山下達郎『TREASURES』|TOWER RECORDS LOVES...TATSURO YAMASHITA
ムーンレコード移籍後の初ベスト。密度の高い1枚。
いくつか発売されている山下達郎氏のベストのかでも密度の濃い一枚。もし、これから一番最初に買うベスト番であれば「OPUS」が最適かも知れない。しかし、日本、いや世界を代表するポップマエストロの最も脂が乗っていたムーンレコード移籍後12年間から厳選した珠玉の16曲は統一感、一体感が感じられ非常に聴きやすい流れ。「高気圧ガール」「クリスマス・イブ」「おやすみロージー」等名曲のみ収録。(タワーレコード 坂下 洋輔)
今だからこそ「ベストとは」の意味を考えさせられる名ベスト。
1995年11月13日に発売された通算2作目のベスト・アルバム。 今となっては2012年9月26日に発売されたOPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012(3枚組)の方が楽曲収録数も多く、価格差も個々の差はあれどそこまでではないので、OPUSをおススメしたい。だた果たしてそうだろうかと言えば、そうとも言えないのが思いの問題なのか。と言うのも1976年~1982年まではRCA/AIR所属。82年からはMOON RECORDSとなり、95年までの期間の楽曲を収録した当時のベスト盤が本作だからだ。ベストには勿論ヒット曲を多く楽しむと言う意味もあるかと思うが、その期間のベストな楽曲を聴く楽しみといった事も出来るかと思う。ムーン・レーベル移籍後初アルバム『MELODIES』からの先行シングル(1)で始まり、TBS系ドラマ『海岸物語 昔みたいに…』主題歌として制作された(3)、鉄腕アトムをモチーフにした(5)や(7)含めこの期間、且つ当時リリースしたベスト盤をジャケット、楽曲の並び含め楽しむと言うのも良いのでは。とご提案させて頂きたい。(タワーレコード 島崎 秀之)
宝箱みたいなベストアルバム。
ベスト盤だけど、ベスト盤じゃない、みたいなお宝箱アルバムで、”蒼氓”を除いて、ムーンレコードレーベルでリリースされたシングルコンピレーション的な1枚でもあります。オリジナルアルバム未収録のシングル「ジャングルスウィング」「世界の果てまで」「スプリンクラー」なども入ったド名曲ばっかりなので、オリジナルアルバムを全部持っていても絶対必要なアルバム。なんなら2012年発売の3枚組ベスト盤『OPUS』には全曲入っていますが、シングル発売日の順番じゃない、こだわって練られた曲順も最高で(※音源の仕様の事情もあり)、大ヒットした曲も、大ヒットしなかった曲も、ヤマタツにとって大切な宝物たちが収められたアルバム。最後の「パレード」は大滝詠一が新たにミックスし直しているのもポイント。(タワーレコード 油座 友里恵)