4月12日公開:全国のタワレコ音楽大好きマスターによるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉
2024年4月12日公開
90s~現行オルタナと共振し、己のハードコア街道を爆走する衝撃作。
Mannequin Pussy『I Got Heaven』
USパンクの名門〈EPITAPH〉に身を置き絶大な支持を集めるフィラデルフィアの女3男1の4人組。オルタナに完全接近し、高い評価を受けた前作から実に5年振りの4作目。ポップパンク、ハードコアの香りは残しつつ、その空気は90sオルタナ、グランジ。ソニックユースさながらのクールネス、ピクシーズ、ブリーダーズばりのスプラッシュ、サウンド・ガーデン、アリス・イン・チェインズのヘヴィネスもあり。でもって後半はクッソハードコアに何かが吹っ切れ、大爆発。天にまで登る正統な90sオルタナ①溢れ出るロマンス②現行USオルタナガールズと共振しシューゲイザーも飲み込んだ④忘れかけていた何かを奮い立たせる⑤の前半。そして後半は⑥⑧⑨を筆頭に完全ハードコア化からのスウィート⑩ととにかくヤバいことに。現行のオルタナバンドたちと肩を並べ、それ以上の爆発をみせる大本命盤。最高。(武田 晃)
渋谷店:武田 晃
- 趣味
- 中華料理(作る/食べにいく)
- 好きなジャンル
- NEW WAVE,POST PUNK,INDIE ROCK
- 私を構成する3枚
- JOY DIVISION『Unknown Pleasures』
- Nick Cave & The Bad Seeds『Tender Prey』
- Felt『美の崩壊』
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ベスト盤よりBESTな選曲!レア曲・レアヴァージョン多数収録のこ・だ・わ・りコンピ!
忌野清志郎『ロックン・ロール~Beat, Groove and Alternate~ [2CD+ブックレット]』
「JUMP」「デイ・ドリーム・ビリーバー」らの有名曲を要所に配置しつつ、多岐にわたる別名義モノなどレア曲を多数収録。清志郎の創作面での圧倒的バイタリティを伝える好コンピ!ジョニー・ルイス&チャーとコラボでプレミア化しているアニメサントラ収録の「プライベート」、ルイズルイス加部ソロに参加した「非常ベルなビル」は清志郎王道の隠れ名曲!手塚治虫トリビュート盤からのカヴァー「少年マルス」、問題作『不死身のタイマーズ』(廃盤)からの「ゴミ」ほか、書籍付属CD、ファンクラブ更新時特典CDなどに貴重かつ良質な楽曲がズラリ!ストーンズ公式カメラマン有賀幹夫氏ショットを使用したアートワークも秀逸!(村越)
新宿店:村越 辰哉
- 趣味
- 趣味趣味音楽
- 好きなジャンル
- エコーがたっぷり効いたロカビリー
- 私を構成する3枚
- RCサクセション『カヴァーズ』
- 佐野元春『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』
- 山下達郎『僕の中の少年』
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ベスト盤よりBESTな選曲!レア曲・レアヴァージョン多数収録のこ・だ・わ・りコンピ!
RCサクセション『ロックン・ロール~Beat, Groove and Alternate~ [2CD+ブックレット](+1)』
タイトル通りゴキゲンなR&Rを中心にしつつも実際音楽的には幅広い。通底するのは副題の"Alternate"。歌詞やサウンドが尖ったバンドとしての凄みや深みを伝える楽曲をチョイス。「雨あがりの夜空に」「SUMMER TOUR」など有名曲も既発ベストをかぶり思いきや、近年発掘のライヴ音源で収録、と技あり。他、未CD化12インチからの「マリコ」(初期RCの未レコード化曲)ジャジーなブルーズ「サマー・ロマンス」、公式最古音源デビュー前年69年ライヴ「どろだらけの海」。さらに「トランジスタ・ラジオ~ロングサイズ」は演奏・歌唱も別テイク。ゆったり目のアレンジで”陽の当たる屋上”感が強調されているようで味わい深いのだ。(村越)
新宿店:村越 辰哉
- 趣味
- 趣味趣味音楽
- 好きなジャンル
- エコーがたっぷり効いたロカビリー
- 私を構成する3枚
- RCサクセション『カヴァーズ』
- 佐野元春『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』
- 山下達郎『僕の中の少年』
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トラヴィス・スコットやフランク・オーシャンとの仕事も納得の音の質感!
Vegyn『The Road To Hell Is Paved With Good Intentions』
トラヴィス・スコットやフランク・オーシャンといった世界的アーティスト作品とのコラボもこなすロンドンのプロデューサー/ヴィーガンの2ndアルバム。トラヴィス・スコットに通ずるような音像の世界観や質感に、ロンドン印の多彩なBPMで創りあげたフリーなビートミュージックを展開し、花を添えるノスタルジックな歌声のフューチャリング陣もGOOD。(木原)
仙台パルコ店:木原 鎌介
- 趣味
- スーパー銭湯、NBA/サッカー/プロレス観戦
- 好きなジャンル
- SOUL/HIPHOP/CLUB/JAZZ
- 私を構成する3枚
- Joe Claussell『Un.Chained Rhythums Vol.1』
- The Isley Brothers『Givin' It Back』
- 白木秀雄クインテット『Plays Bossa Nova』
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YMO×Soulwax!? ディワーラ兄弟の秘蔵っ子鮮烈ソロ・デビュー作
Bolis Pupul『Letter To Yu』
2Many DJsが制作したYMOへのトリビュート・ミックスを聴いたとき、これほどまでに日本の音楽に造詣が深いのか、、と感嘆したのをはっきりと記憶しているが、この作品に出会ったとき、まさにその瞬間の記憶が鮮明に蘇った。ベルギー出身で香港をルーツに持つボリス・ププルのソロ・デビュー作。脇を固めるのはそのディワーラ兄弟本人たちで、エッジーなシンセ・サウンドはSoulwax直系!令和のクラブ・シーンに確かな衝撃を与える1枚です。(塚元)
名古屋パルコ店:塚元 雄太
- 趣味
- キャンプ、料理、食材探し
- 好きなジャンル
- CLUB/TECHNO
- 私を構成する3枚
- Oneohtrix Point Never『Replica』
- DJ Shadow『Endtroducing』
- 矢野顕子『Super Folk Song』
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再結成後初となる15年ぶりのオリジナルリリース。原点回帰。
The Black Crowes『HAPPINESS BASTARDS』
再結成後初となる15年ぶりのオリジナルリリース。タイトなリズムと豪快なスライド、それに合わせクリスのVoが乗るR&Bに根差した骨太のR&Rチューン。R&Rマナーに沿ったアレンジの終盤の盛り上がり。これらが詰まった完璧なオープニングナンバー 「Bedside Manners」 で掴みはOK。全編通じて初期の頃の豪快なドライヴ感、その後のジャム、即興色を押し出したグルーヴ感。その2つがいい塩梅で同居した粒ぞろいのR&Rが気持ちよいアルバムに仕上がっています。(三村)
なんばパークス店:三村 優
- 趣味
- 猫と遊ぶこと
- 好きなジャンル
- ROCK,SOUL
- 私を構成する3枚
- Tom Petty & The Heartbreakers『Southern Accents 』
- Elliott Murphy『Murph The Surf 』
- The Rolling Stones『Dirty Work』
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メロウヒップホップの傑作誕生!
grooveman Spot a.k.a DJ KOU-G『Lie-Sense <限定盤>』
2023年リリースのデジタルアルバムが遂にフィジカル化。向井太一やiriの楽曲プロデュースをはじめHIP HOP/R&B、JAZZ、CLUBなど様々なトラックメイクをこなすプロデューサーgrooveman Spotの2010年発の2ndアルバム以来となるヴォーカルメインのメロウビート集!出始めは同郷仙台のGAGLEらのMIXワークをこなすなどHIP HOP臭を漂わせていたが、徐々にコズミックディスコやアフリカンビート、シカゴ・ハウスなどに傾倒していく変態気質をも持ち合わせたジャンルレスなビート野郎に。ただ近年はmabanuaとB.I.G. JOEのレイドバックチューン④はじめ、各所に散りばめられたKzyboostのチルいトークボックス、ネオソウル、ジャジーソウルと兎角緩い空気感を纏わせJazzyを再興しつつある。(東矢)
金沢フォーラス店:東矢 宏一
- 趣味
- 嫁・娘、MLB・アニメ・お笑い鑑賞
- 好きなジャンル
- ブラックミュージック(黒いもの全般)
- 私を構成する3枚
- nujabes『modal soul』
- 瘋癲『FLIP HOP』
- m-flo『Planet Shining』
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この水しぶき感!爽快に炸裂するUSギターロック
Slow Pulp『Yard』
勢いと静謐さが同居する良質なギターポップでUSインディーシーンに登場した「Moveys」から3年、シカゴの男女4人組が名門アンタイより発表した渾身の2ndアルバム。デスキャブ/ザ・ポスタル・サーヴィスによる「Give Up & Transatlanticism 20th Anniversary Tour」のサポートをはじめ、Pixies、Alex G、Alvvaysなど(このラインナップでぐっときます!)とのツアーを精力的に行い、磨きに磨きをかけて到達した最高潮のギターロック!水しぶきを上げながら爽快に爆裂するグランジ・ポップ感がたまらない②③⑦、紛う方なき良質ギターポップ④、Aimee MannやNeko Case、Rilo Kileyなどに通じるオルタナカントリー⑨と聴きどころも渋滞!(土井)
あべのHoop店:土井仁志
- 趣味
- スターウォーズ、相撲観戦
- 好きなジャンル
- 90~ゼロ年代ROCK、POP
- 私を構成する3枚
- PIXIES『Bossanova』
- My Vitriol『Finelines』
- never young beach『fam fam』
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現代のポップマエストロ、ジャック・アントノフが新作リリース!
Bleachers『BLEACHERS』
2012年に世界的ビッグヒットを記録した「We Are Young」で知られるFun.の元ドラマーであり、現在はテイラー・スウィフト、ラナ・デル・レイら名だたるアーティストのプロデュースでその地位を確立したジャック・アントノフが、自身のバンドであるブリーチャーズとして通算3作目のアルバムをリリース!80年代風エレポップから90年代風インディーポップなど時代感もタイムレスな作風で、2020年代メインストリームのポップソングが楽しめます!(山口)
アミュプラザ博多店:山口 勝朗
- 趣味
- バスフィッシング、山登り
- 好きなジャンル
- ROCK/POP、SOUL/CLUB/RAP
- 私を構成する3枚
- Pavement『Crooked Rain, Crooked Rain』
- Mos Def『Black On Both Sides』
- Massive Attack『Mezzanine』
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1968年に謎多き在米日本人が残したカルトなサイケ/モンド名盤!
Harumi『ハルミ(PS)』
ディランからヴェルヴェッツ、ザッパ作品まで手掛けた鬼才トム・ウィルソンによるプロデュースで68年にリリースされた、在米日本人ハルミによる秘蔵カルト名盤が復刻!全曲本人詩曲による独特で異質な歌唱と英詞、ポップなサイケとGS、前衛的なジャズ・ロックとが入り乱れる、実にユニークかつ掴み所がない作品ですが、これが『フリーク・アウト!』、『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』、『ソフト・マシーン』等と並列で世に送り出されていたという事実!極彩色なサウンドの中グッドメロディが光る③、ディスコグルーヴな名曲⑦、東洋モンド全開の⑫、即興的な演奏をバックに20分の会話劇が繰り広げられる珍曲⑬等、きっとザッパも大好物だったに違いない!(巻本)
オンラインMD企画・運営部:巻本
- 趣味
- 馬/喫茶
- 好きなジャンル
- サイケ/NY/珍盤
- 私を構成する3枚
- ARTHUR RUSSELL『Love is Overtaking Me』
- MARC RIBOT & THE YOUNG PHILADELPHIANS『Live In Tokyo』
- 汝、我が民に非ズ『つらい思いを抱きしめて』
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ジョー・ヘンリー・プロデュース!アメリカーナな歌心がリリカルに滲む傑作!
Julian Lage『スピーク・トゥ・ミー 』
「現代ジャズ・ギタリストの最高峰」と評されるジュリアン・ラージがアメリカーナの立役者ジョー・ヘンリーをプロデュースに迎え制作。即興演奏のスリリングさを保ちながら情緒豊かなストーリーテリングにどの曲も着地しており、ジョーとの相性はかなり良いのでは。 リリカルにメロディを歌い奏でるギター・プレイに思わずうっとりとしてしまう傑作。(狩野)
商品本部 商品統括部:狩野 卓永
- 趣味
- 飲酒
- 好きなジャンル
- ROCK
- 私を構成する3枚
- WILCO『BEING THERE』
- THE BAND『南十字星』
- Van Morrison『魂の道のり』
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タグ : マスターズチョイス
掲載: 2024年04月12日 12:00