ブラジルが生んだ激烈兄弟カヴァレラ特集!
メロイックサイン🤘をすると11に見える、ということで毎月11日は“ハードロック・ヘヴィメタルの日”!
皆様明けましておメでタルございます!今月は復活のExtreme The Dojoで来日するブラジルが生んだ激烈兄弟カヴァレラを特集!
1984年にブラジルのベロオリゾンテで結成された伝説的なヘヴィメタルバンドセパルトゥラ。そして初期からその音楽的方向性をリードし、バンドの成功に大きく貢献したマックスとイゴールのカヴァレラ兄弟。その情熱と創造力はセパルトゥラを世界的なメタルバンドへと押し上げた。彼らの音楽は社会的・政治的なメッセージを含み、多くのファンに影響を与え続けています。
そんなセパルトゥラを二人とも脱退し、近年はカヴァレラ・コンスピラシーでの活動でお馴染みでしたが、コンスピラシーではなくカヴァレラ名義で初期セパルトゥラの再録アルバムを続々リリース。そんな『スキッツォフレニア』『モービッド・ヴィジョンズ』『ベスティアル・ディヴァステーション』からの選曲のライヴをやるとなれば2025年初月から飛ばして行かざるを得ないですねこれは!(Chaos A.Dとかもやってるとか…)
ブラジルが生んだ激烈兄弟カヴァレラ
マックス・カヴァレラ(ギター/ボーカル)とイゴール・カヴァレラ(ドラム)の兄弟が中心となり1984年セパルトゥラは結成され、当初はブラックメタル色の強いサウンドであったためアンダーグラウンドでの支持が強かったが、徐々にスラッシュメタル色が強まり『ビニース・ザ・リメインズ』『アライズ』などスラッシュメタル重要文化財的な名盤を連発。『ケイオスA.D.』辺りでグルーヴィーな曲やアイデンティティである民族楽器系のアプローチが増え始め、問答無用の『ルーツ』でついに世界規模のバンドへと上り詰める。
…のだがリリースの同年にマックスがイギリスでのツアー中に突如帰国してしまい、そのまま脱退。その後セパルトゥラは新たなボーカルを迎え活動こそ続いたがマックスとイゴール兄弟には大きな確執が生まれてしまう。(これからワールドワイドに活動しようという時に文字通りバンドの顔だったマックスに裏切られたとイゴールが思うのも仕方がない)
結局10年くらい共に活動することはなかったが、2007年に和解の象徴的なバンド、その名もカヴァレラ・コンスピラシーが結成される。カヴァレラ・コンスピラシーでは割とグルーヴ~スラッシュメタル的な曲が多いように感じるが、この再録プロジェクトをやるにあたりコンスピラシーが取れたということは別物という意思表示なのか…と思わずにいられなかったが、カヴァレラ兄弟の作品の中で近年で最も過激な作品に仕上がっているのは間違いないだろう。
今回の来日はカヴァレラ兄弟に加え、マックスの御子息でもあるイゴール・アマデウス(B)、Pig Destroyer のトラヴィス・ストーン(G)の『スキッツォフレニア』収録時の鉄壁のメンバーで俄然期待も高まります!
セパルトゥラ再録アルバム
『Schizophrenia』
Sepulturaが1987年に発表したセカンドアルバムをカヴァレラ兄弟が新たに録音した作品。オリジナルはセパルトゥラを語るうえでバンドの音楽的進化を示す重要な作品であり、このアルバムで初めてインストゥルメンタルや複雑な楽曲構成に挑戦。バンドが本格的に国際的な注目を集めスラッシュメタルバンドとしての地位を確立するきっかけとなった名盤!
最大のインパクトはギタリストのアンドレアス・キッサーがこのアルバムより加入!テクニカルなギタープレイとソングライティングが、バンドの音楽性を飛躍的に進化させた。
今回の再録で新たに「Abismo」という未発表曲が追加されオリジナルの荒々しさを保ちながら、現代の技術で音質が向上!リリースに伴い2024年にツアーを開催し、ファンからは初期のエネルギーと情熱を再現したパフォーマンスとして高い評価を受けた。
『Bestial Devastation』
Sepulturaの1985年のデビューEPであり、カヴァレラ兄弟が新たに再録音した作品。当時のSepulturaはVenomやHellhammer、Celtic Frostといった初期のエクストリームメタルバンドから大きな影響を受けていた。
粗削りなギターリフや、シンプルで力強いドラムプレイ、イーヴィルな雰囲気を醸し出すボーカルスタイルが特徴。
制作予算が限られていたため録音は非常にプリミティブで音質も粗雑であったが、それが逆にアンダーグラウンドメタルシーンのファンからは熱狂的に支持を受けた。
この再録音版には新たに「Sexta Feira 13」という未発表曲が追加。
『Morbid Visions』
Sepulturaの1986年のデビューアルバムであり、カヴァレラ兄弟が新たに再録音した作品。初期のデスメタル/スラッシュメタル時代を象徴する重要な作品であり、スピードと攻撃性に満ちたギターリフ、邪悪な歌詞、そして荒々しい雰囲気が特徴で『Bestial Devastation』の延長線上に位置する作品。
当初はアンダーグラウンドメタルファン以外からはあまり評価を得られなかったがSepulturaが後に世界的な成功を収めたことで再評価され、エクストリームメタルの黎明期を象徴する作品となった。
特に「Troops of Doom」は後に再録され、バンドの代表曲として外せない名曲となった。
「Extreme The Dojo Vol.35」出演バンドレコメンドアイテム
カヴァレラ兄弟を日本から迎え撃つのは、Melt-Banana、Sigh、SxOxBという全てのバンドがいわゆる「日本が世界に誇る」といわれる非の打ちどころの無いメンツが出演!現在取り扱いのあるアイテムを中心にピックアップ!
Extreme The Dojo Vol.35
1月27日(東京 Spotify O-EAST)
1月28日(大阪 BIGCAT)
来日公演公式サイト
https://extremethedojo.com/view/dojo35
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再録された3アルバムの頃の雰囲気に近いイーヴィルな雰囲気のバンドをピックアップしました!
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カヴァレラ 来日情報
Extreme The Dojo Vol.35
1月27日(東京 Spotify O-EAST)
1月28日(大阪 BIGCAT)
来日公演公式サイト
https://extremethedojo.com/view/dojo35
メタルの日著者プロフィール
初めてリアルタイムで発売されたメタリカはセイントアンガーという後追いメタラー。一番好きなメタルはスラッシュメタル。
高校の同級生に借りたMDに入っていたヌンチャク(KCHC)に衝撃を受け、ジャパニーズハードコアを聴き始めるが大学時代の洋服屋の店長の影響でUKハードコアやサイコビリー、ジャパコアなどハード系のパンクに一通りはまる。当時はメロコア/ポップパンクやミクスチャー全盛期だったのに反発し逆張りのような形でラバーソールを脱ぎ捨て、メタルを聴き始めアイアン・メイデン、モトリー・クルーなどのパッチGジャンを作る。
パンク、メタル両サイドから崇められるmotorheadこそが全ての頂点であるとこの頃に確信する。
就職時に中央線沿線に引っ越し、平日も退勤後に時間を惜しまずCDショップを巡り食費を削りながらひたすらCDを買う生活を10年程送る。
常にCDとTシャツが増え続けていくため慢性的に置ける場所を探している。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) HR/HMの日
掲載: 2025年01月11日 00:00