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「20世紀 日本のインディーズ名盤」特集

欧米を中心に巻き起こったパンク~ポストパンクのムーブメントは、70年代末の日本にも飛び火し、DIY精神を持った若者達を中心に自主制作でのレコード作りが始まった。80年代には、ナゴムレコードやトランスレコードなどのレーベルが誕生し、当時のトンガリキッズの間でインディーズブームが巻き起こる。そうした流れは、80年代後期から90年代前期の日本でのバンドブームの礎となった。バンドブームの熱狂も去った90年代後期には、メロコア~スカコアなどパンク/ラウド系バンドの多くがインディーズにて音源を発表した。ここでは、そうした20世紀の日本にインディーズにてリリースされた作品をいくつか紹介する。

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アーント・サリー『Aunt Sally』


Phewが率いるAunt Sally、1979年にVanity Recordsからリリースされた独創的ポストパンクアルバムが米Mesh-Keyより正規リイシュー!
オリジナルテープからリマスター。

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あがた森魚『Norimono Zukan』


1977年「君のこと好きなんだ。」発売直後から取り組んだ大作「永遠の遠国」が制作途中で頓挫し約2年も表舞台から消えたあがた森魚が、大阪の最尖鋭カルチャー音楽誌ロックマガジン編集長でヴァニティ・レコードを主宰する阿木譲から声を掛けられ、来るべき80年代に向けリセットすべく、1979年11月に2日間で作ったのが「乗物図鑑」。この直後、A児となりヴァージンVSを結成、再び成功を収め80年代前半を駆け抜けたあがた森魚の基となった重要作である。

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有山じゅんじ『聞こえる 聞こえる』


初のソロアルバム。 飾らない気楽なスタイル、それでいて非常に高い完成度を持った作品。

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暗黒大陸じゃがたら『南蛮渡来』


『南蛮渡来』は"暗黒大陸じゃがたら"名義で1982年バンド自身のレーベルUGLY ORPHANからリリースした1stアルバム。初期からのパンク的要素とのちの黒人音楽~アフロ要素が混在し、闇雲なパワーと危うさを孕んだ本作は、発表と同時に国内の代表的なロック・メディアから高い評価を受けた。

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ECD『ECD』


1992年に発表されたデビュー・アルバム『ECD』が音質を重視した45回転2枚組仕様でリリース!
日本語ラップ史上最重要ラップ・コンテスト『Check Your Mike』の主催や、エポック・メイキングとなった『さんピンCAMP』の総監修など、精力的かつマルチな活動で1980年代後半のヒップホップ黎明期からシーンを牽引してきたECD。本作は、高木完、スチャダラパー、川辺ヒロシ、illicit tsuboi、須永辰緒ら盟友達と作り上げたアルバムとなっています。後にメジャー・デビュー10周年記念盤『Master』にインストが収録されることになる"Power of the Underground"、大ネタが連発するトラックにタイトル通りの漫画ネタを歌詞にし、LL Cool Jの"Mama Said Knock You Out"を下敷きにしたサビが光る「漫画で爆笑だあ!」などを収録。

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ILL BONE『死者』


トランスレコードのオリジナル再発シリーズ第1弾。ILL BONEは、1970年代後半、造反医学でデビューした中田潤(Vo)を中心としたジャックスタイプのバンドで、トランスレコードの中では異色。未発表曲を附したフル・アルバムで約20年ぶり(2015年時)の再CD化。 (C)RS

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THE WILLARD『グッド・イヴニング・ワンダフル・フィエンド』


日本のインディーズ・シーンを確立させ、日本のロック史そのものをこの1枚で塗り替えた伝説の作品。孤高のバンド、ザ・ウィラードによるファースト・アルバム。日本のインディーズシーンを創ったレーベル、キャプテン・レコードの第1弾作品。ポップな疾走感をたたえたハードパンク・サウンド、独自の美意識に貫かれた世界感は今もなお、追随を許さない孤高のウイラード・ワールドを展開! (C)RS

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SS『live!』


SSは、INU、ウルトラビデ、アーントサリーと共に、関西NO WAVEの中心として関西パンクロックシーンを形作った、日本パンクロックの最重要バンド。世界最速ハードコアパンクロックバンドSSがアルケミーに残した音源。ラモーンズをヘタクソにして3倍速にしたとの評価も。収録されてるのは79年のライブだけど後のオリジナルハードコアの連中より速い。同時期に活躍したINUのメシ喰うなの影に隠れがちだけどこのSS LIVE!も日本のパンク黎明期を代表する名盤。

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Angel'In Heavy Syrup『II』


サイケデリック&プログレッシブ・サウンドに美しくも儚い天使の歌声が交わり、独自のバンド・スタイルを築いた"エンジェリン・ヘヴィ・シロップ"。今も世界的に評価が高いこの女性バンドが残した4枚のアルバムの中でも人気の高いセカンドアルバムが初アナログ化&単独CD再発。

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AUTO-MOD『イースタニア』


「時の葬列」の主宰者ジュネ率いるオート・モッドが1985年7月リリースした本作は『レクリエム』、『デストピア』に続くオート・モッド三部作でオート・モッドの集大成アルバム。
『イースタニア』はその特異な世界観が完成の域に達した壮絶な傑作。解散に向け加速していた当時の彼らの勢いとエネルギーが凝縮している。メンバー自ら認めるオートモッドの最高作。

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想い出波止場『水中JOE』


想い出波止場、傑作『大音楽』から1年後にリリースされた驚異のセカンドアルバム!異能集団"想い出波止場"の狂気のアルバム遂にアナログLPに!これを超える衝撃を作り出すのは至難の業とまで言われている邦楽ロック史上に残る名盤中の名盤の初のアナログ化!「ロック」を曖昧に体現した、山本精一そして想い出波止場にしか作れない得体のしれないことの爽快感、まさに究極のオルタナの金字塔。ジャケがまた再び謎を深める、、、。 (C)RS

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ガスタンク『DEAD SONG)』


ガスタンク史上最強のメンバー BAKI(Vo/ex.EXECUTE)、BABY(B/ex.EXECUTE)、MATSUMURA(Drs/ex.THE COMES)、TATSU(G/ex.DEAD COPS)によって制作された1985年作。本作は80年代メタル・コアを代表する傑作アルバム。

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かせきさいだぁ『かせきさいだぁ≡』


「かせきさいだぁ≡」は1995年にインディーズから発表され、翌1996年に収録曲を増やしてメジャーレーベルからリリースされたアルバム。はっぴいえんどからの影響を感じさせる叙情的な歌詞やトラックで一躍注目を集めた。名曲「じゃっ夏なんで」も収録。

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キミドリ『キミドリ』


91年に結成された石黒景太(KUROOVI)、アオキマコト(DJマコト)、久保田武(クボタタケシ)の3人組ヒップホップ・ユニット、キミドリ。いわ ゆるJ-ヒップホップの創世記にECDやスチャダラパーと一緒に盛り上げ、中でもその硬派なリリックで独特の存在感を放っていた。リリースとしては実質、 93年にリリ?スされた今作と、96年「オ.ワ.ラ.ナ.イ」の2枚の公式な作品を残してキミドリはその活動を休止するが、クボタタケシはその間から現在 まで数々のリミックス、プロデュース、そしてDJとしての活動を継続中で、その評価をあいかわらず高い。今作は、まさに彼らの象徴する作品といっても過言 ではない。今聴いてもそのハーコーぶりと、熱いリリックが胸に突き刺さる。後にシャカゾンビもほぼ完コピしたといってもいい「白いヤミの中」や、「大きな お世話」など収録。

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キングギドラ『空からの力 』


Kダブシャイン、Zeebra、DJ OASISによる日本のヒップホップ・シーンでもっとも影響力を持つグループのひとつ、キング・ギドラが1995年にリリースしたデビュー・アルバム「空からの力」のリリース20周年を記念したリマスタリング盤!数多くのアーティストたちに影響を与えてきた、誰もが認める日本語ラップの金字塔的作品が、当時の息吹をそのままに20年の時を経てアップデート!

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GRANDFATHERS『ウェスタン・チャーナンデ』


グランドファーザーズがムーンライダーズの鈴木博文主宰レーベル、メトロトロンから1989年にリリースした記念すべき1st アルバム!なんでもやってしまえ!的な勢いに満ちた、全編に漂うフレッシュさがすばらしい、エヴァーグリーンの輝きを放つ傑作!

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クレイジーケンバンド『パンチ!パンチ!パンチ!』


スリル、スピード、ついでにエスプリも爆発!!CKBの記念すべきファースト・アルバム!宇宙感覚ゲバゲバ・サウンドがドバドバ!

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黒百合姉妹『最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶』


本作は1990年のクリスマスにリリースされ、長い間廃盤となっていたため再発の声が高かった1stアルバム。初期の代表曲を中心に収録され、厳かな鐘の音色や猫の鳴き声、雨音などのSEがより幻想的な雰囲気を醸し出しています。

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午前四時『Live Bootleg+8 Tracks』


ポスト東京ロッカーズを代表する午前四時の Album[ LIVE BOOTLEG + 8 TRACKS ] が24bitデジタル・リマスタリング&紙ジャケット仕様で発売。
本作は81年に名門テレグラフ・レーベルより発売されたアルバム『LIVE BOOTLEG』に80年の新宿ロフトでの未発表ライヴ音源6曲 (未発表曲3曲)を含む全8曲を追加収録したグレイトテイスト・アルバム。

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コルネッツ『乳の実』


コルネッツは1986年結成。メンバーは小熊純子/北田かおる/長谷川結子/池田知絵。本作『乳の実+』は、現在入手困難となっているアルバム『乳の実 』のリマスター音源に、25年振りの新曲「鳩」「倉庫」を加え、結成当時の未発表音源「フランネリア・フランネル」「終わらない物語」と1stEP収録の「4時35分」を入れた、現時点のコルネッツの全スタジオ音源を網羅したアンソロジー・アルバム。 (C)RS

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THE CONTINENTAL KIDS『グランド・パンク・レイルロード』


1979年当時世界最高速と評されたパンクバンド「SS」のメンバーだった「しのやん」と「タカミ」を中心に1981年京都で結成。女性ベーシスト・ランコを加え、ルックス&サウンド共に最高のパンクバンドと賞された。自主盤で3枚のアルバムを発表後、1991年にアルケミーよりリリースされた本作は、ボーカルの「アキラ」加入後の新録セルフカバー・バージョン&ベスト選曲盤となっている。デス・ヴォイス、メタル的なギターワーク、ハードコア・サウンドの融合したサウンドで、関西パンクシーンの重鎮だったコンチネンタル・キッズの貫禄ある演奏を堪能できる。

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渋さ知らズ『DETTARAMEN』


集団即興演奏のオーケストラ第2弾。26人編成の音の塊が破壊と創造の同時進行する振幅運動をつづける。聴き手を置き去りにする自己満足に陥りそうで陥らず、作品を聴き終えた頃には聴き手もカタルシスを体験するはず。リーダー不破大輔はクールだ。

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すきすきスウィッチ『忘れてもいいよ』


すきすきスウィッチ「忘れてもいいよ」ソノシート5枚組をマスター・テープから完全復刻。佐藤幸雄自身による監修。
佐藤幸雄を中心に1979年より活動開始。メンバーは佐野由枝、高橋一彰、鈴木惣一朗(→ワールドスタンダード)、椎名謙介(当時スネークマンショー・スタッフ)、根本美奈子、松岡晃代、など。本2CDは、1986年、テレグラフから発売された5枚組ソノシートから全曲(全てオリジナル・マスター・テープからマスタリング)と90年再結成ライヴから数曲を追加収録した完全決定盤。アートワークは祖父江慎、氏の最初の仕事としても名高い。本作がきっかけでカーネーションを結成した直枝政広などその影響力は計り知れない。

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ザ・スターリン『trash』


日本パンクロック史に残る伝説的激レアアルバム!
発売から39年、初回200枚のオリジナル盤は即時完売、日本インディーズレコード初のヒット作となったにも関わらず唯一未CD化。オリジナル盤が超高額で取引きされていた歴史的1st。伝説化しているクレージーすぎる狂乱のライヴ(詳細割愛!)が語られがちだが、欧米のパンクの核心を捉えつつ日本人の独自性に昇華させた楽曲・サウンドそのものに聴く者の内面をえぐりだすインパクトと深淵さに今こそ注目したい! (C)新宿店:村越 辰哉

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スチャダラパー『スチャダラ大作戦』


「今夜はブギーバック」をはじめ数々の名曲を発表し、日本のラップ・ミュージック界を代表するスチャダラパーがメジャーフォースから発表したインディーズ・デビューアルバム。 彼等の活躍の原点を知ることができるジャパニーズ・ヒップホップ・クラシック。

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Slap Happy Humphrey『スラップ・ハッピー・ハンフリー』


嵐のようなノイズの中から木漏れ日の如く童子の世界が見え隠れする...ノイズまじりの森田童子、世界唯一森田童子のカヴァー・バンド、それがスラップ・ハッピー・ハンフリー。フォークとノイズ、一見すると相反するように思えるこのふたつの要素が生み出す奇跡的な空間。板倉ミネコの歌声もいい。ノイズの向こうにぼんやりとではあるが間違いなく居る、、、森田童子が、、、JOJO広重が予てから構想していた"ノイズの中で森田童子を演奏する"というコンセプトでエンジェリン・ヘヴィ・シロップの板倉ミネコ、サバート・ブレイズの藤原弘昭氏とで結成。 (C)RS

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ソウル・フラワー・モノノケ・サミット『アジール・チンドン』


ソウル・フラワー・ユニオンの別動ちんどんユニットが放つ、戦前のはやり唄、労働歌、ヤマト民謡の数々。メジャー発禁の「復興節」、「竹田の子守唄」他、ライブ・バージョン7曲を含む全9曲のアジール・チンドン!

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大陸男対山脈女『ビバ・ヤング・フロリダ』


記憶を無くして早10年、不便なことは何にもない。複雑さと叙情性をあわせもつ王道プログレ的展開の随所に挟み込まれる、漫才かチンドンやのような脱臼的空間。新手のカートゥーン・ミュージックか壮大なスケ-ルの冗談か。吉田達也がベースと作曲、プログレ大作2曲を含む。

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近田春夫&ビブラストーン『Vibra is Back』


近田春夫が「バンド形式によるヒップホップ」というコンセプトのもと、1987年に結成したファンク&ヒップホップバンド、近田春夫&ビブラストーンがメジャーデビュー前に発表した1stアルバム(ライヴ)。 渋谷クラブクアトロ、インクスティック六本木ライブにおけるDAT一発録音。プレジデントBPM時代からのレパートリー「HEAVY」「NASU-KYURI」、後にYOU THE ROCK★もカヴァーしたヒップホップ・アンセム「HOO! EI! HO!」の最強テイクを含み、1989年のライヴにおけるベスト・テイクで構成。

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dip『dip』


多くの信奉者を虜にするヤマジカズヒデ率いるDIPのファースト。トランシーで内省的な一枚。

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突然段ボール『成り立つかな?』


単にカテゴライズされることを拒否する、独自でユニークな世界を持つ突然段ボール。蔦木栄一、俊二兄弟を中心に1977年に結成された彼らの1981年制作の記念すべきファースト・アルバム。世界を震撼させた、非ボサノヴァ的「イパネマの娘」。静謐なアコースティック・ギター・サウンドに実験的なテープ編集を配した、まさに唯一無二の乾いた諧謔。 (C)RS

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NON BAND『NON BAND』


ボスト東京ロッカーズを代表するを代表するノン・バンドの1st Album[ NON BAND + 4 Tracks ] の24bitデジタル・リマスタリング&紙ジャケット仕様での発売。
本作は82年にテレグラフとシティーロッカーの共同レーベルTEREROCCAより発売されたアルバムに未発表スタジオ録音4曲&ライヴ録音1曲を追加収録したノン・バンドの代表作。
解説:地引雄一

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Hi-STANDARD『MAKING THE ROAD』


日本を代表するパンクロックヒーローの歴史的名盤!
誰もが胸を熱くする名曲「STAY GOLD」を収録した4thアルバム。過去作も爆発的なセールスを記録し次作への期待が最高潮の中、放たれた最高傑作。メロコアを中心に様々な音楽要素を詰め込んだ全曲神曲編成。インディーズにも関わらず100万枚を突破した伝説の1枚は、世代や国境を越え、今も尚人々の心を震わせ続けている。全人類を幸せにするという「MOSH UNDER THE RAINBOW」で拡がる多幸感を体感すべく、機会があれば逃さずライブへ足を運んで欲しい!

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花電車『The Golden Age Of Heavy Blood』


ヒラ(vo、元ボアダムズ)、野間易通(g)、青柳(b、現ETT)、楯川陽二郎(ds、現ボアダムズ)という最強の布陣の1988年発表のファーストアルバム。
ゴリゴリのハードロック、過激なギターワーク、サイケデリック&ヘヴィネスの極地、邦楽ロック最高峰がここに!
1987年のオムニバスLP「ウエスト・サイケデリア」収録2曲も追加収録。リマスタリング超ド級の轟音アルバム。

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BEYONDS『UNLUCKY』


記念すべきBEYONDSの1stアルバム!メタルもスラッシュも組み込んだグルーヴィーでスピード感溢れるサウンド、そして何よりBEYONDS独特のエモーショナルなメロディーなどがふんだんに詰め込まれた、時代を超えて聴き継がれている名盤。

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THE FOOLS『ウィード・ウォー』


じゃがたらのOTO&フールズの共同プロデュースにより1984年にリリースされた伝説的な1stアルバム。
村八分~東京ロッカーズ~80'sニューウェイヴ~パンク…脈々とつながるジャパニーズ・パンク・シーンから生まれた、最高のロックン・ロール・バンド、「THE FOOLS」。エネルギッシュなボーカルの伊藤耕、凄まじい熱量と鋭いギターを弾き倒す川田良を中心に、ファンク~ソウルのダイナミックなグルーヴを生み出すベースラインと鬼気迫るテンションが絡み合うサウンドはオーバードーズ必至!!!

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Phew『Phew』


なぜあの時、世界の先鋭的なミュージシャンはコニー・プランクのもとで"音"を創りたがっていたのか?クラフトワークやノイ!、DAF、イーノらの傑作群を生み出した伝説のコニーズ・スタジオに、元アーント・サリーのPhewを迎えて制作されたアルバム。テクノやポスト・ロックにも多大な影響を与えるジャーマン・ロック・バンド、カンの元メンバー、ホルガー・シューカイとヤキ・リーベツァイトが参加。 (C)RS

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フリクション『軋轢』


1978年、ニューヨーク帰りのレック(b/vo)を中心に結成されたフリクションが80年にリリースした記念すべき1stアルバム。
レック、ツネマツ・マサトシ、チコ・ヒゲの3人のラインナップによる唯一のスタジオ・フル・アルバムであり、ジャパニーズ・パンク史に燦然と輝く傑作!ポスト・パンク、そしてノー・ウェイヴを生み出したニューヨークのあの時代と東京とを通底させたサウンドで聴く者を戦慄させる、タイトル通り、まさにアルバムの隅々から軋みが聞こえてくるような、永遠に色あせることのない奇跡の一枚。レックの太いベースと甘さのかけらもないストイックなヴォーカル、ツネマツのクールでソリッドなギター、チコ・ヒゲの正確無比かつ破壊的なドラムが三位一体となって押し寄せてくる。オープニング・ナンバー「A-Gas」の頭のレックの重たいベースの咆哮から、クロージング・ナンバー「Out」のエンディングに向けたツネマツの鋸のようなギターまで、すべてが美しい。当時、YMOで大成功を収めていた坂本龍一とバンドとの共同プロデュース。

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MICROPHONE PAGER『DON'T TURN OFF YOUR LIGHT』


「日本語RAP改正開始」を信条に結成されたMICROPHONE PAGERは、確実にそのステップを 踏み越えたと言っても過言ではないだろう。日本語のラップはカッコ悪いなんて言われてたのはいつのことだろう? このアルバムは、そんな定説を打ち破るのに最も大きな役割を果たした一枚。

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招き猫カゲキ団『第一歌曲集』


ZELDA活動期間中の1984年に、インディーズレーベルのテレグラフからリリースされた、ZELDAのボーカル高橋佐代子(小夜子)とベース小嶋さちほによるユニットの唯一の音源!当時異例となる10,000枚を超えるセールスを記録した。ZELDAのギター、鈴木ヨーコも参加。

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村上律と中川イサト『村上律と中川イサト』


1972年にCBS/SONYより発売された村上律と中川イサトのアルバム『村上律と中川イサト』がW紙ジャケット仕様で再発売。本作はシバ(ブルース・ハープ)、高田渡(マンドリン)、渡辺勝(ピアノ)、武川雅寛(フィドル)、駒沢裕城(ペダル・スティール)、上原ゆかり(ドラムス)が参加した稀代の名盤。

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メトロファルス『PiPi ZAZOU 』


エッグマン・レーベル第一弾として'84年に発売された作品。メトロファルス初のメジャー盤で、それまでの活動を総括した金字塔的作品。伊藤ヨタロウのエキセントリックな歌声と独特の世界が広がる歌詞が渾然一体とな不思議な世界。

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リザード『SA・KA・NA』


1980年6月4日にStudio Magnet(旧:S-Ken Studio)でレコーディングされ、インディーズレーベルJUNK CONNECTIONより同年7月25日にリリースされた33回転7インチ盤『SA・KA・NA』。本作は当時発表されなかったアザーテイクを含め全8バージョンを収録。インディーズの新たな幕開けを告げる作品であるとともに日本初のダブミュージック。そして、1980年当時風化しつつあった水俣病をテーマにした意欲作でもある。

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『悪名』


悪名高き名盤です!ヒップホップ熱風に乗り遅れるな!ZEEBRA、TWIGY、RINO、RAPPAGARIYA、MCU、NAKED ARTZ他によるニホンゴラップ・コンピレーション・アルバム。アンダーグラウンドで活躍する彼らのスタイルを現したといえる渾身の作品。この1枚でヒップホップが語れます。 (C)RS

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『ハードコア不法集会』


誰もが認める歴史的名盤が40年の時を越えて復活!

■参加バンド
LAUGHIN' NOSE / MOBS / COBRA / LIP CREAM / GISM / OUTO / BAWS / ZOUO
◎オリジナルを再現したポスタージャケット。(誤字訂正あり)
◎デジタル・リマスターリング
◎重量盤(180g)

レコードで聴きたい 20世紀の日本ロック&ポップ名盤 特集


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タグ : J-インディーズ

掲載: 2024年07月31日 19:00