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前野健太|ニューアルバム『営業中』7月31日発売

前野健太

日常を抱きしめるために歌があってもいい。前野健太、2年ぶり8作目のオリジナルアルバム『営業中』。マエケンの真髄がそこかしこに滴る、珠玉の作品の完成!


シンガーソングライター前野健太8作目のオリジナルアルバム。
前作『ワイチャイ』のバンドサウンドから、今作はよりシンプルな歌をメインに構成されている。完全1人多重録音アルバムとしては、2ndアルバム『さみしいだけ』(2009)以来15年ぶりとなる。
演奏、録音、アレンジすべて1人で行っているが、昨今のDTMerのような器用さはなく、無骨な"歌"が並ぶ。ギターを軸にした歌、シンセサイザー、ピアノを軸とした歌、ほぼ語りのような歌…。
しかしここに前野健太の真髄が宿る。
街を歩いて歌を拾ってきた前野が、その軌跡を辿るように、音と言葉を紡いで風景を甦らせようとする旅のようなアルバムでもある。
心が動いた風景、情景を、スケッチ、あるいは写真を撮るように、淡々と記録していく。花、人間、蝉、祭り。喫茶店でうたた寝する店のママ、居酒屋の大将。レース後の競輪場の夕焼け、ぬるくなったビール。肯定するでも否定するでもなく、ただ風景に身を委ねるように綴られた歌詞。
今までにもあった作詞スタイルではあるが、今作ではそれがよりくっきりと明瞭になった。
それは本人がインタビューや旅エッセイでも繰り返し発言していた、「喋り声にすでにその人の歌がある」という考えが録音に影響を及ぼしたからだろうか。削ぎ落とされ、フラットになった歌声が歌詞の世界を余すことなく伝えてくれる。
カバージャケットに使われている真っ赤な営業中の旗は、前野健太撮影による1枚の写真だ。
「営業中」という言葉に込めた思いはいかに。小さな小さな歌が13曲。耳を澄ますと街が広がる。
帯には「日常を抱きしめるために歌があってもいい」という一文が記されている。

■収録内容
01. 寝ながらメガネ
02. 言葉たちよ
03. マイ・フォーション
04. ながた屋の大将
05. スウェットにサンダル
06. いのちのよろこび
07. ニュースはゴメン!
08. バス停のにのうで
09. サルスベリの花
10. さよならは言わない
11. 朝霞台
12. 営業中
13. 温泉町の恋


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タグ : J-インディーズ

掲載: 2024年07月17日 12:00