7月5日公開:全国のタワレコ音楽大好きマスターによるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉
2024年7月5日公開
モダンな質感も手に入れた現代最高品質のアシッドフォーク。
Marina Allen『Eight Pointed Star』
「FIRE」からの2年振り3作目。アシッドフォークからアメリカーナを飲み込みながら、70年代ウエストコーストを想わせるその音世界は相変わらず。更に今作ではぐっとモダンな印象となったジャケからも伝わる通りにワイズブラッドに通じる現代的でありながら妖艶で幻想的な空気もあり。未だ見ぬ未来を彷徨うような②伸びやかな唄声と神秘的なサウンドスケープが美しい③モダンに消化された極上のアメリカーナ④...確かなルーツと芳醇な感性が産んだ名作。(武田晃)
渋谷店:武田 晃
- 趣味
- 中華料理(作る/食べにいく)
- 好きなジャンル
- NEW WAVE,POST PUNK,INDIE ROCK
- 私を構成する3枚
- JOY DIVISION『Unknown Pleasures』
- Nick Cave & The Bad Seeds『Tender Prey』
- Felt『美の崩壊』
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アレサの声とプリンスのギターを兼ね備えたファンキーディーヴァ!
Judith Hill『Letters From a Black Widow』
マイケル・ジャクソン「THIS IS IT」でデュエット、プリンスのサポートを受けたりの才女ですが、その2人の訃報時には一部ファンからいわれなき誹謗中傷をうけたそうでその際のよろしくない呼び名⑤"Black Widow (黒い未亡人)"を楽曲に落とし込んだりの前半①~⑤はダークでシリアスにタッチ。それがゴスペル的バラード⑥で雲が晴れるように一転、曲調が開けていきます。ジョニ・ミッチェル的コード感の⑦、ふんわりしたファンク感でメロウ味ある⑧、南部的ダイナミックさの超カッコEファンキーロック⑩、ダニー・ハサウェイ的ニューソウルなバラード⑫など70'Sソウルファンなら親しみやすい楽曲がズラリと並び最高!(村越)
新宿店:村越 辰哉
- 趣味
- 趣味趣味音楽
- 好きなジャンル
- エコーがたっぷり効いたロカビリー
- 私を構成する3枚
- RCサクセション『カヴァーズ』
- 佐野元春『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』
- 山下達郎『僕の中の少年』
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エリカ・バドゥ、ジャイルス・ピーターソンも陶酔する納得のサウンド
Hiatus Kaiyote『ラブ・ハート・チート・コード』
オーストラリアはメルボルンの4人組ソウルバンド、ハイエイタス・カイヨーテの4thアルバム。ネイ・パームのオーガニック感のある歌唱とジャンルを横断するバンドサウンドによるアンサンブルは、未来のソウルを示唆する彼らの意思を感じさせてくれる内容。個人的にはエドリアナ・エヴァンス、アメール・ラリューあたりを思い出させてくれる柔らかい質感の楽曲「LOVE HEART CHEAT CODE」「Dimitri」をレコメンしたい、サイケデリアな「WHITE RABBIT」「White Rabitt」は、異ジャンルファンのリスナーにも刺さりそう。(木原)
仙台パルコ店:木原 鎌介
- 趣味
- スーパー銭湯、NBA/サッカー/プロレス観戦
- 好きなジャンル
- SOUL/HIPHOP/CLUB/JAZZ
- 私を構成する3枚
- Joe Claussell『Un.Chained Rhythums Vol.1』
- The Isley Brothers『Givin' It Back』
- 白木秀雄クインテット『Plays Bossa Nova』
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ジャンルを超え、現音楽シーンの偉才が集った至高の劇伴集
坂東祐大『怪獣8号 オリジナル・サウンドトラック』
現代作曲家として、その作品を印象付ける劇伴や挿入歌で幅広いリスナーを虜にする坂東祐大。今回手掛けたアニメ『怪獣8号』のサウンドトラックは、フィルム・スコアリング(映像に音楽をつけていく手法)によって制作された楽曲、全64曲を収録。原作の面白さは言わずもがな、その世界観を最大限まで際立たせる楽曲の数々。中でも佐々木"コジロー"貴之(Gt.)、新井和輝(Ba.)、石若駿(Dr.)、現シーンの偉才たちをもってしても四苦八苦したと言われる(9)は圧巻。(塚元)
名古屋パルコ店:塚元 雄太
- 趣味
- キャンプ、料理、食材探し
- 好きなジャンル
- CLUB/TECHNO
- 私を構成する3枚
- Oneohtrix Point Never『Replica』
- DJ Shadow『Endtroducing』
- 矢野顕子『Super Folk Song』
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ダイアモンド☆ユカイとシャケによる王道洋楽カバー集!!
Diamond Shake『ロックンロール黄金狂時代』
シャケとユカイ君2人で始めたDiamond Shakeの2枚目は昔、良く演っていた王道の洋楽カバー! STONES、ROD、CCR、エアロ、BEATLESなどなどを収録。内容的には、COME TOGETHERはRED’S時代にカバーしたI AM THE WALRUSと聞き比べてみるのも面白いし、SYMPATHY FOR THE DEVILは4枚目を出した辺りのRED’Sを彷彿させる空気感であったり、全てにおいてRED’Sを思い起こさせる憎い選曲とアレンジが文句なしにカッコ良い1枚です!(三村)
なんばパークス店:三村 優
- 趣味
- 猫と遊ぶこと
- 好きなジャンル
- ROCK,SOUL
- 私を構成する3枚
- Tom Petty & The Heartbreakers『Southern Accents 』
- Elliott Murphy『Murph The Surf 』
- The Rolling Stones『Dirty Work』
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ジャジーでソウルフルなアンドラ・デイが届けるメロウ新章
Andra Day『Cassandra』
ビリー・ホリデイの生涯を描いた伝記映画『THE UNITED STATES VS. BILLIE HOLIDAY』でビリー役を演じ、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門主演女優賞を受賞した彼女の9年振りの新作は、ニーナ・シモン、エタ・ジェイムス、ローリン・ヒルらの影響を受けたジャジーなモダンR&Bの傑作に。ヒップホップソウルにラテンフレイバーを搭載した、アンドラのローリン節が炸裂する⑥や、心地よいグルーヴとヴォーカルを吹き込んだ⑬など様々な楽曲が盛り込まれた1枚。(東矢)
金沢フォーラス店:東矢 宏一
- 趣味
- 嫁・娘、MLB・アニメ・お笑い鑑賞
- 好きなジャンル
- ブラックミュージック(黒いもの全般)
- 私を構成する3枚
- nujabes『modal soul』
- 瘋癲『FLIP HOP』
- m-flo『Planet Shining』
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David Bowie~Pulpファンも魅了するグラムパンク!
Walt Disco『The Warping』
グラスゴーのグラムパンク・バンド、Walt Disco待望のセカンドアルバムが登場!祝祭感漂うゴージャスなアレンジがたまらない昇天確実なリード曲⑨、80年代David Bowieからの影響大な③④、キレの良いギターフレーズが光るクールなナンバー⑤など、David Bowieはもちろん、『Kimono My House』期のSparksやPulpまでをも彷彿とさせる妖艶でシアトリカルな世界観はグラム・ロック好きから全UKロック好きまで必聴の一枚です。(土井)
あべのHoop店:土井仁志
- 趣味
- スターウォーズ、相撲観戦
- 好きなジャンル
- 90~ゼロ年代ROCK、POP
- 私を構成する3枚
- PIXIES『Bossanova』
- My Vitriol『Finelines』
- never young beach『fam fam』
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フォーキーなサウンドとソウルフルなボーカルが心地良い傑作!
折坂悠太『呪文』
2年8か月ぶりとなる通算4作目のフルアルバム!ナチュラルな日常の一端を、独特なセンスの歌詞で紡いでいくウォーミーな作風は、少しソウルフルなボーカルが優しく包んでくれるような温もりを感じさせます。今作はバンド編成ながらフォーキーでシンプルなアレンジがよりストレートに琴線に触れ、聴き手のサウンドスケープを映し出してくれるような傑作!まるで日常というロードムービーサントラを聴いているような不思議な感覚を味わえるのも今作の醍醐味です!(山口)
アミュプラザ博多店:山口 勝朗
- 趣味
- バスフィッシング、山登り
- 好きなジャンル
- ROCK/POP、SOUL/CLUB/RAP
- 私を構成する3枚
- Pavement『Crooked Rain, Crooked Rain』
- Mos Def『Black On Both Sides』
- Massive Attack『Mezzanine』
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これぞ桃源郷!71年英国産の激レア女性アシッド・フォーク名盤が復刻!
Catherine Howe『ホワット・ア・ビューティフル・プレイス』
2007年に名門NUMEROから初CD化され、その存在が知れ渡った70年代英国のフィメール・フォーク・シンガーのキャサリン・ハウ。アシッドフォーク界隈では激レア作として名高く、長らく入手困難だった71年幻のデビュー作が、初紙ジャケ&最新リマスターで復刻!ジャズ・ピアニストのボビー・スコットによるプロデュース作品で、オーケストラをフィーチャーした伝統的な英国フォーク・サウンドに、透明感溢れる瑞々しい歌声が広がる桃源郷的逸品!木漏れ日フォークから、時にジャジーなエレガントさ、ボサノヴァ風リズムまで、実に心地良い空気が全体を包むこの時期ピッタリな極上名盤!NUMERO版は渋い喫煙ジャケでしたが、今回は音のイメージとタイトルままの、天国と言えるオリジナル美麗ジャケ!リンダ・パーハクスやヴァシュティ・バニアン等の女性フォーク好きは必聴です!(巻本)
オンラインMD企画・運営部:巻本
- 趣味
- 馬/喫茶
- 好きなジャンル
- サイケ/NY/珍盤
- 私を構成する3枚
- ARTHUR RUSSELL『Love is Overtaking Me』
- MARC RIBOT & THE YOUNG PHILADELPHIANS『Live In Tokyo』
- 汝、我が民に非ズ『つらい思いを抱きしめて』
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夏に溶けてく至福のファルセット・ソウル・アルバム!
Aaron Frazer『イントゥ・ザ・ブルー』
ドラン・ジョーンズ&ジ・インディケーションズのドラマー兼ヴォーカルとして活躍しつつ、'21年のソロデビュー作「Introducing…」が絶賛されたアーロン・フレイザーの2作目。新たに居を移した西海岸の青空に溶けていくようなファルセット・ヴォイスによるブリージーでロマンティックで少し気怠いソウル/R&B・チューンにメロメロになる名作。Hi-Fiveをサンプリングした「Fly Away 」、チリのシンガーCancamusa をフィーチャーしたキュートなトロピカル・ソウル「Dime」などこの夏の必聴盤!(狩野)
商品本部 商品統括部:狩野 卓永
- 趣味
- 飲酒
- 好きなジャンル
- ROCK
- 私を構成する3枚
- WILCO『BEING THERE』
- THE BAND『南十字星』
- Van Morrison『魂の道のり』
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タグ : マスターズチョイス
掲載: 2024年07月05日 12:00