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第96回 ─ KINSELLA BROS.

連載
NEW OPUSコラム
公開
2006/10/12   00:00
更新
2006/10/13   00:06
ソース
『bounce』 280号(2006/9/25)
テキスト
文/粟野 竜二

全インディー・ロック好きが固唾を呑んで見守る、キンセラ兄弟の次なる一手!

 シカゴのインディー・シーンを代表するバンド=ジョーン・オブ・アーク(以下JOA)に所属するキンセラ兄弟が、それぞれ別ユニットでアルバムをリリース! まずは、レコーディング主体で歌モノ路線にシフトしつつある最近のJOAに対して、兄ティムがよりライヴ感のあるサウンドを追求するために始めたバンド、メイク・ビリーヴ。2枚目となる新作『Of Course』でも、サム・ズーリックの超絶ギターとティムの激エモーショナル・シャウトがバーストしまくり! 相変わらず叫ぶたびにティムの声は裏返っていますが、それもまた最高なんです。一方、弟マイクの弾き語りソロ・プロジェクトであるオーウェンの4作目『At Home With Owen』は、これまで以上に哀愁と叙情味を増した秋にピッタリな黄昏系の名作に。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの名曲“Femme Fatale”のカヴァーにも注目です。

 カップン・ジャズにはじまり、JOAほか数々のプロジェクトであらゆる音楽的実験を試みてきた彼らが、スタイルは違えどみずからの身体を駆使したフィジカルな音を活き活きと鳴らしているこの2タイトル! 来年早々には兄弟揃っての来日も予定されているとのことで、ティムの酔いどれダンスとマイクの心に沁みる歌声に想いを馳せながら、まずはこれらをチェックすべし。
▼文中に登場した作品を紹介。