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Fanfare Ciocarlia(ファンファーレ・チォカリーア)|ジプシーブラス最高峰バンドの結成25周年記念盤『It Wasn't Hard To Love You』

Fanfare Ciocarlia(ファンファーレ・チォカリーア)『It Wasn't Hard To Love You』

ジプシー音楽と聞いてまず最初に思い浮かべるバンドといえば、間違いなくこちらのファンファーレ・チォカリーアではないでしょうか。これまでに数多くの公演を世界中で行い、アルバム10枚を世に放ってきた彼ら。そして我が国にも彼らのファンがたくさん存在することは、これまで幾度も行った来日公演での盛況ぶりからも明らかです。そんな彼らは来年で結成25周年を迎えますが、それを記念して発表したのが、通算11枚目のアルバムとなる本作です。

ファンファーレ・チォカリーアは1997年にルーマニア北東部のモルドバ国境近くにあるゼチェ・プラジーニ村で結成。トランペットやサックス、チューバ、ホルンといったブラス楽器および打楽器を担当する12人のミュージシャンたちが、不協和音を織り交ぜた高い音圧のブラス・アンサンブルを、ハイスピードなテンポで演奏することを売りにした彼らは、あっという間に世界中で人気者となりました。日本ではオルターポップがファースト作『ラジオ・パシュカニ』を1998年にリリースしたことでデビュー当時から大きく注目を集めるようになり、その後も『バロ・ビアオ』(2000年)、『イアグ・バリ』(2001年)、『ギリ・ガラブディ』(2005年)、『クイーンズ&キングス~ワイルドで行こう』(2007年)、『ジプシー・ブラス大決戦』(2011年)、『悪魔の物語』(エイドリアン・ラッソとの連名/2014年)、『火星へGO!』(2016年)といった作品が日本の様々なレーベルからリリースされてきましたが、それ以外にも日本未発売のライヴ盤やベスト盤なども存在しています。一方で彼らが出演した「炎のジプシーブラス~地図にない村から」(2004年)や「ジプシー・キャラバン」(2008)といった映画も日本で上映。さらに来日は6回を数え、2014年には「Fuji Rock」にも出演し、様々な方面から注目を浴びてきました。

そんなファンファーレ・チォカリーアは、この度の新型コロナでコンサート収入が激減し、その影響で新作アルバムの制作費の捻出が困難な状況になりましたが、クラウドファンディングによって世界中のファンから制作費を集め、25周年記念盤である本作の発表に漕ぎ着けることができました。冒頭は昨年亡くなってしまった米国のSSWビル・ウィザースが、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの作品にゲスト歌手として参加し大ヒットした‘Just the Two of Us'(邦題:「クリスタルの恋人たち」)のカヴァーでスタート。その後もこれまでもコラボを展開してきたコビィ・イズリアライトやエイドリアン・ラッソといった音楽家らが提供した楽曲なども含めた痛快/軽快/爽快なナンバーが全部で15曲収録。5年ぶりの新作ながら、以前と同様、もしくはそれ以上にタイトでパワフルなジプシーブラス・サウンドを存分に楽しませてくれます。

誰もが理屈抜きに楽しめるブラス・ミュージックの最高峰バンド。2021年の締めくくりはこのアルバムで決まりです!

輸入盤:国内流通仕様CD

日本語解説/帯付き


輸入盤:国内流通仕様LP

日本語解説/帯付き


輸入盤CD


輸入盤LP


【収録曲】
1. Just The Two Of Us
2. Babo Never Worked A Day
3. The Hungarian Wild Bunch (dedicated to Jaap Scholten)
4. Pannonicated Polka (dedicated to Pannonica Festival)
5. Escape From Baltimore
6. Song For Noga
7. Hobo Kolo (dedicated to Charles M Higson)
8. The Trumpeter's Lament
9. First Aid Klezmer (dedicated to Viorica Agarici)
10. Porsche Polka (dedicated to Carsten Ernst)
11. Gypsy Mambo No. 555
12. Red Moon
13. Busbus
14. Demon Dance (dedicated to Ivan Nikolaev)
15. Cruzzzando el Campooo


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タグ : 世界の音楽 アナログレコード

掲載: 2021年12月15日 10:38