NYという都市と、そこに生活する若者たちの軋轢から生まれたロックンロール・ルネッサンス〈NYパンク〉は、永遠の衝撃だ!
パンクはどこから始まったか?――その問いに答えることは簡単ではないけれど、〈NY〉がひとつのヒントとなることは確かだ。例えばその街では、70年代前半にグラム・ロックが突然変異したかのようなバンド、ニューヨーク・ドールズが登場し、それを目撃したマルコム・マクラーレンはセックス・ピストルズというバンドを〈発明〉している。また、ソーホーの片隅にカントリーを聴きながら食事を楽しむ大衆食堂、CBGBが生まれたのもちょうどその頃。そこで腕試しをしようとテレヴィジョンというバンドがオーナーを説き伏せ、やがて彼らを中心にパティ・スミス、トーキング・ヘッズ、ラモーンズといったバンドがカントリーに替わるイカれた音楽を店で演奏するようになった時、それはいつしか〈パンク〉と呼ばれるようになった。海の向こう、UKのそれとはひと味違う乾いた狂気と色気を持つNYパンク。それはいまなお破壊と創造を繰り返しているのだ。(編集部)