Cimen Yalcin(チメン・ヤルチュン)|〈トルコを泣かせる歌声〉を持つ美形女性歌手が放つ大注目のデビュー作『Bu Topragin Ezgileri / この地のメロディたち』
貴重な復刻作品から新録音作品まで、トルコの伝統音楽や古典音楽などを幅広く紹介するレーベルとして人気の高いKALANレーベルから、大注目の新作が登場しました。「トルコを泣かせる歌声」とのキャッチフレイズでいま話題のハルク(トルコ民謡)の女性歌手チメン・ヤルチュンのデビュー・アルバムの本作は、かなり素晴らしい内容です。
チメン・ヤルチュンは1987年、トルコ東部ビトリス州タットヴァン地区の主要都市タトワンに生まれました。6歳で初ステージを経験し11歳でバーラマを手にした彼女は、14歳でラジオ局主催のコンペティションで優勝。その後は音楽学校でアカデミックに伝統音楽を学んだ彼女は、2004年よりプロ歌手としてキャリアをスタートさせ、2013年からは文化観光省の下部組織であるトルコ・フォークミュージック合唱団に、また2016年には “The Mix City"というプロジェクトにも参加し、MTV主催のEurope Music Awardsに出場し話題となりました。また近年は多くの映画やテレビシリーズなどのプロジェクトに携わっており、お茶の間レベルでの知名度も高まってきました。
そんな彼女がソロとして初めてリリースした本アルバムは、なんと2014年から企画され、2016年より本格的に録音を開始、紆余曲折の末今年になってようやく完成となりました。タイトルの通り、ここではトルコ語のほか、アゼルバイジャン語、クルド語、ラズ語といった様々な言語で歌われるアナトリア各地のハルクを、アクースティックなアレンジをバックに取り上げた内容で、それぞれの伝統曲のキャラクターに応じて10人ものアレンジャーが割り振られているほか、トータル100人以上ものミュージシャンを起用するなど、KALAN作品としてはかなりの力の入れようです。さらに本作のプロデュースはこのシーンの大御所で、昨年惜しくも亡くなってしまったハサン・サルトゥクが担当。その彼による最後のプロデュース作品でもありました。
そんな本作の最大の聴きどころは、なんといってもチメンの清楚かつ妖艶な声色に尽きます。トルコ人ヴォーカルにありがちな濃厚な外連味はなく、正確なピッチと上品なヴィブラート&コブシまわしによる極上のハルク・ヴォーカルを、伝統中心のアレンジをバックにタップリと楽しませます。
まさにターキッシュ・ハルクの大ニュース!ファンの方は是非とも大きく注目してください。
輸入盤:国内流通仕様CD
日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送
※日本語解説は同封しておりません
輸入盤CD
【収録曲】
1.Nereye Ucar Turnalar
2.Hey Le Cuka Sere Dare / Ji Bir Nabe
3.Hey Yar
4.Ay Telli Durnam
5.Meni Candan Usandirdi
6.Hasret Turkusu
7.Mezarimi Esin Derin Eyleyin
8.Nana
9.Taze Yara
10.Getme Getme
11.Sosin / Romani
12.Ah O Sevdalar
13.Gitme
14.Solduktan Geri
15.Gemi Geliyor Gemi
タグ : 世界の音楽
掲載: 2021年12月15日 17:50