューストンを拠点に苦闘をつづけていた若きソングライターは、ポール・バスカークに認められ、「ファミリー・バイブル」、「ナイト・ライフ」といった彼のオリジナル曲がクロード・グレイによって歌われることとなった。グレイの歌った「ファミリー・バイブル」は諸事情から、ウィリーの名前はクレジットされなかったが、1960年2月にシングルとして発売され、ビルボード誌のホット・カントリー・シングル・チャートで7位まで上昇。この成功をきっかけにウィリーはナッシュビルに移り、その地で彼は、ソングライターとしての評価をさらに確かなものとしていった。

アルバム『家族』のプロデューサーは、ウィリー・ネルソンとスティーヴ・シェイディ。レコーディングとミキシングはテキサス州オースティンのペダーネイルズ・スタジオで行なわれ、スティーヴ・シェイディが手がけた。

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収録曲:
01.天国と地獄
02.主の足もとに
03.我の重荷よ
04.ファミリー・バイブル
05.イン・ザ・ガーデン
06.オール・シングス・マスト・パス
07.アイ・ソー・ザ・ライト
08.イン・ゴッズ・アイズ
09.キープ・イット・オン・ザ・サニーサイド
10.アイ・ソウト・アバウト・ユー、ロード
11.トゥー・シック・トゥ・プレイ
12.ホワイ・ミー

掲載: 2021年11月29日 12:26