7月14日公開:全国のタワレコ音楽大好きマスターによるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉
2023年7月14日公開
パワーポップの新たな風が湘南から吹いた!
theトラウツ『Twist And Trouts!』
茅ヶ崎出身の5人組によって結成された theトラウツ の1stEP。 OasisやTeenage Fanclubなど偉大な先達への憧れを茅ヶ崎の海にぶつけたサウンドは、まさにオルタナ~パワーポップの新しい風。メロディーはもちろんのこと、男女のボーカルとコーラスの重なりが素晴らしく、ギターの鳴りも◎。ズーカラデル~ベルマインツなどとも共鳴しあって素晴らしい音楽の世界を切り開いていって欲しいし、できれば大きな会場でライブが見たい。(松本)
渋谷店:松本 創太
- 趣味
- 喫茶店、睡眠
- 好きなジャンル
- CITY POP,AOR,ROCK,POPS…
- 私を構成する3枚
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Jazz The New Chapter最高峰のスーパーユニット2nd作!
Dinner Party『ENIGMATIC SOCIETY』
ロバート・グラスパー、テラス・マーティン、ナインス・ワンダー、カマシ・ワシントンといった実力派ミュージシャンたちが集結したスーパーユニットの2nd作。1stはアナログのみのリリースでしたが、アメリカブラックミュージックシーンのど真ん中作品として、Jazz The New Chapter界隈の先頭を走る快作が完成!(平林)
仙台パルコ店:平林 大樹
- 趣味
- ランチ巡り
- 好きなジャンル
- ソウルネス、ポップネス溢れる音楽
- 私を構成する3枚
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フォークシーンに新たな才能、素晴らしすぎるデビュー作
Kara Jackson『Why Does the Earth Give Us People To Love?』
店舗の片隅で商品加工を進めると、ジャケットから放たれる神秘的な魅力に心奪われ、思わず仕事をする手が止まってしまった。カセットから流れるダニエル・ジョンストン調の歌声から一転、アコースティック・ギターによるビビオのようなアルペジオ・サウンドで一気に夢心地へと誘う。幽玄の美を感じさせる(7)はなるほど、同じシカゴで活動するSen Morimotoの手腕によるもの。シンプルなギターとストリングスゆえ歌声の素晴らしさが際立つ(9)にトム・ヨークを重ねる(のは僕だけだろうか)。生々しい詩と悲痛な歌声とが相まったタイトルトラック(10)だけでもとにかく聴いて欲しい。これほどの作品にはそうそう出会えないが、いかんせん語るには文字数が足りない。(塚元)
名古屋パルコ店:塚元 雄太
- 趣味
- キャンプ、料理、食材探し
- 好きなジャンル
- CLUB/TECHNO
- 私を構成する3枚
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極上インディーポップ!Beach Fossils、6年振り新作!
Beach Fossils『バニー』
2010年代のBrooklynのインディーシーンを作り上げたBeach Fossilsによる6年振りとなる新作。これまで発表した3作品を再定義したという本作は、最高のメロディラインとギターの淡い音色が聴き手を夢心地へと誘うような極上インディーポップに仕上がっており、最高傑作と言っても遜色ない内容。ネオアコ~シューゲーザー好きに堪らない要素しか詰まっていません(笑)!(清水)
梅田NU茶屋町店:清水 真広
- 趣味
- 走ること
- 好きなジャンル
- INDIE ROCK/JAZZ
- 私を構成する3枚
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キング・オブ・MCことナズがワンマイクで魅せるシリーズ3作目!
Nas『King's Disease III』
グラミー賞を受賞した『King's Disease』シリーズ3作目は、前2作とは違い客演無しでキング・オブ・MCたる圧巻のソロマイクを堪能できます!今作も過去シリーズ作同様、人気プロデューサーHit-Boyを起用しており、MCとトラックをまさに二人三脚で作り上げた傑作!アーティストとプロデューサーとして名コンビだったマイケル・ジャクソンとクインシー・ジョーンズの関係を自らとHit-Boyの関係に例えた『Michael & Quincy』やメアリー・J・ブライジの大ヒット曲をサンプリングした『Reminisce』など注目曲を多数収録し、他の追随を許さないライミングとフロウは客演無しのワンマイクMCにより際立っています!まさにキング・オブ・MCの称号にふさわしい作品です!(山口)
なんばパークス店:山口 勝朗
- 趣味
- バスフィッシング、山登り
- 好きなジャンル
- ROCK/POP、SOUL/CLUB/RAP
- 私を構成する3枚
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当代随一のプロデューサー/ギタリスト待望の新作!
Blake Mills『Jelly Road』
2015年にAlabama Shakesのグラミー賞受賞作『Sound&Color』のプロデュースでアップデートしたロックに手腕を発揮しBlake Mills。2020年には日本でも岡田拓郎ら時代を担う才能が高く評価した2020年のソロ4作目にして傑作『Mutable Set』を発表。翌2021年にはあのSoulquariansのベーシストとしても知られるPino Palladinoと共作した『Notes With Attachments』で唸らせましたが、遂に待望の新作が登場!『Mutable Set』に連なる歌もので、ジョニ・ミッチェルやボブ・ディランも認めたギタリストとしての飛びぬけた才能も存分に味わえる。共作した知る人ぞ知るSSW、Chris Weisman(ソロ作には滲み出る狂気が抗しがたいソフトサイケ的な内容も!)とのケミストリーにも注目です!(米山)
金沢フォーラス店:米山 大紀
- 趣味
- 音楽鑑賞、日本酒
- 好きなジャンル
- ワールドミュージック、ハードコアパンク
- 私を構成する3枚
-
- Harry Mudie, King Tubby 『Dub Conference Vol.1』
- Til Tuesday『Everything's Different Now』
- Los Crudos『Las Injusticias Caen Como Pesadillas(7")』
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実力派オルタナディブ/サイケデリックバンドの雄、帰還!
Portugal. The Man『Chris Black Changed My Life』
前作『WOODSTOCK』('17)で大ブレイクを果たし、グラミー賞にて最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門受賞の名声を得た、オルタナディヴ/サイケデリックロックの奇才的カリスマバンド。約6年半ぶりのアルバム。親しい友人を失った悲しみを経て制作されたという今作は、ダークで骨太なグルーヴ&ソウルフルでサイケデリックに渦巻くキャッチ―なメロディラインが融合したスリリングな作品に。MGMTからThe Avalanchesまでを感じさせるストレンジ&キャッチ―な(2)(4)、ダイナミックで感動的なスペースロック風の(8)、サイケ・グランジな(9)など、抜群に奇妙でクール、唯一無二の不気味な中毒性マシマシサウンドが展開されていく!(土井)
あべのHoop店:土井仁志
- 趣味
- スターウォーズ、相撲観戦
- 好きなジャンル
- 90~ゼロ年代ROCK、POP
- 私を構成する3枚
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ベテランの風格が漂う10作目のオリジナル作品
Angie Stone『Love Language』
名盤「ブラック・ダイアモンド」「マホガニー・ソウル」「ストーン・ラヴ」などを生み出し、もはや重鎮といえるアンジー・ストーン4年ぶりにして10作目のオリジナル作品。Musiq Soulchildをフィーチャーした「The Gym」一発でもうヤられます。90's R&Bの雰囲気も感じさせつつ、良質な空間を味わえる作品です。(頴原)
アミュプラザ博多店:頴原 亮一
- 趣味
- 観光
- 好きなジャンル
- J-ROCK
- 私を構成する3枚
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レディオヘッドの頭脳と中東の魅力が混ざり合った傑作!
Dudu Tassa、Jonny Greenwood『Jarak Qaribak 』
説明不要レディオヘッドの革新的サウンドの中核を担うギタリストであり、多くの映画スコアも手掛けるジョニー・グリーンウッドが、"もしクラフトワークが70年代のカイロにいたら何をしていたか"をテーマに中東各国のミュージシャンと作り上げた作品。インドに焦点を置いた2015年作『JUNUN』では崇高なリズムを展開していましたが、本作は国境を越えた多彩なヴォーカルによる歌モノに、ジョニーのギターが絡むのが何より新鮮!まんまレディオヘッド楽曲でありそうなフレーズが浮遊する(2)、後半ギターが入った瞬間がハイライトの(3)、如何にもトムヨークが好きそうなベースグルーヴの(5)、ティナリウェンばりのブルース(8)など、プリミティブなヴォーカルの中随所に炸裂するジョニー節が堪りません!て事でレディオヘッド好きはマスト!(巻本)
オンラインMD企画・運営部:巻本
- 趣味
- 馬/喫茶
- 好きなジャンル
- サイケ/NY/珍盤
- 私を構成する3枚
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アメリカーナ~オルタナ・カントリー界を代表するリリシスト再起の1枚!
Lucinda Williams『Stories from a Rock N Roll Heart 』
アメリカーナ~ルーツ・ミュージック界をその卓越したソングライティングで牽引してきたルシンダ・ウィリアムス。20年に脳卒中に倒れるも厳しいリハビリを経ての再起の1枚となる力作。バンドでの帰還を高らかに宣言する(1)、ジュークボックス=音楽への感謝を歌った(3)、ブルース・スプリングスティーン&パティ夫妻参加のロックンロール賛歌(6)、「決して消え去りはしない」と歌う(10)などシンプルな筆致で人生の機微を詩情豊かに描く手腕はさすがです。(狩野)
商品本部 商品統括部:狩野 卓永
- 趣味
- 飲酒
- 好きなジャンル
- ROCK
- 私を構成する3枚
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タイムレスな名作誕生。スウィート&メロウな極上のウエストコーストAOR。
Sam Blasucci『Off My Stars』
カリフォルニアを拠点に活動するルーツロックデュオ、マパチェの片割れ。西海岸の名門〈Innovative Leisure〉からのソロデビュー作。これが素晴らしい。彼が鳴らすのは70年代ウエストコースト辺りを思わせるポップスフリークも納得のタイムレスで正統なAOR。R&B、ソウルからジャズにトロピカルまでを溶かしたメロウでスウィートなグルーヴはまさしく極上。ブリージンな質感とサックスの音色が心地良い至高の(1)70年代を思わせながらも昨今の西海岸インディともリンクするチルな(2)蕩けるほどにレイドバックした音の波をバックに歌い上げる至高の(3)70年代の西海岸に迷い込んだような(6)ジミー・フォンタナの名曲を自らのルーツでもあるイタリア語で完璧にカバーする(7)...etc まだまだ無名な存在だけど、多くの人に届けたいと心から思える静かな名作誕生。(武田)
渋谷店:武田 晃
- 趣味
- 中華料理(作る/食べにいく)
- 好きなジャンル
- NEW WAVE,POST PUNK,INDIE ROCK
- 私を構成する3枚
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キャロル・キング meets ローラ・ニーロ meets マーサ&ザ・ヴァンデラス!
The Everettes『Soul Steps』
ドイツはベルリンから、60年代のモータウンのガールズグループを彷彿させるソウル/ポップスを演奏するバンド、The Everettes(ジ・エヴェレッツ)が登場!キャロル・キングやローラ・ニーロの楽曲のようなブルー・アイド・ソウル、さらにはマーサ&ヴァンデラスのようなモータウンのガールズ・グループへのリスペクトをビンビンに感じる女性ヴォーカルのバンドサウンドがグッとくる方は多いのでは。王道なポップスナンバーにホーン・セクションと、うっとりドリーミーなストリングスが加わることでバンド・アンサンブルにリッチさと艶やかさが演出し、ルーツである古き良きソウル/ポップスへの雰囲気を存分に出しています。ネオモッズ~渋谷系にも通じる爽快感もイイ!(村越)
新宿店:村越 辰哉
- 趣味
- 趣味趣味音楽
- 好きなジャンル
- エコーがたっぷり効いたロカビリー
- 私を構成する3枚
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タグ : マスターズチョイス
掲載: 2023年07月14日 12:00