デビュー40周年記念公演で来日中の“伝説のギタリスト”Yngwie Malmsteenの名盤と逸話を紹介!
メロイックサイン🤘をすると11に見える、ということで毎月11日は“ハードロック・ヘヴィメタルの日”!
その男はギターの神話。ネオクラシカルメタルの創始者であり、その速弾きはまるでバッハやパガニーニのよう。彼の音楽はHeavy Metalを超えた芸術へと昇華している。
今月は今まさにこの瞬間!(※2024年5月10日現在)絶賛来日中の王者、Yngwie Malmsteenを特集せずにはいられない!
今年デビュー40周年を迎え、その音楽的な偉業に加え、数々の逸話を残してきたYngwieについて、その作品を軸に特に初期の活動についてまとめたのでぜひYngwieの世界を知らない若い世代を中心にぜひこの機会に知ってほしい。(●3●)<ヒャッハー!
Yngwie Malmsteenが奏でる名盤は数あれどこれは外せない名盤を紹介!
出生~デビュー
1963年、スウェーデンに生まれたYngwieはJimi Hendrix死去のニュースに触れ、ギターに興味を持ったとされている。学校にもあまり行かずにギターの練習に明け暮れ、たまに登校すればバイクで廊下を走るなどの問題児で最終的に学校を退学する。10代のうちにその才能が認められ渡米。LAのローカル・バンドSTEELERに加入しアルバムを1枚出して脱退。Michael Schenker Groupを脱退したGraham Bonnetが結成した新バンドALCATRAZZに加入し、瞬く間に知名度と人気を獲得することとなる。
ALCATRAZZ初期の音源をコンプリートし、さらに未発表音源も追加収録された、これ1作品で当時のALCATRAZZがすべてわかる最強の入門編!
ALCATRAZZ脱退~ソロデビュー
Graham Bonnetと激しく衝突し、ALCATRAZZを脱退したYngwieは日本のレコード会社のサポートにより(今からは想像もつかないかもしれないが、この5年後の1989年には世界企業時価総額ランキングトップ10のうち7社が日本企業だった。それぐらい、世界で日本企業の影響力は強かった時代だ)、Yngwieは自らが率いる新バンド、RISING FORCEを結成し、1984年に同名のアルバムをリリースしソロデビューを果たす。(日本では1984年リリース。拠点のアメリカ、母国スウェーデンでは明けて翌1985年リリース。この頃は日本先行リリースがかなり多かったのも今からは考えられない点かもしれない。)グラミー賞 ベスト・ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス部門にノミネートされるなど高い評価を受ける。ここから3rdアルバム『トリロジー』まではまさに快進撃と呼べる勢いであった。
『Trilogy』
1986年にリリースされた3枚目のアルバム。渡米からデビュー、自身のバンド立ち上げと順風満帆に進んできたYngwieのまさに絶頂期。テクニック、楽曲構成、どの点から見ても初期の傑作インスト曲の一つに数えられる「Trilogy Suite Op:5」を収録。3月のメタルの日の龍柄ジャケット人気投票でも余裕の1位だったアイコニックなジャケットでもおなじみ!技巧的なギタープレイとドラマティックな曲が特徴的なこれぞ名盤オブ名盤!
8日間意識不明の大事故~復活~日本での人気の確立
1987年、自身が運転するジャガーで自動車事故を起こす。8日間に渡って意識不明の重体が続くなど体に大きなダメージを受け、そのリハビリは過酷なものとなったが、後遺症を克服し翌年には4thアルバム『オデッセイ』をリリース。米ビルボードでは18週に渡ってチャートインを記録し、最高40位と自身のキャリアの中での最高位(2024年までの実績)を獲得するなど復活を果たした。リリースに伴うジャパン・ツアーはファイナルが初の日本武道館公演となるなど、日本での人気・知名度が完全に確立され、以降もコンスタントに作品をリリースし続けている。
『The Seventh Sign』
“俺のアートは生き続ける、だから永遠に死ぬことは無い” と歌い上げる「Never Die」で幕を開ける、Yngwieの誇りがたっぷりと詰まったタイトル通り、7枚目のアルバム!一時代を築いたボーカリストMichael Vesceraが初参加ということでいやが応でも外せない。ジャズピアニストの西山瞳さんも愛聴!これもまた名盤オブ名盤!
『Inspiration』
これはカバーではない、インスピレーションだ!でお馴染み(?)1996年にリリースされた9枚目のアルバム。カバーではなくインスピレーションと表現するあたりにやはりプライドが見えてしまう気もしつつ、しっかりと原曲へのリスペクトをもってYngwie流に昇華させるあたりが流石の1枚。どうしても企画がオーケストラとの共演など壮大な方向に行きがちなYngwie作品にあって軽いノリでそのルーツを楽しめる異色の企画作!そんな王者のルーツを垣間見ることができる貴重なアルバムが名盤でない訳が無い、まさに名盤オブ名盤!
『Facing The Animal』
プレイ面以上に楽曲のクオリティが高い評価を獲得し、今もなお名作に位置付けられる10thアルバム。ドラマーとして今作に参加したベテランのロック・ドラムヒーロー、Cozy Powellはリリースの翌年に事故死してしまい、後にも先にもこの頃のYngwieが目指した世界はこの作品の中にしか存在しないこととなってしまった、涙無くして聴くことはできない名盤オブ名盤!
ソロ及びRising Force
貴重ライヴ音源シリーズ
Alcatrazz
書籍
その他イングヴェイ参加作品
ネット人気と爆弾発言の数々
Yngwieはそのプレイ・スタイルに加え、破壊力の強い発言の数々で主にネット上で愛され人気のキャラクター(?)となっていき、異様な人気を博した。以下にいくつかのYngwieの発言をピックアップしてみた。ぜひこれらからその強烈なキャラクターを感じてほしい。
“俺の音楽が分からない奴等はクズだ”
“スウェーデンでは俺は嫌われているんだ。俺が成功していて金持ちだからさ。”
“「Black Star」と「Far Beyond The Sun」、この2曲は俺が死ぬまでプレイする”
“「Black Star」や「Far Beyond The Sun」にはうんざりしているんだ”
“よく、あなたのアルバムはみんな同じに聴こえますねって言われることがあるけど、そういう奴にはお前音痴だろ?って逆に訊き返してやりたいぜ”
(METALLICAの「Master Of Puppets」を聴いて)
“この曲を聴くのは二度目だが今聴いてもカッコいいね。イェンスとアンダースが大のメタリカ好きで、オデッセイを録音してた時よく聴いてたよ。ジェームスはこのジャンルで最高のシンガーだしラーズも最高だね。唯一の弱点はカークのギターソロだな”
記事として載せるのも憚られるようなパンチの効いた発言も多いYngwie Malmsteen。知れば知るほど引き込まれること間違いなしなので、ぜひより深く知ってみて欲しい。
あとがき~2024年来日公演にむけて~
私はあえて最近のセットリストを調べず想像のセットリストを組み来るべき時へと臨んできました。
皆様のセットリストから演奏されることを願いながら会場へ向かいたいと思います!
■想像(妄想)セットリスト
Rising Force
Seventh Sign
Parabellum
Fire&Ice
Baroque&Roll
Asylum(1~3)
Like An Angel
Never Die
Far Beyond the Sun
Black Star
MadDog
Restless
Another Time
Bed Room Eyes
Blue
I'll See The Light Tonight
~encore1~
Carry On My Wayward Son
Torilogy Suite
~encore2~
Heaven Tonight
You Don't Remember, I'll Never Forget
それでは皆さん会場でお会いしましょう!
■Yngwie Malmsteen2024年来日情報
詳細はこちら
5月7日(愛知 Zepp Nagoya)
5月9日(大阪 Zepp Namba)
5月11日(東京 Zepp DiverCity (Tokyo))
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) HR/HMの日
掲載: 2024年05月11日 00:00