山下達郎『SPACY』|TOWER RECORDS LOVES...TATSURO YAMASHITA
海外録音1stに続く東京録音2nd。もう一枚のソロデビュー作的特別感アリ。
『CIRCUS TOWN』はいきなりの海外武者修行録音につきプレ1st的位置づけと捉えてみると、ソロ1stの独特の華やかさは本作に宿っていると思えてきます。<村上ポンタ+細野晴臣+松木恒秀><上原ユカリ+田中章弘+坂本龍一>の2軸を基本に、佐藤博、大村憲司らが加わる錚々たるメンツによる演奏のスリル、A面:バンド/B面:達郎ピアノ主体のSSW的構成の妙、吉田美奈子(作詞・コーラス)とは美奈子『TWILIGHT ZONE』を経て分かち難いコラボに。今では定番のディスコ/ファンク要素も「BOMBER」以前って感じのアッパーでない質感、この塩梅が魅力的です。(タワーレコード 村越 辰哉)
錚々たる面々が集結した山下達郎セルフプロデュースによるセカンドアルバム
NYで製作した1stで得た経験とノウハウを活かすために演奏者の選定からとりかかったという本作。集められたのは細野晴臣、村上 “ポンタ” 秀一、松木恒秀、佐藤博、坂本龍一、吉田美奈子など錚々たるメンバー。佐藤博のアドリブだったという印象的なピアノのフレーズから始まるライトメロウな(1)、少ない音数に吉田美奈子のコーラスが絡む名バラード(4)、ポンタさんのドラムが独壇場な(5)、今や達郎さんの代名詞である「1人多重録音」を初披露した(8)など聴けば聴くほどに味が出てくるキャリア初期の最高傑作。(タワーレコード 渡辺 雄作)
音に漲る凄みがケタ違い!若き日のタツロー2ndソロ作品。
チャーリー・カレロ譲りの初セルフ・プロデュース作品となる2nd。AORテイストな摩天楼ブギー(1)やライブ定番曲(3)、さらに本作の海外での人気を決定づけたドープな長尺ドラム・ブレイク搭載の(5)や(10)などファンクのキモはスペース(間合い)にアリ、と言わんばかりの濃密なブラック・フィーリングがたまりません!なにより 村上"PONTA"秀一:や細野晴臣、松木恒秀、佐藤博、大村憲司や坂本龍一らタツローのファーストコール・ミュージシャン達が繰り広げる食うか食われるかの緊張感漲る音の斬り合いが凄い!(タワーレコード 田中 学)