5月10日公開:全国のタワレコ音楽大好きマスターによるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉
2024年5月10日公開
現代R&Bからの影響も消化した最高峰のラウンジポップ。
The High Llamas『Hey Panda』
素晴らしい。ステレオラブと共にシーンに実験的なポップミュージックを取り入れた先駆者。実に9年振りとなる通算11作目は〈DRAG CITY〉から。現代のブライアン・ウィルソンとも称さられる箱庭ポップは相変わらず、本作ではSZA、スティーヴ・レイシー...現代R&Bからの影響も受けたと公言する通りメロウでロマンティックな質感もあり。幻想的なザ・ハイ・ラマズ・ワールドへと誘う①ロマンティックなオーケストラポップからエレクトロポップへと移行していく②盟友ボニー・プリンス・ビリーを迎えた大人のポップミュージック⑤...ポップミュージックの新たな可能性とも言える新境地へたどり着いた円熟期の大名作。(武田晃)
渋谷店:武田 晃
- 趣味
- 中華料理(作る/食べにいく)
- 好きなジャンル
- NEW WAVE,POST PUNK,INDIE ROCK
- 私を構成する3枚
- JOY DIVISION『Unknown Pleasures』
- Nick Cave & The Bad Seeds『Tender Prey』
- Felt『美の崩壊』
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トロピカルでスピリチュアル、ゆるーく沁みてくるアコースティックなハイチルーツの女性SSW。
Leyla McCalla『Sun Without the Heat』
米国ルーツ音楽にハイチの伝統音楽/アフロ・ビート/トロピカリア期のブラジル音楽をミックスしたアコーティック・サウンドのユニークさと、ゴスペルに通じる敬虔さを湛えたヴォーカルの清々しさが高評価だった前作を継承しつつ、今作は制作初期からバンドが関わり濃密な”バンドサウンド”に。特にエレキギターが強烈なアクセントに。ファズっぽい音色でポリリズミックなリフでグルーヴを牽引する③⑧、サイケなソロを弾きまくる⑤の後半部、と尖った聴きどころが新鮮。持ち味のトロピカルなムードのアコースティックな歌モノはひたすら心地良し。トレモロギターの揺らぎ感が気持ちいい②、柔らかなアコギのストロークと軽い歌い口が絶妙な⑥⑨。ラストはピアノとチェロ伴奏のスロー⑩で厳かに終幕を飾る。(村越)
新宿店:村越 辰哉
- 趣味
- 趣味趣味音楽
- 好きなジャンル
- エコーがたっぷり効いたロカビリー
- 私を構成する3枚
- RCサクセション『カヴァーズ』
- 佐野元春『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』
- 山下達郎『僕の中の少年』
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御大・渡辺貞夫、7年振りの新作スタジオ・アルバム。
渡辺貞夫『PEACE』
説明不用、日本サックスプレイヤーの巨匠による、前作「Re-Bop」以来、約7年振りカルテット構成の新作スタジオ・アルバム。「Tree Tops」といった自身のオリジナル楽曲から、ホレス・シルヴァーのスタンダード「Peace」は美しいバラードナンバーを白眉の仕上がりで堪能でき、ジョビン作ブラジルの国民的名曲をピックアップした「Eu Sei Que Vou Te Amar」では、優美な巨匠ナベサダ解釈に酔いしれること間違いなし。(木原)
仙台パルコ店:木原 鎌介
- 趣味
- スーパー銭湯、NBA/サッカー/プロレス観戦
- 好きなジャンル
- SOUL/HIPHOP/CLUB/JAZZ
- 私を構成する3枚
- Joe Claussell『Un.Chained Rhythums Vol.1』
- The Isley Brothers『Givin' It Back』
- 白木秀雄クインテット『Plays Bossa Nova』
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気鋭ギタリストによる、コンテンポラリー・ジャズの未来が詰まった1枚
竹内勝哉『宵』
愛知県出身のジャズ・ギタリスト、竹内勝哉のデビュー盤が待望のフィジカル化。サウンドの土台はスタンダードなジャズ、即興的な感性で音を紡ぎながらも、ロック~メタルといった自身の音楽遍歴を鮮やかに表現。加えて、類まれなるポップス・センスが楽曲の随所に散りばめられており、キャッチーかつエモーショナルなフレーズの数々はあたかもそこに歌詞があるかのよう。あらゆるリスナーの心を刺激する、コンテンポラリー・ジャズの未来が詰まった、そんな素晴らしい1枚です。(塚元)
名古屋パルコ店:塚元 雄太
- 趣味
- キャンプ、料理、食材探し
- 好きなジャンル
- CLUB/TECHNO
- 私を構成する3枚
- Oneohtrix Point Never『Replica』
- DJ Shadow『Endtroducing』
- 矢野顕子『Super Folk Song』
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トム・ミッシュ、HONNE好きにおすすめ!UKジャズ・シーン最注目ユニット!
Blue Lab Beats『Blue Eclipse(INTL)』
トム・ミッシュ、ジョルジャ・スミス、エズラ・コレクティヴ、など多くのアーティストが世界的に活躍し隆盛を極める現在のUKジャズ・シーンの中でも最注目ユニットの待望の4枚目のスタジオ・アルバム!Moonchildの創設メンバー、新進気鋭のネオソウルアーティストFarah Audhaliをフィーチャーした贅沢なソウルグルーヴ感溢れる先行配信曲M-①他、ジャンルを超えて豪華ゲスト陣が参加。ジャズとクラブ・サウンドを融合させたハイブリットな音楽性はトム・ミッシュやHONNE好きは絶対気に入るはず。(清水)
梅田NU茶屋町店:清水 真広
- 趣味
- 走ること
- 好きなジャンル
- INDIE ROCK/JAZZ
- 私を構成する3枚
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BETH GIBBONSのソロアルバムと共に是非!
Portishead『Roseland NYC Live (25th Anniversary Edition)』
1stが架空のスパイ映画サントラのコンセプトで製作されているからか、オーケストラ・アレンジも違和感なく聴けてしまう楽曲の耐久性とその弦楽器とターンテーブル、低体温なバンドサウンド、それに絡むべスのヴォーカル含めた完成度は一つの理想に近いライブの形かと思います。今回はリマスターに加え映画上映時に流されていた3曲を新たに追加。特に⑧からの後半の流れは圧巻です。映像のリマスターも是非リリースして欲しい。(三村)
なんばパークス店:三村 優
- 趣味
- 猫と遊ぶこと
- 好きなジャンル
- ROCK,SOUL
- 私を構成する3枚
- Tom Petty & The Heartbreakers『Southern Accents 』
- Elliott Murphy『Murph The Surf 』
- The Rolling Stones『Dirty Work』
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和製ノラ・ジョーンズ?はたまた和製シャーデー?
Eminata『Red』
神奈川県出身のソウルシンガーEminataの1stアルバム!幼少期には60~70年代ロックやソウル~アフリカンやインドネシアなどの民族音楽が日常に存在したという稀有なアーティスト。そんな彼女が日の目を見たのは「ROOKIE A GO-GO」 FROM FUJI ROCK FESTIVAL’23のパフォーマンスでの事。今作にも収録の③「Selfish」をジャズシンガーよろしく歌い上げる様がルーキーのそれではない貫禄を醸し出している。R&BというよりSOUL、JAZZというよりHIP HOPビーツなトラック群もレイドバック感満載の傑作!(東矢)
金沢フォーラス店:東矢 宏一
- 趣味
- 嫁・娘、MLB・アニメ・お笑い鑑賞
- 好きなジャンル
- ブラックミュージック(黒いもの全般)
- 私を構成する3枚
- nujabes『modal soul』
- 瘋癲『FLIP HOP』
- m-flo『Planet Shining』
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必殺!!爆走フルテンション・ヘヴィポップ
Bad Nerves『Still Nervous』
物凄いスピードの風圧(音圧?)をもって、光の速さでロックエナジーを巻き散らし、あらゆる鬱憤を吹き飛ばしてくれそうな爆裂UK5人組ロックバンド、最強の2ndアルバム!The Apples In StereoがRamones化(??)、いやいやFountains Of WaynがMotörhead化(?!)したかのようなフルテンション・グッドメロディをお見舞い!バンドのテーマソングのような④を筆頭に、スピーディーにメロディアスなパンキッシュをブチかます②③など、痛快に駆け抜けるロックンロールが至福の時間をお届け!(土井)
あべのHoop店:土井仁志
- 趣味
- スターウォーズ、相撲観戦
- 好きなジャンル
- 90~ゼロ年代ROCK、POP
- 私を構成する3枚
- PIXIES『Bossanova』
- My Vitriol『Finelines』
- never young beach『fam fam』
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ジザメリ結成40年での飽くなき挑戦!ノイズ+エレクトロな傑作!
The Jesus & Mary Chain『Glasgow Eyes』
ジザメリ、通算8作目となる7年振りの新作がすごい!特徴といえるノイジーなギターとダーク且つポップなメロディに、今作はエレクトロな要素を取り入れつつもしっかりジザメリ色を打ち出すあたり、さすがポストパンク~シューゲイザーの礎と評されるだけの熱量を感じさせてくれます!かつてのバンドメンバーだったボビー・ギレスピーの現在を彷彿させるようなプライマル・スクリーム調のリード曲「jamcod」や、同時期に結成活躍~再結成してノイジーなギターポップとしてよく比較もされていたプリミティヴズ調の「Girl 71」など、これまでのキャリアが総括されたような楽曲が収録されており、心地良いノイズの恍惚感がたまらない傑作です!(山口)
アミュプラザ博多店:山口 勝朗
- 趣味
- バスフィッシング、山登り
- 好きなジャンル
- ROCK/POP、SOUL/CLUB/RAP
- 私を構成する3枚
- Pavement『Crooked Rain, Crooked Rain』
- Mos Def『Black On Both Sides』
- Massive Attack『Mezzanine』
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キース・リチャーズら豪華メンツによるルー・リードのトリビュート作品!
Various Artists『The Power of the Heart: A Tribute to Lou Reed』
オルタナティヴ音楽の祖にしてNYのボス、ルー・リードの新たなトリビュート作品が名門〈Light In The Attic〉から登場!公開後話題となったキース・リチャーズのみ特例?でヴェルヴェッツ「僕は待ち人」のカバーですが、その他は全てソロ楽曲!個人的MVPはルシンダ・ウィリアムスによる「Legendary Hearts」で原曲越えと言ってしまいたくなる程にかっこ良く、ボビー・ラッシュ「Sally Can't Dance」、メアリー・ゴーサー「Coney Island Baby」辺りも憎い選曲と素晴らしい解釈によるアレンジでハイライト!ギターの音&アルペジオから敬意を思い切り感じるルーファス・ウェインライト、リッキー・リー・ジョーンズ等もルーリード代表曲を独自の歌心で見事に仕上げており、実に聴き応えある逸品!VUファンは勿論、ブルカン好きも注目です!(巻本)
オンラインMD企画・運営部:巻本
- 趣味
- 馬/喫茶
- 好きなジャンル
- サイケ/NY/珍盤
- 私を構成する3枚
- ARTHUR RUSSELL『Love is Overtaking Me』
- MARC RIBOT & THE YOUNG PHILADELPHIANS『Live In Tokyo』
- 汝、我が民に非ズ『つらい思いを抱きしめて』
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アフロビート・ミーツ・お囃子! 民謡クルセイダーズ好きにもオススメ!
Ajate『ダラトニ 』
既にフランス、イギリス等海外でも高い評価を得ているお囃子アフロ集団Ajate!! 和太鼓、竹バラフォン、篠笛、鉦などの音色が舞い躍り、アフログルーヴが渦を巻くトランシーなサウンドは唯一無二。飲んで酔ってワヤで楽しい「WAYA YAWA 」はじめ、世界最高峰のフェス・ミュージックがここに!必聴!(狩野)
商品本部 商品統括部:狩野 卓永
- 趣味
- 飲酒
- 好きなジャンル
- ROCK
- 私を構成する3枚
- WILCO『BEING THERE』
- THE BAND『南十字星』
- Van Morrison『魂の道のり』
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タグ : マスターズチョイス
掲載: 2024年05月10日 12:00