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第31回 ─ FRICTION

連載
NEW OPUSコラム
公開
2005/06/23   16:00
更新
2005/06/23   21:10
ソース
『bounce』 265号(2005/5/25)
テキスト
文/北爪 啓之

PASS RECORDS再始動! 入手困難だった名作とアノお宝がリイシューされたぞ!

 もし貴方がポスト・パンクやノ-ウェイヴという言葉にビンビン反応してしまう体質で、なおかつ「日本のロックってイマイチ」と嘆いているようなヤングマンならば、迷わず「FRICTIONを聴け!」と進言する。彼らは78年に勃発した日本初のパンク・ム-ヴメント〈東京ロッカ-ズ〉の中核であり、コント-ションズら〈NYノ-ウェイヴ一派〉に参加していた猛者たちが結成したバンド……なんて説明は野暮だろう。それよりも今回立て続けにリイシュ-された作品を耳にし、感じることのほうがよほど大切だ。

 まずは紙ジャケで蘇った80年のデビュ-・アルバム『軋轢』。坂本龍一のプロデュ-スでシャ-プに引き締められた音像により、異様な緊迫感漲る不穏空間を構築した歴史的傑作だ。そしてそれ以上に悶絶必至の快挙が、中古市場で破格の高値で取り引きされていた激レア音源にして、屈指の名演として伝説化していたライヴ盤『79ライブ』の初CD化(しかも当時のライヴ映像などで構成されたDVD付き)! 鋼の切り裂き魔のごときツネマツマサトシのギタ-、ヘヴィーに蠢くレックのベ-ス、ダイナミックにハミ出したヒゲのドラムスが凄まじいテンションで融合し、勢い任せにつんのめりまくって大変なことになっている。現在のシ-ンが求める〈音〉を彼らが完全装備していることを証明する、最強の発掘盤!