Ⅲ その後の流れと、現在の音楽シーンに見るガレージ・ロックの影響力
さて、最後に〈ガレージ・ロックのその後〉についても簡単に触れておきましょう。70年代に入ると世界的なブームはいったん落ち着きますが、そのエッセンスは70年代後半に爆発するパンク・ロックへと引き継がれていきます。例えばダムドの音にはMC5やストゥージズのようなデトロイトものの影響が色濃く表れているので、ぜひ聴き比べてみてくださいね。また、みんなの知ってそうな名前だと、クラッシュが“Garageland”という曲で〈自分たちはガレージから来たガレージ・バンドだ〉と歌っていますよ。
加えて、同時期にボストンではDMZという強力なガレージの継承者がいました。80年代に起こったネオ・ガレージというファッション性の高いリヴァイヴァル的な流れを経て、90年前後に現れたヘッドコーツやマミーズによるロウファイなサウンドの復活と共にガレージがふたたび爆発します。
日本もその流れの中心にあって、ギターウルフやティーンジェネレイト、5.6.7.8'sのように世界的なバンドを生み出していますし、ゆらゆら帝国などにもガレージのエッセンスを嗅ぎ取ることができます。それをさらにスタイリッシュに昇華させたのが……もうおわかりだと思いますが、ストロークスやホワイト・ストライプスといったバンドたちなんですよ。どうです!? 〈ガレージ・ロック〉のことを理解していただけましたか?
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