10月6日公開:全国のタワレコ音楽大好きマスターによるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉
2023年10月6日公開
傑作1stアルバムから約8か月のスパン!自由溢れる2ndアルバムが最高過ぎる!
君島大空『no public sounds』
活動開始から集大成的な意味合いとソロアーティストとしての芸術性を知らしめた傑作1stアルバムから、僅か約8か月を経てリリースされた2ndアルバム!自然体なサウンドスケープに複雑な音の組み合わせや独特な歌唱方法で彩りを加え、ジャズのインプロビゼーションを聴いているような自由度を感じさせる作品で、改めて音楽家としての凄みやハイセンスな感性に感嘆することしきり!ノイジーなギターがスリリングなバンドサウンドやダンサブルな打ち込みのビート、アヴァンなアレンジなど楽曲によってやりたいことをやった感が伝わるような本作も、1stを上回る傑作に仕上がっています!(山口)
なんばパークス店:山口 勝朗
- 趣味
- バスフィッシング、山登り
- 好きなジャンル
- ROCK/POP、SOUL/CLUB/RAP
- 私を構成する3枚
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細野晴臣、ヴァン・ダイク・パークス参加のアメリカ録音盤がUHQ-CD&紙ジャケ化!
高田渡『フィッシィング・オン・サンデー』
高田渡のアルバムの中でもロサンゼルスで録音された異色作として知られる1枚だが、それはヴァン・ダイク・パークスやスティール・パンのロバート・グリニッジらが参加したトロピカルなラストの「フィッシィング・オン・サンデー 」に集約されたもの。その他の9曲はそれまでのベルウッド作と同じく高田渡が敬愛する山之口獏や草野新平らの現代詩に曲を付け歌った味わい深いフォーク・ソング集。75年の録音なので高田渡はこの時26歳、ともに全曲に参加するベースの細野晴臣、ギターの中川イサトは27歳という若さで、その達者な演奏には驚きを禁じえません!楽器の音の隅々にまで耳を傾けたい素晴らしい演奏と、胸に刺さる歌詞・歌声が詰まっています!(米山)
金沢フォーラス店:米山 大紀
- 趣味
- 音楽鑑賞、日本酒
- 好きなジャンル
- ワールドミュージック、ハードコアパンク
- 私を構成する3枚
- Harry Mudie, King Tubby 『Dub Conference Vol.1』
- Til Tuesday『Everything's Different Now』
- Los Crudos『Las Injusticias Caen Como Pesadillas(7")』
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LAの至宝!Best Coastのベサニーによるソロ・デビューアルバム
Bethany Cosentino『Natural Disaster』
活動休止中のLAが誇る良質インディーロックバンドBest Coastのベサニー・コンセンチノによる初のソロ作品。本体でのサーフ/西海岸サウンドを踏襲したキャッチーで瑞々しいバンドサウンドから、ぐっと伝統的なアメリカン・ミュージックに接近。伸びやかなベサニーの歌声とどこか懐かしさが込み上げてくる壮大なメロディが最高に心地良い!切なくも清々しい絶品サウンドが、夕陽が鮮やかに沈みゆくような情景を呼び起こし、感動的な気分に浸れます!(土井)
あべのHoop店:土井仁志
- 趣味
- スターウォーズ、相撲観戦
- 好きなジャンル
- 90~ゼロ年代ROCK、POP
- 私を構成する3枚
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月9ドラマ主題歌に大抜擢!待望の日本デビュー作品!
Mina Okabe『ベター・デイズ(+1)』
心地よい透明感のある歌声とナチュラルな佇まいが魅力の日系シンガー・ソングライター、ミイナ・オカベ待望の日本デビュー作品!今作収録の「エヴリー・セカンド」はこれまでに75億回以上再生のヒットを記録しています。今作は、その「エヴリー・セカンド」に通じる珠玉のアコースティック・ポップな名曲を多数収録した2021年発表アルバムに、日本オリジナルのボーナス・トラックを収録したスペシャル・アルバムです!(頴原)
アミュプラザ博多店:頴原 亮一
- 趣味
- 観光
- 好きなジャンル
- J-ROCK
- 私を構成する3枚
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ビッグシーフのギタリストによる穏やかな脱力フォーク傑作!
Buck Meek『ホーンテッド・マウンテン』
現行インディフォークの代表格ビッグシーフのギタリストであり、ソングライティングの中心バック・ミークの最新ソロ!バンドの中でも1番クセのありそうな個性で、ビッグシーフのユニークなサウンドを担う彼の、いい意味で力の抜けた魅力と才能が光る作品。自身の弟を含む気心知れたメンバーと奏でるバンド・サウンドが見事な先行シングル(2)(超名曲!)を筆頭に、ゆるくウネるヴォーカルを彩るアコギやペダルスティールの弦楽器のアンサンブルが素晴らしく、時折見せるファズの効いたエレキも最高です。フォーク、オルタナ、カントリーを自然体で調和させたアメリカーナ・サウンドが全編に響き渡る、秋に心地良い傑作!(巻本)
オンラインMD企画・運営部:巻本
- 趣味
- 馬/喫茶
- 好きなジャンル
- サイケ/NY/珍盤
- 私を構成する3枚
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ケイト・ル・ボンのプロデュースにより新たな色彩を得たウィルコ・サウンドが新鮮!
Wilco『カズン』
2024年3月に来日を控えているウィルコが新作を発表。ウェールズ出身でディアハンターとの仕事でも知られるケイト・ル・ボンをプロデュースに迎え制作。ジェフ・トゥーディーの朴訥ながらメランコリックで甘美な魅力を持つメロディと抑制されつつもカラフルな色調の演奏が見事に融合した名品。少し「ヤンキー・ホテル・フォックストロット」な趣もある「Infinite Surprise 」、愛の喪失をポップなタッチで描く「Evicted 」などライヴで新たなに発展しそうな曲が多く来日が楽しみになる1枚。ちなみにジャケットはフラワー・アーティスト東信氏によるもの。(狩野)
商品本部 商品統括部:狩野 卓永
- 趣味
- 飲酒
- 好きなジャンル
- ROCK
- 私を構成する3枚
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レイヴ、トランス、ハイエナも飲み込んだ、ポスト時代の狂ったダンスレコード。
Sextile『PUSH』
LAのアンダーグラウンドシーンで活動するポストポストパンク的バンド。遂に覚醒の6年振り3rd。コイツがヤバい。レイト80sからアーリー90s、ポストパンク、ニューウェーブ、インダストリアルがトランス、レイヴ、ハイエナ...危険なダンスフロアに近づいた瞬間...その瞬間の空気を継承しつつ、次世代、いや未来を切り裂くサイバーパンクの世界観もあり。その狂暴性はかつてのTheKLF、TheProdigy、Atari Teenage Riotにも勝るほど。これまでに攻めまくった目の覚める完全フロア仕様のバンドは久々。踊るため作ったレコードと語っているけど、それにしてはあまりにも狂いすぎた怪作。(武田)
渋谷店:武田 晃
- 趣味
- 中華料理(作る/食べにいく)
- 好きなジャンル
- NEW WAVE,POST PUNK,INDIE ROCK
- 私を構成する3枚
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2023年リバイバル上映され人気再燃の音楽映画サントラ!
Music From The Original Motion Picture Soundtrack『The Commitments(LP/2016年再発盤)』
『ミッドナイト・エクスプレス』『エンゼル・ハート』『エビータ』などで知られるアラン・パーカーが監督。アイルランドはダブリンの若者による”ソウルバンドやろうぜ”青春ドラマ。確かな音楽面の監修と痛快かつホロ苦いストーリーでカルト的人気を誇る91年作品。サントラは劇中バンド"ザ・コミットメンツ”によるアトランティック、スタックス、モータウンなど60'Sソウルへの愛情溢れるカヴァー集。劇中でも度胆を抜く歌いっぷりを披露するヴォーカル役のアンドリュー・ストロングが素晴らしい(当時10代!後にソロでダニー・クーチ、ワディ・ワクテルらとアルバムを制作)ちなみに同時発売された原作小説翻訳はサザンオールスターズの関口和之氏でした。 (村越)
新宿店:村越 辰哉
- 趣味
- 趣味趣味音楽
- 好きなジャンル
- エコーがたっぷり効いたロカビリー
- 私を構成する3枚
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近年最高級のポップセンスが炸裂、待望のデビュー作!
Gareth Donkin『Welcome Home』
ロンドン発のソングライター、ガレス・ドンキン待望のフィジカルリリース!マイケルmeets AORとでも言うべき、心地よいソウルサウンドを中心に様々なジャンルを取り入れた自身のポップセンスが光りまくる1枚!Mayer HawthorneやJamie Lidell、Bruno Mars好きまで虜にする傑作の完成!(平林)
仙台パルコ店:平林 大樹
- 趣味
- ランチ巡り
- 好きなジャンル
- ソウルネス、ポップネス溢れる音楽
- 私を構成する3枚
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比類なき電子音楽家、ダニエル・ロパティン最新作
Oneohtrix Point Never『アゲイン』
前作『Magic Oneohtrix Point Never('20)』では自身の原点でもあるラジオへの回帰、そして世界的なヒットを記録したザ・ウィークエンドの『Dawn FM('22)』はそのコンセプトの延長上に位置し、プロデューサーとしても確固たる地位を築き上げた。OPNとしてのキャリアは間もなく20年を数え、四十にして惑わずといったところだろうか、節目の10作目となる今作では、若き日の自分とのコラボレートを作品の発端とし、生のオーケストラとの共演、音声生成AIの導入等、時空を行き来するかのサウンドが終始支離滅裂に極めてOPNらしい感覚で描かれている。(塚元)
名古屋パルコ店:塚元 雄太
- 趣味
- キャンプ、料理、食材探し
- 好きなジャンル
- CLUB/TECHNO
- 私を構成する3枚
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ア―ティストイメージを覆す注目の作風!
Corinne Bailey Rae『ブラック・レインボウズ』
これまでグラミー賞受賞他、輝かしいキャリアを築いてきた英国の歌姫、コリーヌ・ベイリー・レイの4枚目となるオリジナルアルバム。過去、3作品を聴いてきた方にとってはフォーキーでオーガニックなソウルテイストの楽曲がアーティストのイメージだと思いますが、今作はそのアーティストイメージを覆すようなチャレンジングな曲調の楽曲を多数収録!シカゴのストーニー・アイランド・アーツ・バンクに展示されている黒人文化や歴史に関する芸術作品にインスパイアされて作られたコンセプト・アルバムで、黒人のアイデンティティをテーマに、ネオソウル、プログレッシヴR&B、エレクトロニック、フリージャズ、ワールド、パンクロック(!)まで様々なジャンルを縦断。シンガーとしての表現力も磨きがかかっており新たな魅力を感じられる作品です。(清水)
梅田NU茶屋町店:清水 真広
- 趣味
- 走ること
- 好きなジャンル
- INDIE ROCK/JAZZ
- 私を構成する3枚
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タグ : マスターズチョイス
掲載: 2023年10月06日 12:00